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スタバがジョージアへ|経済成長と地政学リスクの誤解を解く

◾️ジョージア金融・制度ニュース解説:

資産防衛・通貨分散の判断に必要な「事実と構造」を整理する情報アーカイブ。

誤解されやすい「地政学リスク」「旧ソ連圏」に対する認知バイアスについても現地の実情をもとに整理します。

ジョージアに対して「一方的なイメージ」ではなく実務と事実ベースでフラットに観れる判断材料を提供。




◾️スターバックスがジョージアへ本格参入|見えてくる経済成長の根拠と地政学の実態


・7〜8年以内に全国50店舗を展開へ

あのスターバックスのジョージア市場参入が決まった。

運営を担うのは、クウェートに本社を置くAlshaya Group。中東全域でスターバックスを展開してきた実績ある運営会社。ジョージアでの事業はトルコ支社が監督。

・2026年5月15日: トビリシ1号店の開店 急ピッチで進む:

Tbilisi Vakeエリア 弊社パートナー事務所の直近で一通りが多く、富裕層エリアでもあるためオープンしてからの客入り・客層が非常に興味深いです。

見た感じですが、店内は相当広いと思われます。

STARBUCKS Tbilisi

第1フェーズでは首都トビリシ、クタイシ、バトゥミに出店。

7〜8年以内に全国50店舗の展開を目指す。 

1号店はトビリシのVake地区にあるAxis Towersへの出店が予定。

当初予定されていた2026年3月の開業時期は遅延。

理由は公表されていないが計画自体は継続中。

株主兼共同パートナーによれば、ジョージアへの誘致交渉はCOVID-19以前から始まっており、パンデミックで一時中断後、1年掛けて再び進展してきたそう。


※ニュースソース: BUSINESS MEDIA


・現地スタッフの視点

スターバックス開業予定のVake・Axis Towerにオフィスを構える弊社提携パートナーのジョージア国内スタッフのコメントを紹介します。

「スターバックスができるのは楽しみ。ただ、近くの行きつけのカフェが心配です。最近は42GELという、以前では考えられない価格のメニューを出していますからね。高級路線へ転換するのかなと推測します。」

現地パートナー企業スタッフより

「心配なのはそこ?」と言いたくなるほど前向きな心配事です。


・米スターバックス参入の経済的意味

スターバックス出店は単なるカフェの開店ではないと考えられます。

スターバックスのような米国のグローバルブランドが参入する判断の背景には綿密な市場調査があります。

過去にはジョージアの市場規模が小さすぎることを理由に参入を見送っていた経緯があります。(参考サイト

そんなスターバックスというグローバルブランドが参入を決断したということはジョージア経済の伸びしろに、明確な根拠が加わったと見るべきです。


・もう一つの根拠

IMF(国際通貨基金)のアレハンドロ・ヘイデンベルグ氏は中東紛争が発生する中でのジョージア経済の評価を以下のように発表しています。

・不確定要素は伴うが、中東紛争が短期間で終結すれば、ジョージア経済は今年5.3%、中期的に5%成長するだろう。

・中東紛争が長期化した場合も、資金と観光客の流れはジョージアに振り向けられ、中央回廊を経由する交通量が増加する可能性がある。

・地域全体への投資増加の必要性など課題はあるが、アゼルバイジャンとアルメニアの和平合意は、ジョージアを迂回する新たな貿易ルートの出現につながる可能性がある。

・EUとの関係悪化は海外直接投資の減少につながる可能性はあるが、UAEの投資家による60億ドル規模の不動産プロジェクト計画は経済成長と雇用にとって大きなプラス要因となる。(参考サイト)

・中東紛争勃発以降はインフレ圧力は特に強まっており、2026年上半期のインフレ率は高止まりが予想されるが、2027年半ばまでに目標水準まで低下する見込み。


◾️日本のスタバブームと重なる構造

日本のスタバブームを覚えていますか?

日本でスタバが鬼のように流行したのは1996〜1997年頃だと著者は記憶しています。

年代によりギャップはあるかもしれませんが、当時は裏原宿系ファッションのカリスマ達がファッション雑誌でこぞってスタバのカプチーノを片手にしていましたよね。

それに倣い、スタバのカプチーノを片手に渋谷〜原宿あたりを気怠そうに歩いて服を買ったりブラブラするのが「超オシャレ」な時代でした。

スタバブームを加速させたのは、なんと言っても1998年公開の映画「ユー・ガット・メール」ではないでしょうか?

トム・ハンクスがスタバ片手に歩く姿を真似したのは著者だけではないはずですし、あの映画からスタバが有名になったと記憶しています。

あの頃の日本と、今のジョージアは構造が重なって見えるのです。

経済成長期から成熟期へジョージア経済も向かっているのではないかという見方もできます。

つまり、日本からジョージアへの事業進出を検討している方にとってはスタバ進出のニュースは決断のサインかもしれません。

◾️ジョージアの地政学的リスクを見直すきっかけ

「ジョージアなんか、いつ戦争に巻き込まれるかわからない」

「ロシア、イラン、シリアも近いから危険」

こんな意見も日本では散見されますが、今回のスタバ参入の事実を鑑みればまったく異なる構造が見えるのではないでしょうか。

クウェートに本社を置くAlshaya Groupは、ジョージア国内での複数拠点開設に向けた現地調査を精力的に進めています。中東全域でビジネスを展開してきた大企業が、ジョージアを次の投資先として選んでいるのです。

地政学的混乱・紛争の中心にいる中東企業のマネーが、なぜジョージアへ流れてくるのでしょうか?

「ジョージア=戦時国に近い=危険」

これは、単なる印象論にすぎません。

誰かに煽られ、鵜呑みにした感情論ではないでしょうか。

そのような単純解釈ではなく「周辺国の混乱」があるからこそ、人やマネーが避難・流入する「第三国」として見る視点があって然るべきはずです。

スタバのジョージア参入は、ジョージアの地政学的リスクに対する認識を改める非常にわかりやすい事象ではないでしょうか?


◾️まとめ

  • 米スターバックスがジョージア市場へ本格参入(開業時期は調整中)

  • 運営はAlshaya Group、中東マネーがジョージアへ流入している

  • 経済成長の根拠が、グローバルブランドの参入という形で可視化

  • ジョージア=地政学的危険地帯 = 構造理解で認識を改めてみよう


◾️【2026年4月18日】最新情報

・スターバックスコーヒーは今年の夏に正式開店へ(3月〜延期)

-3月より延期のオープン計画が遂に再始動。

-スターバックスコーヒー・トビリシ1号店は、首都トビリシのVake地区イリア・チャヴチャヴァゼ通り沿いのアクシス・タワーズ複合施設内にオープン予定。

-数ヶ月間でクタイシ、バトゥミなど店舗展開も計画。

-1号店の物件の契約締結、機器の搬入も間もなく完了予定。

-ジョージア経済副大臣のイラクリ・ナダレイシュヴィリ氏が上記を言及。


◾️【2026年4月24日】最新情報

スターバックスコーヒー・トビリシ1号店が出店予定の店舗内部。

初期準備段階ですが、店内はかなり広くなりそうです。

スターバックスコーヒー・トビリシ1号店 出店予定の内部の様子

◾️【2026年6月10日】最新情報

スーパー内のベーカリーコーナーにもブースが出始めました。

これは、絶対に買ってしまうパターンですね。

King David Business Center付近のNikoraにて

最後までお読みいただきありがとうございました。

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