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「また会う日まで」の約束

金子詔一さんが亡くなりました。享年83歳。

フォークソング『今日の日はさようなら』(1966年)を作詞・作曲したーと言えば、心当たりのある方も、いらっしゃるかもしれません。

こんな歌い出しです。

いつまでも 絶えることなく
友達でいよう
明日の日を夢みて
希望の道を

『今日の日はさようなら』1番 

卒業式や卒園式などで歌われ、聞きなじみのある方も多いのではないでしょうか。

歌手の森山良子さんやジョーン・バエズさんら、数多くの人たちが歌い継ぎ、NHK「みんなの歌」(1972年)や、高校の「音楽」の教科書、「日本の歌百選」(文化庁と日本PTA全国協議会、2007年)などにも採用されています。

アニメ映画『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』(庵野秀明監督、2009年)で挿入歌として使われ、若い世代の方々にも、なじみがあるかもしれません。

訃報は、『朝日新聞』の記事で知りました。

(朝日新聞 紙面 2025年4月18日)

(朝日新聞 電子版 2025年4月18日)

今月1日(2025年4月1日)に肺がんで亡くなりました。その活動は、多岐にわたり、生前、関わりのあった方々のために、東京・中野区の事務所で4月6〜12日、お別れの会「金子詔一と語る会」が開かれたそうです。

記事によると、東京・調布市のデイケア施設では、一日の終わりに、利用者が一緒に、『今日の日はさようなら』を歌っているそう。

高齢者の「集いの場」(高齢者クラブ・サロン、居場所・フリースペース)などでも愛唱歌として親しまれ、「次回また、元気にお会いしましょう」との思いを込めて、しめくくりに、この歌を合唱するケースもあります。

空を飛ぶ 鳥のように
自由に生きる
今日の日はさようなら
またあう日まで

『今日の日はさようなら』2番

「この年齢になると、いつ、なにがあるか、わからないからね。若いころ、聞いていた時よりも、歌詞に重みを感じます」。私の出会った80代の女性は、しみじみと、そう語りました。

この方は、地域の高齢者の「集いの場」に、ここ数年、毎月、参加しています。その間にも、笑顔が印象的だった女性が急に入院して、そのまま姿を見せなくなったり、ボランティアで参加していた男性が急逝したり。「また会えるか、それは神様にしか、わからない」

だから、毎回、歌うたび、万感の思いがこみ上げてくるそうです。

「来年もまた、満開の桜を見られるよう、一日一日、元気に過ごそう」「紅葉を楽しめるよう、食事と健康には、十分気をつけよう」

自分自身だけでなく、一緒に集う仲間たちにも、そんな思いと願いを込め、毎回「一期一会」の気持ちで、向き合っている、と。

信じあう よろこびを
大切にしよう
今日の日はさようなら
またあう日まで
またあう日まで

『今日の日はさようなら』3番

「また会える日」を信じて、しばしのお別れ。「今日の日」とは、さよならだけど、また元気にお会いましょう。その日まで、一日一日を大切に生きましょうーという、小さな約束。

歌うたび、金子詔一さんがこの歌に込めた思いに、再会できる。そう願いつつ、ご冥福をお祈り申し上げます。

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