【古語詩擬き】おじぞう。贈(ぞう)。
しん
し
しん
そこに雪あり
降りしきる村あり
そこに野ざらし石像ありて
そこに純白積もる雪あり
はら
はら
ら
そこに悲しき老人ありて
そこには五つの地蔵あり。
そこに苦しむ老人ありて
そこには五つの極楽あり。
老人曰く──────
「己の苦しみなぞ
お地蔵様の苦労に比べれば塵の如し」
地蔵の頭 笠かぶせ
五地蔵労い「幸せ」祈る
この五地蔵
いみじく心動かされ
この老人を幸せにせむと
心定めたり
「笑顔地蔵」
ふんわり笑み綻べば
老人ふわり 笑顔になりぬ。
「楽地蔵」
さららり 鼻息吹きかけば
老人さらり 楽しくなりぬ。
「癒し地蔵」
じんわり 眼うちまもり 【まもる】
老人じわり こころ癒ゆ じっと見つめる。古語。
「和み地蔵」
ほんわり 気色(けしき)醸せば 【けしき】雰囲気。
老人ほわり 和らぎて
「幸せ地蔵」
ふるるる 息吹をかけなば
老人ふるり さきはひ 満つ 【さきはひ】「幸せ」の古語。
「われ心満ち、あな嬉し。」
老人の心の中(うち)、
いとど満ち足り
そののち
永ゝと暮らされけり。
めでたし
めでたし。
(了)
※【古語詩擬き】(こごしもどき)
ボクのnoteのコーナーの一つで
古語と今の「ことば」を組み合わせ
古語っぽい感覚を楽しむ───────
あくまで「ことば」のお遊びです。
片桐みかん様
今回もKeiさんのご助言で─────────
お題④「イラストから空想した世界」で
「古語詩擬き」を紡がせて頂きました。
今回も 宜しくお願い致します。
朔太」

