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心理士が教えるコミュニケーション法|子育てでズレが起きた「夫婦」というチームを立て直す

こんにちは、子育てパパ・ママや保育士さんへのサポートをしている心理士のさちこです。
先週は風邪をひいて寝込んでいました・・・・😵
やっぱり健康が一番ですね。

さて、今回は子育て相談でよくあるテーマ、
夫婦間のコミュニケーションのズレについて記事にしました。

夫婦間には
考え方をはじめとしたズレや、
非言語を含めたコミュニケーションのズレなど、
様々なズレがあります。

ただでさえ、
全く異なる文化(もはや異世界レベル・・・😂)の元に育った人同士が一緒に生活するだけでも大変!!なのに、
そこに「子育て」という課題が新たに加わることになる・・・

それって、とても難解なことだと思いませんか?

そして子育てへの価値観は子どもを産んでから浮き彫りになるものです。

それまで上手くいっていた夫婦でも、
子どもが産まれてから関係性が変わった・・
なんてこともよくある話です。

そんなとき、
心理学の【アサーション】という考え方が、
ちょっとだけズレを解消してくれるかもしれません。
(日々の積み重ねなので、ちょっとだけという表現にしました)。

アサーション・・自分も相手も大切にする自己表現

平木典子 アサーション入門自分も相手も大切にする自己表現法 講談社現代新書

なぜ子育て夫婦の「ズレ」は起こる? 

夫婦間のズレ①「親になるプロセス」に差がある

妊娠・出産を経て、
身体的にも精神的にも爆発的な変化(大げさですが、実際大げさじゃない)を経験する母親。

それに対して、
生活の延長線上に「出産」というイベントが入ってきた!という感じで、徐々に親になっていく父親(または出産しない側のパートナー)では、
「自分は親なんだ!」という意識に、タイムラグが生じるのです。

ママ→「24時間、命を守るモード」に切り替わっている
パパ→「これまでの生活+育児」と捉えてしまいがち

つまり、生物学的にわが子のことに関してずーと考えているのはママということになります。(※必ずしもそうとは限りません)

わたし自身も、旦那さんに対して、
なぜこの人はこんな能天気なんだろう?
元々(わたしが)不安症なのはあるけど、常に子どものこと考えているのってやっぱり母だよな・・
と思ってしまいます。
(もちろんパパママの立場が逆のパターンもありますけどね。)

ここでポイントなのは、「やる気がない」のではなく、
そもそもスタート地点が違う&当事者になる時間がゆっくりである
ということ。

この時間差を認識していないと、
「どうして私と同じように動いてくれないの?」という不満に繋がります。

夫婦間のズレ②「良かれ」の基準が違う

子育てをする際、無意識に
「自分がどう育てられたか」という成育歴を再現、
あるいは反発しようとします。

例えば、
「厳しく育てるのが愛情」と思っているパパと、
「受容することが大切」と思うママ。
どちらも「子供の幸せ」を願っている点は共通していますよね!

でも、価値観が正反対なので、
「どうしてこの人はもっと叱らないの?」とか、
「もっと優しく受け止めたらいいのに!」と
意見が食い違いやすくなります。

これは、お互いの育ってきた環境から、
考えていることや子どもにはこういう育て方がいいはず!
と思い込んでいるだけの場合が多いです。

だからこそ、その価値観をすり合わせることが大切になります。

夫婦間のズレ③家庭内での仕事量の多さからくる、お互いへの期待

個人的にも、このお互いへの「期待」
そして期待するがゆえの「裏切られた気持ち」が積み重なっていくストレスが、
夫婦のずれとしては大きな要因ではないかと感じています。(わたし個人の体感ですが)

夫婦間に関する研究でも挙げられているのですが、
核家族化が進むにつれて、
家庭内のことを夫婦2人で背負わなければならない時代になってきました。

さらにママが働いている家庭であると、夫婦での役割分担がもっと必要になってきますよね。

それによって、「チーム」となって子育てをしていくことがより求められるようになってきたのです。

お互い頑張ってはいるけど、
「もっとこうしてくれたらいいのに」
「(仕事あるいは育児の)大変さをわかってほしい」
という気持ちがどうしても出てきてしまう。

そしてこれが最大のずれの原因・・・「察してほしい」という気持ち。

この「言わなくてもわかってほしい」という気持ち。
この気持ちを抱いた方は多いのではないでしょうか?
わたしも、長男が生まれてからしばらくはこの「察して」があったと思います。
相談にこられるママ達も、この「察して」を無意識のうちに相手に出していることが多かったのです。

ちなみに・・・
相談に来られるママさんたちは、発達の凸凹のあるお子さんがいらっしゃる方が多いです。

子育てにおいて、上手くいかなさや、将来への不安、日々の生活の試行錯誤を人一倍頑張っているママさんからよく聞くのは、
「夫(パパ)は、子どものいつもの姿を見ていないから、なんとかなると思っている。けど、毎日やらなきゃいけないのはこっちなのに」(複数の方からの意見を要約しています)という言葉。

ああ、毎日の小さな積み重ねが大きな溝になっていくのだな・・・と感じました。

パートナーに期待したい、そして察してほしい気持ちは痛いほどよくわかります。

しかし、その期待が気づいたら自分を苦しめているのです。

相手が察してくれたらいいのに・・・
相手が変わってくれたらいいのに・・・

その気持ちはとってもよくわかります。

で・す・が!!

はっきり言って、相手に変わってもらうのは、90%?いや、99.8%くらい無理な話なのです!!(言い切ってしまった)

いや、そらね、変わってくれるパートナーももちろんいるけどさ。

でも相手ばかりに変われというのもね。

ということで、
相手が変わってくれるのをただ期待して待っているのではなく、
こちらの関わり方やとらえ方を少しだけでも変えてみる🌸
ことで、

関係性が変わっていくことも大いにありうることなのです。

そもそも、コミュニケーションというのは、夫婦だけでなく誰においてもズレが生じるものですよね。
だからこそ、日々対話を重ねて、考え方や気持ちをすり合わせていくことが大切なのではないかと感じています。

そんな時に、アサーションという考え方は役に立つので、紹介します。

「アサーション」で夫婦というチームを立て直す

アサーションとは: 相手を尊重しながら、自分の意見や感情を正直に、かつ適切に伝えるコミュニケーション。

あなたはどの話し方タイプ?夫婦で起こりやすい4つの伝え方

  1. 攻撃的(I’m OK, you are not OK): 私の考えはOKだけど、あなたはダメという表現の仕方。相手を責めるようなコミュニケーションになりがちです。

  2.  非主張的(I’m not OK, you are OK): これは日本の方に多く、自分が我慢すればその場が丸くおさまると考えがち。自分をおざなりにしてしまので不満がたまりやすい。

  3. 非主張的攻撃(I’m not OK, you are not OK):「いいよ」と言いながらも、行動は違うことをしてしまう。「はあ」とため息ついたり、「いいよ」と言ったことをやらないなど。

  4. アサーティブ(I’m OK, you are OK):自分の気持ちも尊重し、相手も尊重する、 お互いを大切にする伝え方。建設的な対話ができる。

あなたは、パートナーに対して、どのような伝え方をしていますか?
もし、アサーティブ以外の伝え方をしているのであれば、伝え方を工夫してみましょう。

アサーティブスキル①:「あなたは」じゃなくて「私は」で伝えてみる

「You」から「I」へ変換してみましょう。
I(アイ)メッセージという方法です。

❌ 「(あなたは)なんでいつも帰りが遅いの?」
⭕ 「(私は)帰りが遅いと、心配するし、1人で全部をこなすのがとっても大変なんだ。何時くらいに帰るって連絡してくれると助かるな。」

アサーティブスキル②:ケンカにならずに話すための、4ステップの考え方(DESC法)

休日の家事分担を例にしてみます。
・「休みの日くらいゆっくりさせてよ」と思っているパパ
・「休みの日こそ溜まった家事を片付けたい」と思っているママ
という設定でいきましょう。
少し過剰な表現にしてあります。

よくありがちなパターン:
ママ「も~スマホ見てゴロゴロしてないで、洗濯くらい手伝ってよ!!ほんとイライラするわ~」
パパ「は?こっちは仕事で疲れてるんだよ!」
ママ「はあ?こっちだって疲れてるわ。なに言ってんの?」

はい。これだとケンカになって、結局お互い消耗しますよね🫠
そんなときは、建設的な話し合いにもっていってみましょう。

  1. Describe(事実): 客観的な事実を伝える
    例:せっかくのお休みだけど、今日は溜まった洗濯と食器が山積みんだよね。

  2. Explain(説明): 自分の気持ち・状況を伝える
    例:午前中に家事が終わらないと、午後から一緒にゆっくりする時間がなくなっっちゃう気がして焦ってるんだ。

  3. Specify(提案): 具体的なお願いをする
    例:もしよかったら、食器洗いか洗濯のどっちか担当してもらえないかな?

  4. Choose(選択): 相手の返答に対する代案

    1. はいの場合「ありがとう!助かる!」

    2. いいえ(休みだからゆっくりしたいなどと言われた)の場合「そっか。ゆっくりしたいよね。じゃあ今すぐじゃなくてもいいから、お昼ごはんまでの好きなタイミングでやってもらえないかな?」

こういったステップは心理学ではDESC法と呼ばれています。

Iメッセージは聞いたことがある方が多いと思いますが、
DESC法はメジャーではないですし、使いこなせるには意識することが大切です。
日常生活で、取り入れられそうなときがあれば、実践してみてください!

まとめ|すれ違いは、夫婦が育つきっかけ

コミュニケーションは本当に難しい。
そして夫婦のコミュニケーションは、毎日のことなので、さらに小さな不満が大きなストレスにつながります。

しかし、コミュニケーションのズレは、悪いことではないのです!
むしろ、パートナー同士が「成長」するチャンス
なのではと思います。

ズレを修正する努力をすることで、
お互いの信頼関係も強まっていきますし、
人としても成長するのではないでしょうか。

ちなみに、このアサーションの考え方は、
夫婦だけではなく子どもに対してや職場の上司・先輩・後輩など誰に対しても使えるものです。

わたし自身も、ついつい攻撃的になってしまったり、
自分の主張を我慢したりしてしまうので、アサーションを心がけています。

うまくいかないこともありますが、
自分の気持ちを素直に伝えて、
相手とのコミュニケーションがスムーズになったときは、とてもうれしい気持ちになります。

ぜひ、皆さんも試してみてくださいね☘️

参考文献
• 平木典子著『アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現』講談社現代新書
• 平木典子著『図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術』PHP
• 土沼雅子著『自分らしい感情表現 ラクに気持ちを伝えるために』日本・精神技術研究所


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