“やる気が出たら始める”って、何回言った?
「今日はちょっと疲れてるから、また明日からにしよう」
「もうちょっと気分が乗ったら始めようかな」
「まずはやる気が出るまで待ってみよう」
——こんなふうに、自分に言い訳して過ごした日が、何日あっただろう。
ぼんやりスマホをいじったまま1時間が過ぎ、 なんとなく自己嫌悪に陥って、 「明日こそは」と心の中で唱えて、そのまま寝る。
でも、あるとき気づいたんです。
やる気って、出るものじゃない。動くと出てくるものなんだって。
じっとしていても、やる気は生まれない
小さいころから、
「何かを始めるときは、ちゃんと準備をしてからにしなさい」
そんなふうに、無意識に刷り込まれてきた気がします。
(もちろん、これはこれで大事なことです。)
でも実際は、やる気は「スタートの前」には存在しない。
動き出したあと、ようやくエンジンがかかるものだと思っています。
たとえば、ランニング。
走りたくない朝も、まずは靴を履いて、玄関を出て、数分歩いてみる。
そうやって体が動き始めると、不思議と「まあ、せっかくだから少し走ってみるか」という気分が湧いてきたりします。
学校の勉強も同じでした。
「ああ、面倒くさいな……」と思いながらも、重い腰を上げて机に向かい、取り組んでいるうちに少しずつ集中できるようになっていく。
じっとしていても、やる気は出ない。
動きながら、やる気を引っ張り出していく。
これが、本当の姿なんだと思います。
高すぎるハードルが、やる気を奪う
これは、少し前の自分の姿です。
「ランニングを毎日3kmしよう。雨の日も走るぞ!」
運動不足だった当時のサラリーマンの自分には、高すぎる目標でした。
意気込んで始めたものの、3日目で離脱。3日坊主にすらなれませんでした。 1日目・2日目のランニングで筋肉痛がひどくなり、3日目には「無理しないでおこう」と休んでしまう。
その「休み」が、ずっと続いていったのです。
ほかにもあります。
「英語が話せたらカッコいい。だから毎日1時間以上勉強しよう!」
大学卒業以来、英語とは無縁だった自分が立てた目標です。
しかし、疲れて帰ってきたあとに1時間の勉強はしんどくて……。
「今日はちょっと休んじゃおう」と思った瞬間、試合終了でした。
目標が高すぎると、最初の一歩がとてつもなく重くなる。
だからこそ、動き出すのが億劫になり、だんだん足が止まってしまうのです。
小さな一歩でいい。ハードルは思いきり下げよう
「動く」と言っても、大げさなことをする必要はありません。
むしろ、ハードルを徹底的に下げることが大事。
たとえば、
ウォーキングをする。少し歩くだけでOK。
机に向かう。英語にちょっと触れるだけでOK。
最初から「全部やろう」とか「完璧に仕上げよう」と思うから、苦しくなる。
1ミリでも前に進めたらOK。
それくらいの感覚でいれば、最初の一歩を踏み出すのに勇気は要らなくなります。
小さな動きが、大きな流れをつくる
そんな小さな一歩を続けた結果、私は大きな変化を手にしました。英語こそペラペラにはなっていませんが、1年間の運動を続けることに成功したのです。
体重は65kgから55kgへ。
10kgの減量に成功しました。
もちろん、毎日順風満帆だったわけではありません。
軽い目標でも「面倒だな」と思う日はありました。 でも、「少しくらいならやるか」と自分を奮い立たせ、コツコツ続けることができたのです。
小さな動きが、大きな流れをつくる。
やる気が出るのは、そのずっとあとでいいんです。
「動いてから考える」がうまくいく理由
なぜ、動いてから考えるとうまくいくのでしょうか?
ちょっと調べてみたところ、人間の脳は、行動することによって、その行動に見合った感情をあとから作り出す性質を持っており、 これを「自己知覚理論」と呼ぶそうです。
簡単に言えば、
走るから、楽しくなる
笑うから、嬉しくなる
動くから、やる気が出る
つまり、順番が逆なんですね。
「気分が乗ったらやろう」ではなく、
「とりあえず動くと、気分が後からついてくる。」
だから、考えすぎる前に、まず動いてしまうことが大切なのです。
まとめ:「やる気を出そう」とするのは、もう卒業しよう
ここまで書いてきましたが、今でもやる気が出ない日はときどきあります。
すべてを放り出して、旅行に行きたくなる日だってある。
でも、そんな日も、
「よし、やる気が出るまで待とう」
とは思わなくなりました。
だって、待ってもやる気は来ないと知っているから。
まずはパソコンを開く。 とりあえず10分だけやってみる。 完璧を求めず、動くだけ動く。
そんなふうにして、これからも少しずつ積み重ねていきます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
この文章が、どこかの誰かの背中を、ほんの少しでも押せたならうれしいです。
