世界一周247・248日目|学びが旅を深くする。ロベン島で知る歴史と、ライオンズヘッドで拝む最高の夕日
📅 日付:2026/6/4-6/5
📍 現在地:南アフリカ・ケープタウン
🌏 世界一周:通算39カ国
💪 体調チェック:絶好調
こんにちは、世界一周中のぼるたまんです。
南アフリカでの3日間のレンタカー旅を終え、ケープタウンの「Sea Point(シーポイント)」地区で3日間、のんびりと過ごしていました。

今回は、Sea Pointでの日々、南アフリカの歴史に触れたロベン島、そしてアフリカ旅の最高の締めくくりとなったライオンズヘッドでのハイキングを振り返ります。
海辺のおしゃれな街「Sea Point」
🌊「Sea Point」ってどんな街?
ケープタウン中心部の西側にある、海沿いの高級住宅街・リゾートエリアです。一言でいうと、「地元の人が住みながら楽しむ、海辺のおしゃれな街」。
いわゆる観光地というよりも、「ケープタウンに住んだらこんな生活したいな」とリアルに感じられるエリア。
🌊 海沿いの遊歩道(Promenade)の魅力
このエリアの象徴が、全長約11kmに及ぶ海岸遊歩道。
ランニングや散歩の聖地
朝日や夕日の絶景スポット
朝は爽やかにジョギングする人、夕方は愛犬の散歩をする人で賑わいます。ケープタウンの中では比較的治安が良い方なのも嬉しいポイント。





「ケープタウンの生活に溶け込みたい」そう思った僕は、南アフリカでの残りの3日間を、ここでのんびり過ごすことに決めました。
ネルソン・マンデラが囚われた「ロベン島」へ
穏やかな日常から一歩進み、南アフリカの歴史を深く知るために「ロベン島」へと向かいました。
ここを訪れる前に、絶対に知っておかなければならないのが「アパルトヘイト」についてです。
アパルトヘイトとは?
主に20世紀の南アフリカで行われた、人種による徹底的な差別・隔離政策のこと。「アパルトヘイト」はアフリカーンス語で「分離」を意味します。 1948年から1994年まで政府によって制度化され、白人(特にヨーロッパ系住民)が政治・経済・社会の権力を握り、黒人や有色人種、インド系住民などを差別していました。 一言で言えば、「国家が法律によって人種差別を制度化した政策」です。
自由と和解の象徴、ネルソン・マンデラ
このアパルトヘイト撤廃に大きく貢献した人物として世界的に有名なのが、ネルソン・マンデラです。

若い頃は弁護士として活動し、その後反アパルトヘイト運動の中心人物となった彼は、政府に危険人物とみなされ1964年に終身刑を宣告されます。そして、ケープタウン沖のロベン島での18年間を含む、計27年間もの歳月を刑務所で過ごしました。
しかし、1990年に釈放された彼が選んだのは、白人への報復ではなく「対話と和解」でした。政府との交渉を進め、1994年には南アフリカ初の全人種参加による民主選挙が実施され、初の黒人大統領に就任。 「自由を勝ち取るだけでなく、分断された国を一つにまとめた人物」として、今も世界中で尊敬されています。
ロベン島とはどんな場所か
そんな歴史を踏まえた上で訪れたロベン島は、ケープタウンの沖合約7kmにある島です。
17世紀以降、流刑地や刑務所として使われた
アパルトヘイト時代には政治犯の収容所となった
1999年にユネスコの世界遺産に登録された
やはり最も有名なのは、ネルソン・マンデラが18年間もの間、収監されていた場所であるということです。
【訪問前に知っておくと理解しやすい歴史】
* 1948年:アパルトヘイト開始
* 1964年:マンデラらに終身刑判決(リヴォニア裁判)
* 1990年:マンデラ釈放
* 1994年:全人種参加の総選挙実施
* 1994年以降:民主化
ロベン島への行き方とリアルなガイド
ロベン島へ行く際は、絶対に公式サイトから予約することをおすすめします! (手配代行などの日本語サイトもありますが、価格が2倍ほど違いました。公式サイトで予約しても内容に違いはありません)
なぜなら、ロベン島は個人で自由に回ることはできず、すべてガイド付きのツアーで回る決まりだからです。




島に到着すると、まずはバスに乗り込み、ガイドの説明を聞きながら景色の良い南側へと向かいます。そこで10分ほど写真・トイレ休憩を挟み、再びバスへ。かつて囚人たちが働かされていた石灰岩採石場を車内から見学します。



その後、いよいよ刑務所として使われていた施設へ移動するのですが、ここでガイドさんが交代します。 なんと、実際に当時ここに収容されていた元政治犯の黒人さんがガイドをしてくれるのです。だからこそ、当時のリアルな生活の様子や交わされた会話を、生々しく教えてもらうことができます。







マンデラの独房を目にして感じたこと
施設内にあるマンデラの独房は、非常に小さな部屋でした。 写真で見ているよりもずっと狭く、「ここで18年……」という事実の重みがずっしりと胸に響きます。




正直な感想を言うと、ここを訪れたからといって、何かがひっくり返るような「衝撃的なもの」があったわけではありません。思っていたよりも島は綺麗で、施設もきっちり整備されていました。歴史の凄惨さという意味では、以前訪れたアウシュビッツなどのほうが、よっぽど独特な空気感や怖さがありました。
しかし、事前に歴史を調べ、現地でガイドの説明を聞きながらリアルな施設を見ることで、自分の中の「情報」と「記憶」が完全に一致した感覚がありました。
いくらネットや本で調べても、実際に目にしたものと紐づかなければ、いつか記憶から消えていってしまいます。だけど、一度自分の目で見たものはなかなか忘れません。そういう意味でも、ここに来る機会を作り、学んで知識に変えられたことは本当に prep(よかった)と感じています。
最近旅をしていて、ただ移動して有名な建物を見るよりも、その土地の歴史を学んだほうが自分には合っているなと強く思います。学びがあるかどうかで、旅の充実度は全く変わってきます。

こういう負の歴史を巡る場所は、少し腰が重くなりがちです。けれど、いざ一歩を踏み出して来てみると、以前の自分にはなかった新しい考え方や価値観が手に入る。
これからも、この「学びの姿勢」は忘れずに旅を続けよう、と改めて心に誓いました。

ライオンズヘッドで快晴の絶景夕日
続いて向かったのは、テーブルマウンテンの隣にそびえる標高669mの美しい山「ライオンズヘッド(Lion's Head)」です。
⛰️ ライオンズヘッド(Lion's Head)とは?
ライオンが伏せをしているような姿が名前の由来で、ケープタウンの街並みと広大な大西洋を一望できる大人気のハイキングスポットです。
配車アプリのBoltで登山口(Lion's Head Hiking Trail)まで向かい、いざハイキングスタート! 夕日の時間に合わせて向かったのですが、思いのほか到着が遅れてしまったため、かなりの早足で登ることに……。




普通なら1時間ちょっとかかりそうな道のりを、なんと45分ほどで爆登りしました(笑)。
後半の20分ほどは、もはや登山というより岩の上をよじ登っていくようなアスレチック状態。僕は普段から趣味でロッククライミング(ボルダリング)をやっているのでなんてことありませんでしたが、普通の人にとっては結構きついし、何よりスリルがあって怖いと思います。
⚠️ これから行く人へのアドバイス
とにかく風がめちゃくちゃ強いです!帽子は飛ばされるので被らないこと、荷物は最小限にして両手を空けて来ることを強くおすすめします。



頑張ってハイスピードで登った先には、文字通りの絶景が待っていました。



ここ最近、あまり天気に恵まれない日が続いていたのですが、今日は文句なしの快晴!最高の夕日を拝むことができました。 基本、夕日って自分の真横(水平線)に見ることが多いと思うのですが、ここは標高が高いので「自分のほうが夕日より高い位置にいる」という、あまり見られない角度から沈みゆく太陽を眺めることができたのが新鮮でした。



帰り道に待っていた、想定外のプチ冒険
山頂を堪能し、せっかくなのでSea Pointの宿まで歩いて帰ることにしたのですが、なんと2時間もかかりました(笑)。
しかも、選んだルートが全然人が歩かない道だったようで、すれ違う人も一人もいない状態。ただただ真っ暗闇の中、スマホのライトだけを頼りにトボトボと歩き続けました。
少し怖さはありましたが、これはこれで旅の良い思い出です。何より、歩いている途中に見えた夜景が本当に綺麗で「この絶景を一人占めできている」という贅沢感に浸れました。最高!でも足場は最悪でした!





2ヶ月間のアフリカ旅を終えて
ライオンズヘッドの夜景を噛み締めながら、僕のアフリカ旅もこれにて全日程が終了しました。
エジプト、エチオピア、ケニア、タンザニア、ナミビア、南アフリカ。 期間中に回れたのはたったの6カ国でしたが、本当に中身の濃い、充実した2ヶ月間でした。
行く前にイメージしていたアフリカとは全然違うこともたくさんあったし、逆にイメージ通りだったこともたくさんありました。 やっぱり、「実際に自分の足で来て、自分の目で見て、肌で感じないと何もわからない」ということを痛感します。ここで得たどんな体験も、どんな感情も、すべてがこれからの自分の財産(経験)になります。
まだまだ知らないことだらけのこの世の中。 この2ヶ月で、改めて「旅って本当に楽しいな」という原点を確認することができました。 次またアフリカに来る機会があれば、今度は西アフリカの国々や、ビクトリアフォールズ(ビクトリアの滝)を攻めたいです。
さて、明日はついに、次なる大陸「南米」への大移動です! 久しぶりに新しい土地へ向かうワクワク感で胸がいっぱいです。しっかりと気を引き締めて、全力で楽しんできます!
世界一周を、もっと身近に。
