見出し画像

忘れかけていたあの感覚



姉の結婚式の日取りが決まった。

その流れで、結婚式で何か演奏しようという話になり、一番上の姉と「何を演奏するか」でとても盛り上がっている。候補に挙がったのは、スピッツの『美しい鰭』と、KinKi Kidsの『僕の背中には羽根がある』だ。どちらも簡単な曲ではないが、とても好きな曲なので、練習を始めることになった。

やはり、「この曲を弾けるようになりたい」という目標があるとモチベーションが上がる。そして何より、今はまったく「やらされている感」がない。そのことが自分でも新鮮だ。

練習しているという感覚すらあまりなく、気づけば夢中になっている。子どもが何かを上達したいと思ったとき、時間を忘れて没頭することがあるが、まさにあの感覚に近い。

思い返せば、子どもの頃のピアノ練習は「やらなければならないもの」だった。ピアノという楽器を十分に扱えない自分がいて、どちらかというと自分がピアノに振り回されているような感覚だった気がする。

しかし今は違う。

ギターと向き合っていると、「練習している」というより、一緒に遊んでいるような感覚がある。戯れている、触れ合っている、そんな表現がしっくりくる。ギターが自分と遊んでくれているようで、とにかく楽しい。

9月の結婚式という目標はもちろんあるが、それだけではない。この機会に演奏できる曲の幅を広げたいし、もっといろいろな曲に挑戦してみたい。ギターと戯れながら、音楽そのものを楽しみたいと思う。

私は飽きっぽい性格なので、これまでも何かを始めては手放してきた。しかし今は少し違う感覚がある。

最近、自分は「何かを表現すること」を強く求めていたのだと気づいた。その表現の手段を探していたところ、一度手放した音楽の世界に再び戻ってきたような感覚がある。

だから今回は、意外と長く続くのかもしれない。

もちろん先のことは分からない。それでも、「やらなければならない」ではなく、「やりたい」が原動力になっていることは大きい。

これからは毎日ギターと対話するように、自分の中にあるものを音にしていきたい。演奏することはストレス発散にもなるし、自分を表現する手段にもなる。

6月から9月まで約3か月。人前で演奏できるくらいには上達したいと思っている。

ただし、「やらなきゃ」と自分を追い立てるのではなく、「やりたいからやる」という気持ちを大切にしたい。

その方がきっと、音楽も、自分自身も、もっと自由でいられる気がする。

いいなと思ったら応援しよう!