「休んでいい」と言われた日、戸惑った
「30代前半の話です。」
👉「属する組織が違うだけで、これほど変わるのかと思ったのを覚えています。」
後の就職に大きく影響しました。
中小企業で働いていた頃、
有休を「権利」だと思ったことはなかった。
休みたいと言えば、
空気が一瞬止まる。
「今この状況で?」
「代わりはいるの?」
体調が悪くても出社する。
帰宅すると、何もする気力が残らない。
それが普通だと思っていた。
辞めたいわけじゃない。
ただ、これが何年も続く未来を想像すると、
どこかで息が詰まっていた。
それが当たり前だと思っていた。
公務員に転職して、
最初に戸惑ったのは仕事ではなかった。
休暇の取り方だった。
周囲は、淡々と有休を取る。
理由を説明する様子もない。
誰かの顔色をうかがう気配もない。
自分は、
「一年目で取っていいんだろうか」
そんなことを考えて、しばらく黙っていた。
ある日、恐る恐る言った。
休みを取りたいです、と。
返ってきたのは、
「あ、いいよ」
それだけだった。
理由も聞かれない。
嫌な顔もされない。
休んだ日の記憶より、
その一言の方が、妙に残っている。
「あ、休んでいいんだ」
罪悪感より、
違和感の方が大きかった。
これまで、
自分は何に遠慮して働いていたんだろう。
公務員の待遇がいいとか、
コスパがいいとか、
そういう話ではない。
ただ、
休むことを説明しなくていい環境が、
こんなにも気持ちを軽くするとは思わなかった。
働き方が変わったというより、
「当たり前」の前提が変わった。
今でも、ときどき思う。
あの頃の自分は、
休むことに、
なぜあんなに罪悪感を抱いていたんだろうか。
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