【詩小説】流れ星の迷子たち。
流れ星の迷子たち────── 地上に落ちて帰り道をさがしている小さな光り
これはKei様の「作品」
「深夜0時の観覧車:星屑の切符」から生まれた
小っちゃな小っちゃな 迷い子の物語り────────
1)ルックとクック。
きゅ────────ん
まっ暗な夜空を
山 越え
川 越え
町 越えて
2つの小っちゃな光りの帯びが
高速で駆け抜ける
「さあ! ルック! 早く早く!!」
「急がないでクック、まだ大丈夫。」
「でももうすぐ0時だよ」
「クック、慌てないで・・・もう着いたよ」
流れ星の迷子のクックとルックは
どうやら間に合ったようです。
まだ光りの〈大観覧車〉は
ピクリとも動いてはいません。
彼等は数時間前────────
この地上に落ちてきて
迷いに迷ってこの遊園地に辿り着いたのです。
2)ゴンドラに乗って。
クックとルックは
途中で出逢った【錬金術師】にもらった
「星屑の切符」を手に、
急いでゴンドラに乗り込みます。
午前〇時────────
ごおおぉぉぉぉん・・・・
〈大観覧車〉が光り輝き 動き始めます。
「うわぁ! 見なよルック!!」
「スゴいねクック、町がピカピカだよ!?」
迷子たちは
キャッキャと楽しみながら
ゴンドラから見える「光りの海」を
ずっと見つめ続けるのでした。
3)願い。
やがてゴンドラは
頂上へと到着しました。
ゴンドラは
ピタッと動きを止めます。
迷子たちは────────
祈りを込めて
「三日月」を見つめます。
言葉は要らない。
ゴンドラが真上に着いた時
願いを込めて
「三日月」を見つめるのです。
──────【錬金術師】は言いました。
と!!
突然
大きな流星が目の前に現れたのです。
4)笑顔の光り。
その大きな流星は──────
迷子達に
優しく語りかけました
「お前たち、迎えに来たよ。」
「わぁ!ありがと、ルック、行こう!!」
「行こう、クック!!」
ぎゅ────────ん
2つの迷子の流れ星は
大きな光りに包まれて
星屑の空へ
星の中へ
銀河の奧の
天の川の彼方へと
飛び去ったのでした。
その後には────────
そっと佇む様に
【青い石】がひとつ。
《それは星の記憶の塊》
それだけが
光りながら
転がっていました。
それは──────
迷い子たちの
笑顔の記憶なのでした。

★「作品」を快く快諾して頂いたKei様に心からの感謝を捧げます。
★片桐みかん様、
今回はKeiさんを経由して
「詩小説」を紡がせたいただきました。
今回はメルヘンでいきます。
今日も素敵な「お題」を
ありがとうございます。
