全ての男女は出逢い、
そして別れるためだけに存在している。
私はいま、
あまりに暑すぎる空調の新幹線の車内にいる。
熱に当てられたのではない。
全ての男女は別れるために存在する。
難しいことじゃないよ。
考えすぎちゃダメさ。
何のことはない。
全ての恋人たちはいずれ離れ離れになる運命にある。
この新幹線も、いずれ目的地に到着する。
これは意地悪ではない。
世界のどこかで赤子が生命の産声をあげるかのように、今日も世界のどこかで恋人たちの未来が死んでいく。
それでも私は、肩にのしかかる微かな重みを忘れない。