講師の一言が、今でも刺さっている
「30代前半の話です。」
👉「今でも、この一言をときどき思い出します。就職直後はよく思い出していました。」
卒業間近のある日、
講師が教室に向かって、ぽつりと言った。
「二度と、職業訓練校に来るなよ」
一瞬、空気が止まった。
誰も笑わないし、誰も反応しない。
少し間を置いて、講師は続けた。
「ここは、やり直すための場所だ。
何度も戻ってくるところじゃない」
その言葉を聞いたとき、
なぜか胸の奥が、少しだけ痛んだ。
訓練校は、ありがたい制度だ。
学費もかからない。
失業保険を受け取りながら通える。
でも、
ずっと居ていい場所じゃない。
ここは、
「もう一度立ち上がるための場所」であって、
「居心地のいい避難所」ではない。
講師は、最後にこう言った。
「ここから先は、自分の力で生きていけ」
その言葉は、励ましでも、脅しでもなかった。
ただ、事実だった。
あの日、
「戻る場所」ではなく
「出ていく場所」に立っているんだと、
初めて実感した。
職業訓練校は、
落ちこぼれの集まりじゃない。
まだ、諦めきれなかった人たちの通過点だ。
だから、二度と来るな。
それは、
ちゃんと前に進め、という言葉だった。
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