合格率5.7%の日に、何も終わらなかった

  • 「日商簿記2級受験時の話です。」

👉「試験は実力よりも、運の要素が強い。どんなに努力しても報われないときもあると気づきました。」


合格率5.7%の回だった。
日商簿記2級に落ちた。

数字を見た瞬間、少しだけ気持ちは楽になった。
運が悪かった、と言えそうだったからだ。

それでも、机に向かっていた時間が消えるわけではない。
問題集を開いていた夜も、休日も、確かにそこにあった。
結果だけを見ると、それらはなかったことになる。

不合格という事実は、想像していたより静かだった。
悔しさよりも、よく分からない空白のような感覚が残った。

もっと勉強すべきだったのか。
たまたま回が悪かっただけなのか。
そもそも、何をもって「十分」と言えるのか。

答えは出なかった。

ただ一つ分かったのは、
ここでやめる理由も、続ける理由も、どちらも簡単に作れてしまうということだった。

「今回は不運だった」
そう考えれば、気持ちは楽になる。
「まだ足りなかった」
そう考えれば、また机に向かえる。

どちらが正しいかは分からない。
今も、はっきりとは言えない。

それでも、折れなかった。
続けるという選択だけが残った。

努力が正しかったかどうかは、後にならないと分からない。
もしかすると、最後まで分からないままかもしれない。


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