知ってた? 日本でスマホは普及しないと言われていた時期があったこと
モバイル社会研究所の調査によると、2024年のスマートフォン保有率は97%に昇るという。

今や生活のインフラ。平成から続く「神器」だろうか。
あって当たり前のモノとなった。
私が初めて所有したのは2010年、スマホ所有率5%以下の頃だった。
きっかけは、当時まだ日本に上陸して間もないiPhoneを、知人が自慢したことだった。
「Googleマップのアプリを押すと、今自分がいる場所がわかる。ナビもしてくれる」
「グーグルカレンダーも、こうやって確認できる」
今や当たり前のことであるが、当時は携帯機器でそんなことが出来るなんて!と、驚きを隠せなかった。
知人による、iPhone賞賛はもう止まらない。
隣にいた夫は「へぇー」と、軽く感心した程度であったが。
新しいガジェット好きな私は、すぐに食いついた。
「もうすぐ携帯を買い替える時期だ。次は絶対に、iPhoneにする!」
この時、高性能な電話をスマートフォンと呼ぶと知った。
ついでに言うと、当時はガラケーという名称さえ無かった。
スマートフォンが普及し始めてから、対義語として従来型携帯端末をガラケーというようになったのだ。
さてauから乗り換えるべく、意気揚々とソフトバンクの店舗に向かう。
「iPhoneが欲しいのですが」
しかし、その時のソフトバンク店長の反応は冷ややかだった。
「あぁ、iPhoneですか・・・。こちらへどうぞ」
孫さんの鶴の一声でソフトバンクでの販売が決まったよう。推測だが、iPhoneでは売り上げても、各店舗の取り分が少なかったのだろう。
テンションが上がらない店長とで静かに契約を済ませ、その時から私のスマホライフが始まった。
「スマートフォンは普及しない」
当時はよくこう囁かれていた。
なぜなら、日本のガラケーはすごく高性能だった。今のスマホのように携帯サイトから買い物が出来たし、音楽も聞けた。
高性能ガラケーで事足りるのに、今さら誰がスマートフォンに乗り換えるのか、と。
ソフトバンクが日本で初めてiPhoneを発売した当初、他社はすぐには追随しなかった。しばらくして、ドコモがAndoroid端末の取り扱いを始めたのだが、私が10年ほどお世話になったauは、スマートフォンにはかなり懐疑的で、販売する気配が無かった。
auのままだとスマートフォンを持てない、それもあってソフトバンクに変えたのだが。
あと、スマートフォンに乗り換えた理由はもう一つある。
私はガラケーが非常に苦手だったのだ。パソコンキーボードのブラインドタッチが慣れているので、ガラケーの文字入力がまどろっこしくて仕方がない。
携帯に届いたメールの返信をわざわざパソコンで入力し、それを携帯に転送して送っていたほどだ。ガラケーの文字入力を鬼速で行う若い世代が眩しかった。
パソコン派だった私とスマートフォンは相性が良かった。
すぐにスマホラブとなった私も、世間的には普及するとは思わなかった。
当時のスマートフォンは、端末の買い替えに伴うデータ移行が面倒だったし。
ガジェットに慣れている中年を中心に、一部のマニアには熱狂的に受け入れられるものの、すでにガラケーに最適化している若者が使う気にはならないだろうと。
その目論見は見事に外れた。若者の適応力を見誤ったのだ。
10代20代がこぞってスマートフォンを持つようになり、やがてはガラケーを駆逐しはじめた。パソコンは苦手といって敬遠していた我々世代も、スマホなら操作できると次々と乗り換えたのだ。
「炎上って何? パソコンが画面からボン!っと火が出るってこと?」
インターネットを敬遠していた友人も、その一人だ。
街中でそこら中の人たちがスマホを見ている時代がくるとは、あの頃は予測していなかった。
今や生活のインフラとなり、スマホを持っていないと日常生活は非常に不便だ。電子マネーでしか決済できないお店もあるし、お店のポイントも続々とスマホアプリからに変わっている。タクシーの手配もアプリからの方が圧倒的にラクだ。
そして、時代はまた新しいテクノロジーに熱視線を送っている。
数年前に登場した生成Aiが今のスマホのように、日本の津々浦々まで浸透した社会は、どうなっていくのだろう。
パソコンネイティブな私も、さすがに生成Aiは出遅れ気味だ。
今後、ついていけるのかな。
