職業訓練校に入った初日、「場違いかもしれない」と思った
「30代前半の話です。」
👉「目の前のことに真剣に取り組んだことが、後の就職に大きく影響しました。」
職業訓練校に入った初日、
正直に言えば「場違いかもしれない」と思った。
教室に入った瞬間、
年齢も雰囲気も、想像していたものと違っていた。
ここに来る場所を間違えたのではないか、
そんな考えが頭をよぎった。
申し込む前から、ずっと気になっていた。
どんな人が来ているのか。
浮かないだろうか。
馴染めるのだろうか。
教室を見渡すと、年齢は本当にばらばらだった。
若そうな人もいれば、人生の先輩としか思えない人もいる。
誰かが楽しそうに話しているわけでもなく、
かといって、完全に閉じている空気でもない。
静かで、少し距離のある感じ。
「ここでやっていけるのか」
そんな不安は、しばらく消えなかった。
通い始めてしばらく経ってから、
休憩中にぽつぽつと会話が生まれるようになった。
そこで分かったのは、
誰かが特別落ち着いているわけでも、
誰かが完全に自信を持っているわけでもない、ということだった。
年齢が若くても迷っている人がいて、
年齢が上でも不安そうな人がいる。
自分だけが戸惑っているわけではなさそうだった。
訓練校の人間関係は、
学校とも会社とも少し違う。
近すぎず、遠すぎず。
助け合うことはあるが、深入りはしない。
それが良いのかどうかは、今でも分からない。
ただ、思っていたより息苦しくはなかった。
ここは、過去をあまり問われない場所なのかもしれない。
学歴や職歴よりも、
「通い続けるかどうか」だけが、静かに見られている。
そんな印象を持った。
入る前は不安だった。
今も、完全に安心したわけではない。
ただ、来てはいけない場所ではなかった、
それくらいの感覚でいる。
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