【死語現禁】323.自己批判(学生運動が盛んな頃)
(日:自己+批判)ここでは、集会などの場所で自ら自分の罪を告発させられること。
<用法>
書記長のカズミは組織の事務所に、米国のブランド物インテリアを多数購入して明るく飾りたてた。そのブルジョワジー的な行動を事務局長らが糾弾し、書記長を解任された上に集会で自己批判させられ、教化施設に幽閉されることになった。
<解説・思い出>
僕が幼い頃はまだ学生運動の残滓が残っていました。その頃の映像や文章・漫画などでよく見聞した言葉です。
今の若い人がこの言葉を聞くと、「自らの所業を自ら批判し、以後の行動を改める」といった前向きな言葉と思われるかもしれません。
しかし当時の現実は全く違い、自己批判は強制されるものでした。
組織の幹部や実権者などの意に沿わない組織員が「自己批判しろ」と命令され、多くは衆人監視の集会などで自分の行動が間違っていたと告発するのです。集団からは糾弾され、その後は処分されるというのが定番でした。
幹部や実権者が一方的に処罰するのではなく、あくまで自ら罪を認めて自ら処分を受けても構わないと発表させるという、巧妙で残酷な処罰方法でした。
従って「自己批判しろ」と名指しされたら、その組織での立場は無くなる可能性が高い恐怖の言葉でした。閉鎖的な組織では、自己批判をさせた上でリンチを行うといったこともあった記憶があります。
そんなイメージから、日常生活でも「自己批判」は嫌なときに使われる言葉だったと思います。
現在は「自己肯定」の方が大切にされているので、この言葉を聞くことはまずありません。一部の団体ではまだ使われているのかもしれませんが、広く一般に普及することはないのではないでしょうか。
死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル
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