【UTAKO恋愛実録#2-2/愛される資格が欲しかった】
UTAKO恋愛実録#2-2
「愛される資格が欲しかった」
⚠️物語はノンフィクションですが、使用している名前や場所は全てフィクションです。
登場人物




深夜0時過ぎ。
コンビニの帰り道。
夏の終わりの風が、
少しだけ冷たかった。
街灯の光は薄くて、
アスファルトには
昼間の熱だけが残っている。
イヤホンから流れる音楽。
イエモンの「BURN」
彼が好きな曲だった。

西住くんに彼女がいた。
またあの時と同じだ。
何度も頭の中で曲と共にリピートしてる。
ショックだった。
胸の奥が少し痛かった。
なのに。
どこか安心している自分もいた。
呼吸が浅くなる。
PHSの電源ボタンを押して画面を照らす。
何かを確認したいわけじゃない。
ただ、落ち着かなかった。
彼女がいる。
その事実だけで、
世界の見え方が少し変わった。
私は昔から、
感情をあまり表に出さなかった。
泣かない。
怒らない。
期待しない。
傷つかないように。
そうやって、
心を静かに保ってきた。
だからなのかもしれない。
誰かを本気で好きになることが、
少し怖かった。
胸が苦しくなることも。
会いたいと思うことも。
離れたくないと思うことも。
全部。
何度か経験しているのに
慣れていなかった。
だから、
西住くんに惹かれている自分に、
私は少し戸惑っていた。
中学2年のあのときとは
また違う感情だった。
休み時間。
いつもの教室。
まりあと亜衣子が近づいてくる。

まりあ:それで?詩子は西住くん狙いなの?
詩子:うーん、まだわかんない。
亜衣子:でも、最近なんか楽しそうだよ?
私はふふっと笑ってごまかした。
本当は、わかっていた。
もう好きになっていることを。
でも、認めたくなかった。
失恋したばかりだったから。
また傷つくのが怖かったから。
そんな時だった。
まりあ:詩子、あのね、西住くんはやめときな。詩子には荷が重いと思う。
理由を聞くと、
西住くんは、
西住連合のトップだった。
暴走族の頭。

普通なら、
そこで引く話だったと思う。
でも私は、
その話よりも、
別のことが頭から離れなかった。
彼女がいる。
それなのに。
私は、少しだけ嬉しかった。
ちゃんと誰かを愛せる人なんだ。
ちゃんと大切な人がいるんだ。
そう思った。
そして。
それなら私にも、
好きになる資格があるかもしれない。
そんなことまで思った。
今思えば、不思議だ。
彼女がいるという事実は、
諦める理由になるはずなのに。
あの頃の私は、
なぜか希望を見ていた。
たぶん。
私は彼を見ていたんじゃない。
彼の中にある
「愛する力」を見ていた。
1週間前のあの飲み会の日。
みんなそれぞれ眠りについていた。
隣でウトウトしている私を見て
西住くんは笑った。
西住:お前寝顔ブスだな。
詩子:ちょっ!やだ!見ないでよ!バカ!
西住:だって隣にいるんだから目に入るって。
詩子:ヤダヤダ!見ないで!
西住:嘘だよ!可愛い・・・いや、やっぱブスだな。
詩子:も〜遊ばないでよ〜!腹立つわ〜!
西住:俺はブスは嫌いだからな!
詩子:わかった!じゃあ帰る!
西住:ウソウソ!お前からかうとおもしれーから!
私の腕を引っ張って、引き戻す。

彼の力の強さに私はドキッとした。
詩子:もう、性格悪すぎ!
西住:おう!今頃気づいたか?
詩子:腹立つからそのサラサラな髪、ぐっちゃぐちゃにしてやる!
西住:おい!やめろ!俺様の髪に触るな!
詩子:あれ?髪キレイ?
西住:だろ?
詩子:うっそーん。
西住:テメーこのやろー!今度言ったらキスするからな!
詩子:え?やっぱりぐちゃぐちゃにされたいの?
西住:おい!やめろっつーの!

そのまま引き寄せられて、キスされた。
もちろんキスは初めてではない。
だけど・・・
西住くんとのキス・・・
すごくドキドキした。
乱暴そうなのに優しい。
そのまま一線越えてしまってもいいと思った。
でも西住くんは、私に触れては来なかった。
詩子:西住くん、私って魅力ない?
西住:お前さー、わかってないね。
詩子:???
西住:大事にしたい女ほど、男は手を出せねーんだよ。
詩子:・・・どーゆー意味?
西住:あー2度と言わねー。お前がバカすぎて良かった。
詩子:だって、わかんないし!
西住:お前さ、あんまりこういうところ行くなよ。あとさ、気をつけろよ。
男に利用されるぞ?
あんまりいないぜ?俺みたいなやつ。
詩子:うん、西住くんみたいな性格悪い男は絶対いないね。
西住:お前それどーゆー意味だ。
詩子:さぁね?お返しー!あはは!
そのまま私たちは、朝までずっとキスしていた。
詩子:私、西住くんのこと好きになっちゃうかも。

西住:あのさー、言ってなかったんだけど・・・
詩子:なに?
西住:俺いるんだよ、女。
詩子:え?
西住:だから、お前のことは好きだけど、付き合えない。
詩子:いきなり振られた〜あはは!
西住:俺は女いても遊ぶけど、特定の女は複数は作らない。
詩子:え?何それ?遊ぶのはオッケーなのに?
おっかしーの!
西住:誰にもとやかく言わせない。これは俺のルール。俺の女も理解してる。
詩子:でも、多分彼女辛いと思うよ。
西住:例えそうだったとしても、俺はそういうふうにしか付き合えない。だからアイツに付き合うときに言ったわけだし。
「俺の女」「アイツ」と言われている彼女が羨ましかった。
詩子:そうなんだ。西住くんがそう言うなら仕方ないよね。
西住:だからお前も、もうここには来ない方がいい。
詩子:あのさぁ、期待させといてそれはないんじゃない?
私がはい、そうですか!って引き下がるとでも思った?
西住:確かにな。
詩子:付き合ってとは言わないよ?でも、来るななんて言わないで。私は勝手に好きでいることにしたから。
西住:おお。それは仕方ねーな。
詩子:だからまた来るからよろしくね。
西住くんは何も言わなかった。

私は会えない苦しみより、会える苦しみの方がマシだと思った。
だから本当は、死ぬほど怖かったくせに。
私が勝手に好きでいるなんて、強がった。
彼の曖昧さが
優しさなのか?
残酷さなのか?
あの頃の私には、
よくわからなかった。
私は本当に、
彼が好きだったのだろうか。
それとも。
愛される可能性が欲しかったのだろうか。
彼を見ていたのだろうか。
それとも。
選ばれたい自分を見ていたのだろうか。
人は時々、
好きな人を失うことよりも、
可能性を失うことを怖がる。
「もしかしたら。」
その希望は、
時に恋よりも甘い。
だから人は、
答えが出ている関係にさえ、
しがみついてしまう。
恋愛は
相手を知る旅のようでいて
本当は、
自分の孤独を知る旅なのかもしれない。

あの夜。
私は彼を好きだった。
たぶん本当に。
でもそれ以上に、
誰かを好きになれる自分を、
少し好きになれた夜だった。
END


UTAKOです。
いやぁ、AIと喧嘩しまくりました😅
「未成年の性的描写は違反します」と、なかなか画像生成してくれない💦
「未成年ではありません。続けてください」と頼むと、「今までの流れに17歳、ブレザー、高校生と言うワードがあったため、これ以上は進めません」などとごねてくる始末。
なるべく17歳の設定でやりたかったのに、成人設定にすると顔が老けるし、幼くすれば、顔が幼いから性的描写は🆖とごねられるw
しまいにはソファーで寄り添うシーンですら、🆖がかかる😱w
このシリーズ、とっても時間がかかりそう😱💦
西住くんもなかなか思ったキャラクターに近づかず、やっと固定になりました🌸✨
#2-1の挿絵も一部変わっています。
未成年同士のキスシーンの何が悪いのよ\٩(๑`^´๑)۶//プンプン
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