ツユの雨
ぼくは雨です
色んな人によけられ、いやがられています
とくに「かさ」というものが苦手です
あんな風にガードされると、さすがにへこみます
梅雨でめいわくなのはわかっているけど
泣きたいものは泣きたいです
ぼくを受け入れてくれるのは土と海だけ
なんのために生まれたかもわからないまま、どうせ還るのです
ぬ、なにやらヘンな「かさ」があります
逆さまです
風のいきおいで「かさ」を逆さまに立てて笑っています
どうでしょうか
あの子のかさの中なら、入ってもいいでしょうか
笑ってくれるでしょうか
どのみち捨てられるには違いないけど
それまで遊んでくれるでしょうか
初めて生まれた希望にどきどきします
いやがられないかもしれない
という可能性が持てただけでも嬉しいので
期待外れでもいいです
思いきって、飛び込んでみます

