Vivienne Westwood Vol.1 アーマーリング
Vivienne Westwoodというメゾンは1971年のロンドンに『LET IT ROCK』というショップをオープンしたことに始まります。
そして、1975年にSEX PISTOLSをプロデュース。
後にパンクロックの旗手となったバンドの衣装に多くの注目が集まった。



PISTOLSというとSID VICIOUSのイメージが強いですが、Vivienneの洋服のイメージに近いのはJOHN LYDONの衣装ですかね?
PISTOLSというとシドが有名ですが実は彼の在籍期間は実際1年程度だったんですよね。
シドはどちらかと言うとアメリカンな印象ですね。
チェックのシャツにモヘアのニット、ガーゼシャツに腕章など、
ファッションにおける『PUNK』の原型を作り、且つ完成させた第一人者でありました。
この功績が非常に大きく、その精神に共鳴する人たちの中で愛され続けています。
彼女の代表作は数多いですが、その中でも最も有名なものはやはり
アーマーリング
でしょう。

西洋の甲冑の指の部分をイメージしたリングはVivienneの代名詞ともいえるのではないでしょうか?
Vivienneがこのリングの着想を得たのは息子のスケッチからだったとか。
このリングは様々なアーティストが着用しておりました。
古くは黒夢の清春さん、LaputaのJunjiさんなどがいらっしゃいますが、やはり一番有名にしたのは椎名林檎さんでしょう。



それまでもずっと着用はされていたのですが、
大ヒットシングルである『本能』が様々な注目を浴びたことから、アーマーリングも脚光を浴びる事になりました。
当時はファンアイテムに似たようなものになっており、現在でも林檎女史のファンの方はアーマーリングを着用されている方が多くいらっしゃいます。
一時期、アーマーリングが日本で品薄になる位に一世を風靡しました。

二階堂ふみさんも愛用されていることは有名ですね。
そして、そんな林檎女史が名曲『ここでキスして』で
「現代のシド・ヴィシャスに手錠かけられるのはただ アタシだけ」
なんて歌ってしまったものだから、
「シド・ヴィシャスって誰?」
となり、Vivienneの事を知った事によりアーマーリングがパンクアイテムとして認知される。
という事で、皮肉にもクラシックなものから着想を得たはずの作品が、アヴァンギャルドなパンクの一つのアイテムとして認知される結果になってしまったという訳です。
世に大々的に出てしまったものがその人のイメージになるという事は往々にあるのですが、
それに漏れずVivienneはパンクでアヴァンギャルドなイメージを多くの人々が持ちました。
林檎女史の当時の売り出し方とVivienneのイメージが非常に良いマッチングをした。
そのイメージは少なくとも日本国内では大きく変わってはいないと思います。
クラシックとアヴァンギャルドを一つのアイテムに凝縮したこの作品は今なお様々な様式で発表され続けています。




Vivienneを代表するアイテムであり、真髄だと僕は思っています。
ここまで自らの姿勢を代表するアイテムはそうそう無いと思っている。
数年前に壊れてしまってから買い直してはいませんが、多分そう遠くない将来に買い直すんじゃないかと思っています。
結構いい歳して、決して造りとしては良いとは言えないこのリングを身に付ける事は無様に映るかもしれない。
別にアヴァンギャルドを主張するつもりもなければヴィヴィエンヌを気取るつもりもない。
これは未練なのでしょう。
かつて自分が焦がれたものの最高傑作をずっと手元に置いておきたいという気持ち。
愛する人に貰ったものをいつまでも大切に持っておきたいというような。
捨てなきゃ進めないが、それがあったから今自分が生きていられているような。
そんな大切なものってそうそう無くないですか?
Vivienneのクリエイションは余りにも多く、再販もされ続けているものが多いので、思い入れがあるアイテムが多い事が書いている途中で発覚しました……
故に、Vivienne Westwoodに関してはアイテム毎に書く事になっていく気がします。
