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上手い投資を諦めた凡人が1億円にたどり着いた「何もしない」投資

上手い投資を諦めた、という言い方をすると
少し後ろ向きに聞こえますが(笑)。

実態としてはただ、
できないことを全部諦めた結果です。

新NISAでオルカンやS&P500を積み立てている
あなたに、一つ聞かせてください。

含み益が出てきたとき、
次の一手を探し始めたことはありませんか。

「自分はわかってきた」
という感覚が出てきたとき、
私はいつも同じ失敗をしていました。

順番に話します。


コロナの次の一手が、一番きつかった。

コロナが収束してきたころの話です。

保有銘柄がコロナ前の水準を上回り始めて、
積み上がった含み益を眺めながら、
少しだけ自信が出てきました。

暴落を乗り越えた達成感がありました。

一度大きく下落して、元以上に戻ったことで、
「自分は狼狽売りしない側だ」
「やっぱり、ガチホが大切なんだ」
「わかってきたかもしれない。」

そう思った瞬間、頭の中に
「次の一手」が浮かんできました。

新興国だ。中国だ。爆益出すぞ。

今思えば完全に浮かれていたわけですが、当時はそれなりに根拠もあった気がしていました(笑)。人口、製造業、経済成長の余白。
後付けで理由はいくらでも出てきます。

買いました。

そこから長い含み損が始まりました。

50万円で買って、5年間ずっと含み損。
下がっては「もう少し待てば戻るだろう」、
また下がっては「ここが底のはず」。
そのループが続いて、
気づけば2026年になっていました。
30万円で損切りして終わりました。

20万の損失より、きつかったのは別のことです。

「戻るかもしれない」を5年間握り続けたこと。その精神的なコストが、一番しんどかった。
証券口座を確認するたび、
含み損が戻らない状態をずっと見続けた。

こんなに長く持ったのに、
一度も浮き上がらないことがあるのか。

我ながらきれいな失敗です(笑)。

ただ、
この失敗で一つだけ腹落ちしたことがあります。

「自信が出てきたとき」と「判断を誤るとき」は、ほぼ同じタイミングでやってくる。

これは私という人間の、
どうしようもない特性でした。


「できない」を3つ、認めた。

この失敗を含めて、7年間で私がはっきり認識したことが3つあります。

「暴落のタイミングは読めない」
コロナで証明した。

「相場の予測は外れる」
中国で証明した。

「自信が出てきたときほど、判断が狂う」
これも中国で証明した。

最初は「克服しよう」と思っていました。

経験がまだ不足しているだけなんだ。
知識が足りないだけなんだ。

塩漬けになっている間、勉強しようとしました。

チャートの読み方、
ファンダメンタルズ分析、
マクロ経済の動向。
調べれば調べるほど、上には上がいくらでもいることがわかってきました。

プロには勝てない。
これを本気でやっている人たちには、
どう頑張っても追いつけない。

そう気づいた瞬間、
急激に勉強する気が萎えました(笑)。

7年やって、一つも克服できませんでした。

コロナで動けなかった。
トランプ関税でも動けなかった。
中国では自信満々に動いて外れた。

克服どころか、
毎回同じところで同じ失敗をしていました。

ある時点で、腹をくくりました。

これは性格じゃなく、仕様だ。

仕様なら、克服するより前提にした方が早い。
できないことを設計で消せばいい。
それが退屈な設計の始まりでした。

そこから、投資が急に楽になりました。
相場を見なくていい。
予測しなくていい。
何もしなくていい。
その「いい」が積み重なって、7年続きました。


「凡人しかできない」理由。

できない3つを前提にした設計は、シンプルです。

暴落のタイミングを読まない。
だから自動積立にして、判断の余地を消した。

相場を予測しない。
だから銘柄は「なぜ持つか」の役割だけで選ぶようにした。予測で持つ銘柄は、予測が外れた瞬間に根拠を失う。

あなたの設計に、予測が入っていませんか。
私は入っていました。しかも設計を作った後も、また入れようとしました。

またやってきました。
「今回は違う」という感覚が。

一つ、最近の話をします。

インドの経済環境を自分なりに調べて、
記事にまとめたことがあります。

調べれば調べるほど、期待が膨らみました。
人口、IT産業の成長、若い労働力。
上がりそう、という感覚は確かにありました。

でもそのまま買うのは、
中国のときと同じ構造です。

「上がりそう」という予測で買う。
予測が外れたら根拠を失う。

だから基準を一つ作りました。

オルカンのインド比率が、
日本の比率に迫ってきたら買う。

予測ではなく、市場の評価に乗る形です。

本来、分析に長けた人なら、
もっと前から買っているかもしれない。
あるいは逆に、もっと精緻な根拠を積み上げてから動くかもしれない。
どちらも私にはできません。

だからこの結論になりました。

……と言っても、感情としては今すぐ買いたいんですけどね(笑)。

でもこの「買いたいのに買わない」という
状態こそが、凡人設計の正体だと思っています。

自信が出てきたら動かない。
「動きたい」と思ったときが危険信号。
その衝動は趣味枠の少額でガス抜きするだけにした。

シンプルすぎて拍子抜けするかもしれません。

少し投資が上手くなった人ほど、
この設計を守れない。

タイミングが読めそうな気がする。
あの銘柄は今が底に見える。
ここで動けば大きく取れる。

その感覚が出てきたとき、
「何もしない」を選べるかどうか。

上手い人ほど、「動きたい」を抑えるのは難しいのかもしれません。

凡人には、「どうせ読めない」という確信があるから、むしろ自然にできる。

弱さが、そのまま設計の強度になっています。


予測をやめたら、余計なものが消えた。

今の私は、相場をほぼ見ていません。

ニュースが気になることはあります。
暴落に一瞬ドキッとすることもあります。

でも「次に何をするか」を考えることは、
ほとんどなくなりました。

予測しないと決めた人間には、
相場を見る理由がないからです。

積立は自動で動いている。
銘柄の役割は決まっている。
次に動くタイミングもあらかじめ決めてある。

見ても何も変わらないなら、見なくていい。

毎日相場を追いかけながら7年続けるのは、
凡人には無理です。
少なくとも私には無理でした。

何もしなくていい設計を作ったから、続いた。
続いたから、複利が動いた。
その積み重ねが、
7年後に1億円という数字になっていました。

特別な裏技は何もない。
退屈な設計を7年守り抜いた、それだけの話です。


私の場合、上手くなろうとしなくて、
よかったと思っています。

真似しようとしたときは、
だいたい失敗しました(笑)。

予測しない。
タイミングを狙わない。
自信が出てきたら疑う。

凡人には凡人の設計がある。
そしてその設計で、7年続いた。

投資が上手い人になれなくても、
「壊れない人」にはなれると思っています。

凡人のまま、凡人の設計で、
これからも続けていきます。


凡人太郎


投資にはさまざまなスタイルがあります。

正解も間違いも無数にあります。

私と同じような方がいらっしゃるなら、
何かの気づきを届けられたら嬉しいです。

こういった「凡人の投資設計」をテーマに、
これからも書いていきます。

もし、興味があればフォローしておくと、
次の記事も見つけやすくなると思います。


次回は、知っているから、できない話。

何でもそういう部分があると思っていますが、
知らないから、できることってないですか。

投資に関してもそうで、私もレバレッジとかで、まさに知らなかったからこそできた部分がある。

じゃあ、色々知っていたら、どうなるか。

そんな話です。


インドを調べて、欲しくなった記事です。


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