2年間、間違った場所で考えていた

「電験三種を受験していたときの話です。」

👉「自分に合わないと思ったら、固執しないことも大切だと考えるようになりました。」


初めて手にした通信教育のテキストは、「安心」をくれた気がした。

「これなら合格できるだろう」
そんな期待を抱いて、私はその教材を一年近く使い続けた。

でも、結果は──何も変わらなかった。

テキストは薄く、解説は浅い。
本番では、45〜55点止まりが続いた。
私は気づいた。

安心を選んだだけで、合格には近づいていない。

二年目になってようやく独学に切り替えた。
でも、その最初の一年は、ほとんど意味がなかった。

テキストを読むだけでは、点は伸びない。
その理由は単純だ。

資格試験は、出題の傾向を掴むことが何より重要だ。

過去問を繰り返すことで、初めて私の点数は動き始めた。
それでも、「苦手な科目がある」という事実は残った。
何年も同じことでつまずいている自分に、虚しさを感じた。

この2年間は無駄だったのだろうか。
そう思う瞬間もあった。

でも今なら分かる。
ムダだったのは、時間じゃなくて方向の間違いだったのだ。

方向が定まれば、次に進むべき道が見えてくる。
それは、どれだけ時間を費やしたかではなく、
何を信じて動いたかの問題だった。


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