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俗説を撃破する - エスカレータの片側空けと高速の料金所

エスカレーターの片側を空けるのを禁止などという馬鹿げたルールに反対します。


一時、駅のエスカレータを急ぐ人のために片側を空けることが
世間に承認されかけたことがあった。
1998年頃だと思う。
日本で議論が起こった頃だ。
たまたまその頃、ドイツに行った時、現地の人に聞いてみた。

年配の(60代)婦人(婦人はポリコレ的にNGらしいがこれまた馬鹿なことなので私は使う)がこう言った。
「駅のエスカレータの片側を空けるのはずっと前からみんながしている。
 急いで行きたい人に先に行かせるためです。
 急ぎたい人の邪魔をする必要はありません。」

これは人の自由を尊重するという趣旨だ。
それはそれで納得する。

しかし、もっと実際的(プラグマティック)な理由があるのではないか?
そして実際、日本人が気がついたのは
「急いでる人には先に言行ってもらった方が改札が混まない」
という事実だ。これならwin-winだから誰もそうする。

高速道路の料金所は幅が広くなっているのは何故か、中学で習ったろう。
簡単な物理の法則だ。
速度が遅くなる時は通過する幅(断面積)を広くすれば流れが滞らない。
これは物理でdivergentという。
逆に幅を狭めて速度を上げる仕組みをconvergentと言います。

広くして<速度を落としても流量は減らない。
元の速度に戻して良い時は幅を狭く>して面積を節約する。
=< >= これで流れがスムースに保たれる…
はずだった

なのに時々そうならず出口側で詰まることがある。
これは、出口側で十分加速しない車が多い時だ。
わかるね?

だから料金所を通過したら速やかに元の80km/hに加速するのがみんなのためなのである。

さて、エスカレータ。
エスカレータは乗り口で2列にconvergentしている。
だから入り口で渋滞する。
物理の法則から当たり前だ。

じゃあ人の流れを渋滞させないにはどうしたらいいか。
幅を増やせない以上、流速を増せばいい一択。
子どもでも分かる物理の初歩ではないか?

それをTVや地方自治体が「実験で全員が2列で載った方が効率が良かった」という嘘の実験を喧伝している。
これは全くの嘘実験。
何か他に目的があるはずである。

その目的が本当に重要なら、正直にそれを明らかにすることがコンプラ正義だと思います。
外国では普通に常識でエスカレータを片側空けてます。
実際、改札が混まないことを体験しています。

そもそも、改札を混まない手段として、幅が増やせないから高速で通過するように工夫しているじゃん。

エスカレータも高速で通過したい人に(足腰が元気な人に)さっさと行ってもらう自由を奪うな‼️
と言いたいです。

メディアも条例作った役人も
馬鹿である。
と思います。

■ 備考

念の為書き加えますが
これは「急いでる人がいる場所」での話です。
デパートのエスカレータで駆け足する必要はない。
そこは常識で判断することです。

■ 追記

偶然にもこの話題で昨年末から投稿が相次いでいることを発見。
なぜ今?
気がついたことを追記します。
(1)実証実験の誤解
  実証実験で2列で並んだ方が効率が30%だか良かった、と書いている人が多くいるけど、それはロンドンの長ーいエスカレータでの事。ロンドンの地下鉄のエスカレータって、見たことないでしょ?もう長ロングで100メートルとか軽く超えます。あれは高校生でもなければ歩いて登ることはできない。だから歩いたほうが速いことは立証できないんです。ロンドンのエスカレータがなんで長いかって、ロンドンはドイツに都市爆撃された史上初の大都市だから地下に作るものは深いところにあるからではないか、というのは私の想像ですが、日本のメディアが実証実験として流した映像はデパートのような短いエスカレータに渋滞が起きてない状態で人を載せてる実験だった。これは流石に「結論ありき」のエセ実験。
(2)責任回避説
  エスカレータの事故で一番は年寄りの転倒だそう。そんなの歩くことと関係ないじゃないか。年寄りはどこでも転ぶ。その事故の責任をエスカレータの設置者や運営者が責任逃れのために「歩くなと言ったじゃないか」とした、という話。これは私の言った「何か他に目的があるはずである。その目的が本当に重要なら、正直にそれを明らかにすることがコンプラ正義だと思います」にピッタリ。ああいやだ。
(3)パーソナルスペースを守りたい説
  パーソナルスペースを守りたくて二人並ぶのは生理的に嫌だから片側を開けている。これは思いつかなかった。夜行バスの片側席をキャンセルするという社会問題が最近話題だが、同じことだね。これは逆に「歩くな」とは逆のベクトルなんだけど「歩きたい派」には良い材料。そういう理由で歩きたいわけじゃないんだけど視点としては面白い。
(4)高齢化社会説
  社会のマジョリティが健康・元気な人々からさほど元気ではない人々へ移り変わったことがルール変更の根底にあるのかな、と書いている人がいた。なるほどの2連発‼️洞察力すごいですね。確かにもう階段を駆けのぼる元気はないし、高齢社会だから落ち着いてきた、というのも説得力あります。思いも寄らない意見を聞けるのは何と楽しいことかと思います。

追記終わり 2026/01/16

■ 追記の追記

さらに色々見て回った。また気がついたことが二つ。
(1)効率が悪い論の共通点
  速度を上げる(エスカレータを歩く・駆けのぼる)方が効率が悪い、と言っているのは「片側一列にだけ人が動かない状態」の時を言っているのだと分かった。時には「待ち行列の数式」で説明する人もいた。これで「常に人が来るわけではない状態で片側を開けておくのは効率が劣る」のは当たり前じゃないか。それは効率を測る以前の常識問題だ。そうじゃなくて、「混んでる時に片側を速度自由の列にしろ」というのが私の論点。そもそも前提条件が一致していない。そこには老人も身体障がい者もいない。通勤の駅の話。デパートのエスカレータで片側を開ける必要など無いんだ。
(2)メリットを誰も言ってない
  片側自由にすることのメリットをまず見かけない。「駅の改札が混まない」がメリットである。デパートとかエスカレータの先に関門がないところではメリットなどありません。
  おまけに「エスカレータで歩いて節約できる数十秒」がメリットか?などという全く馬鹿げたことを言ってる人もいる。そうじゃ無いだろ。その向こうにあるものが理由なのである。
  ついでだが「エスカレータは歩くことを想定して作られていない」論もあるようだが、これは道具というものの本質を考えの外に放置している。目的のために道具があるんじゃない。道具があったら、それを何に使おうと創意工夫するものではないか?空港の動く歩道は「長い通路を早く移動するためにある」という事を知らない人も非常に多い。実際、歩かない人も多い。それは目的と一致しないが、それを非難する人はいるか?そんなのは使う人の自由じゃないか?それこそ「歩く人のために片側を開けて」もらいたいものだ。
  道具というものは、そういうものだ。目的と違うからエスカレータで歩く人を堂々とブロックしろ、などというプレジデントとかいう雑誌の記事も見た。酷いもんだ。あれが歳の行った分別ある大人の読む読み物なのか?

追記の追記終わり 2026/01/16 19:04

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