見出し画像

櫻井陽菜さん、3分で360万円資金調達する。

あなたは、名前呼び付き100文字セリフリクエスト2本と宛名入りサイン色紙に、10万円支払えますか??

ちなみに私は流石に先着といえど30枠はそんなにすぐに埋まらんやろと油断していたら敗北した民です。愚か。

これは一般社団法人こえのつばさクラウドファンディングでの出来事。寄付のリターンの中にクラウドファンディングに協力した櫻井陽菜さんと大西亜玖璃さんに関する数量限定のコースがあったのですが、開始3分ほどで櫻井陽菜さんのコースが上限に到達。それだけで360万円(税抜)が集まりました。今回はこれがどれだけすごいことで、なぜこんなことになったのかについて軽く掘り下げてみようと思った次第です。

一般社団法人こえのつばさについて

クラウドファンディングをするにあたり投資先を調べました。

一般社団法人については調べ始めたら沼が深そうなのでやめました。非営利とか報酬とか課税とか雑に触れるにはあまりにも難しい。

こえのつばさの活動内容については若手クリエイター支援やアニメグッズ贈呈などもされているようですが、おそらく最も力を入れているのは「人気声優と一緒に取り組む読書推進活動」だと思われます。声優が朗読したり、キャリア教育をしたり。Youtubeチャンネルで実際に活動されている様子を一部見ることができます。

正直ベースで言えば、これで救われている子供いるのか? これでクリエイター目指す子供現れるのか? 声優によるキャリア教育は(登壇できる声優の足元に無数の屍が転がっている世界なので)生存者バイアス掛かりすぎでは? 読書推進ならもっと効果的なやり方があるのでは? と疑問に思うところはいくらかあるので、「やった」という実績報告だけでなく、事後アンケートの結果など「やったら子供たちがどう感じてくれたのか」がわかりやすい客観的な定量データ込みの実績報告もしてくれると嬉しいなと思いました。

総じて、子供たちのための活動はされているけどそれが本当に子供たちのためになっているのかは観測可能な資料からはよくわからんなぁというのが今のところの私個人の印象です。はて、その前提でいくらまで投資すべきか。

櫻井陽菜さんについて

語り始めるとこれだけで1トピックになるので控えめに。ラブライブシリーズの蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの百生吟子役で有名になりました。大々的に表舞台に立つようになってからまだ1年とちょっとです。読書が趣味で、もしラジオなどの個人番組を持たれるようであれば、朗読とか書き出し小説とか、本にまつわるコーナーを持ってほしいと思っていました。なので今回「人気声優と一緒に取り組む読書推進活動」に関わると聞いて心躍りました。後に寄付する方向で自分の中で答えをまとめることになるのですが、子供たちのため以上に櫻井陽菜さんの今後のキャリアのためになればという気持ちが大きかったです(もちろん結果的に子供たちのためにもなるなら尚嬉しい)。

クラウドファンディングについて

税抜1千円から10万円まで幅広くある中で、目玉となる返礼品はやはり数量限定のリクエストボイスとサイン色紙になるでしょう。数量制限のない8千円に対して、1万2千円追加すると50文字のセリフリクエストができます。さらに2万円追加するとセリフリクエストが名前呼び付き100文字にパワーアップします。さらに6万円追加すると名前呼び付き100文字のセリフリクエストがもうひとつできるようになり、宛名入りサイン色紙がもらえます。あくまでメインは寄付なのでこの単純計算自体が善意を冒涜しているような気がしなくもないですが、それにしてもすごい世界です。

限定数量はそれぞれ2万円のものと4万円のものが10枠で10万円のものが30枠。「おいおい最高額のほうが枠多いのかよ」と思ったそこのあなた! 私も思いましたし何人か同じことを思っている方を観測しました。これについては前回のクラウドファンディングの実績から解き明かすことができます。今回と若干返礼品の中身と価格が違うのですが、前回は2万円の申込がほとんどなく、5万円の15枠が余っていたのに8万円の10枠が上限に達していました。ここから「あれ、なんか中途半端なことするより豪華に高価にした枠を増やした方が伸びそうだぞ」と考察するのはごく自然で、それを踏まえて今回の設定を見れば大きな違和感はありません。

開始5分後の姿

で、蓋を開ければ櫻井陽菜さん限定コースが3分程度で上限に。この3コースだけで360万円です。前回のクラウドファンディングによる資金調達が総額200万円ちょっとだったことを考えるとこの数字の恐ろしさがわかります。流石に笑ってしまいました。笑っているうちに上限に達してしまい泣きました。私の負けです。

現時点で大西亜玖璃さんのコースはまだ購入することができます。大西亜玖璃さんの10万円コースでも櫻井陽菜さんに1本セリフリクエストをすることができるのですがそこは埋まらないので、10万円出すならセリフリクエストは2本がいいとかサインがほしいとかそのあたりに分水嶺があるようです(枠追加検討の連絡があったので一旦待ちの姿勢である可能性もあります)。

この2人の勢いの差はどこからきたのでしょう。雑に人気の差で説明してもいいのでしょうか。私は違うと考えています。Xのフォロワー数でいえば大西亜玖璃さんのほうが約6倍も多いのです。じゃあ何が違ってこの差が生まれたのかと言えばたぶんそれは「供給」です。

櫻井陽菜さんは名が売れてからまだ1年ちょっと。蓮ノ空を通して多くのファンを惹きつけましたが、個人の番組は持っていませんし、アーティストデビューもしていません。櫻井陽菜さんに関する何かを買おうとしても、そもそも買えるものが多くないのです。お金の落としどころがないのです。

一方で大西亜玖璃さんは櫻井陽菜さんより活動期間が長く、アーティストデビューもしているため、極端なことを言えばCDが出るたびにサインを入手できたりお話できたりする機会があります。10万円あればこのクラウドファンディングに突っ込まなくても返礼品以上の楽しいコトがいっぱいできるのです。より直接的に応援することができるのです。

経済の基本である「需要に対して供給が少ないと価値が出る」はこんなところにも効いてくるんだと感心しました。

今回、具体的に櫻井陽菜さんと大西亜玖璃さんを比較してしまいましたが、もう少し一般化して「蓮ノ空のキャスト」と「虹ヶ咲のキャスト」に置き換えても例外はあれど似たような傾向だろうことは想像に難くありません。蓮ノ空キャストの多くは瞬殺です、たぶん。15万円のキャスト等身大アクスタが売れるような界隈だからね……。

以上より、このクラウドファンディングで効率よく資金調達するコツは、ブランドの力で一気に人気爆発したけれども名が売れてからはまだ日が浅く供給の少ない声優を起用することであると仮説を立てることができ、例えばラブライブ新作のキャストを起用することはたいへん理に適っていると言えるのかもしれません。知らんけど。

最後に

今回の件をきっかけのひとつとして櫻井陽菜さんに読書関連のお仕事がたくさん増えたら嬉しいです。

余談
この記事を書くためにクラウドファンディングの現状を確認しにいったらキャンセルか何かで上限に達していたはずの櫻井陽菜さんの2万円のコースがうっかり買えたので寄付しました。お陰様で50文字のセリフをリクエストすることができます。いやしかし冷静になると50文字って俳句3句より短い。

いいなと思ったら応援しよう!

春乃はじめ 頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となり次の作品となる。