公務員は安定だと言われた。でも、最初に来たのは不安だった
「公務員になった直後の話です。」
👉「公務員になった後も残り続けていた不安が、努力を継続する原動力でした。」
公務員になれば安心。
そう言われることが多い。
実際、
クビになる心配はほとんどないし、
給料も急に下がることはない。
それなのに、
働き始めて最初に出てきた感情は、
安心ではなかった。
不安だった。
「この選択、本当に正解だったんだろうか」
公務員になった直後、
その問いが、何度も頭に浮かんだ。
民間のように成果で評価されるわけでもない。
頑張ったからといって、
何かが一気に変わるわけでもない。
静かで、波のない環境。
その中で、
「自分はちゃんと前に進んでいるのか」
分からなくなる瞬間があった。
安定しているはずなのに、
心だけが落ち着かない。
しばらくして、
少しずつ分かってきたことがある。
公務員の年功序列は、
夢を見せる仕組みではない。
その代わり、裏切らない。
来年の年収が、だいたい読める。
不況で生活が壊れる心配が少ない。
派手ではない。
評価も分かりにくい。
でも、
先が見えるというだけで、
余計な不安が減ることもある。
「攻めなくていい」
という働き方に、
最初は違和感があった。
競争しない。
突出しなくていい。
目立たなくてもいい。
当たり前のことを、
当たり前に続ける。
それだけで、
職場に居場所が残る。
これを
物足りないと感じる人もいるだろう。
安心だと感じる人もいるだろう。
正直、
今でもどちらが正解かは分からない。
ただ一つ言えるのは、
「安定」という言葉は、
思っていたより静かに効いてくる、ということだ。
すぐに実感できるものではない。
後になって、
「あれでよかったのかもしれない」
そう思う種類のものだった。
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