【詩メルヘン】『しあわせ』が巡るとき。 (3つのお題に空想のひらめきを)
この物語は──────────
Keiさんの「空の上のBalloon Kingdom」の
コメント欄から生まれた小っちゃな「物語り」
Keiさん、「作品」へのリクエストを頂き
本当にありがとうございます。
心からの感謝をこめて。 朔太」
【詩メルヘン】「『しあわせ』が巡るとき。」
1.「風船を配る巨人」

少女は風船を両腕で抱きしめ
その愛らしい笑顔を押し当てて「願い」を込めます。
(この『幸せの風船』に、私の「幸せ」も乗ッけて
みんなに届けてあげるんだ・・・)
───────────────────────────────────────
少女は今朝─────────
『しあわせの風船』を配る巨人さんに
この風船を分けてもらいました。
少女とこの風船は思いの他「相性」が良く、
少女はこの日、この風船を持ってるだけで・・・
夕方までに様々な「しあわせ」に包まれました。
そうだ! この『風船』をお空に飛ばして
他の人にもこの「しあわせ」を届けよう!!
───────────────────────────────────────
(みんなが『しあわせ』になりますように。)
そして今、
少女はその風船に
いっぱい自分の「想い」を込めて─────────
「飛んで行けぇ!?」
『風船』を高らかに
空中へと放り上げました。
巨人さんと少女の
『しあわせ』を乗せた『風船』は
最初よりも大きくなったその体を
お空にゆっくり浮かばせながら
ほわり
ほわりと
大空を横断していくのでした────────────
2.「虹を盗んだ猫」

「うほ───────い!」
怪盗ノア・キャットは────────
夕暮れ迫る街の中
屋根の上を颯爽とダッシュしていました!?
「オイラは正義の怪盗ニャン。
色んな空から
『虹』をいっぱい盗んで回り
この手にいっぱい集めて回り
その『虹』にいっぱい
ボクの『しあわせ』詰め込んで
それをみんなにお裾分けするニャン。」
「やほほ────────い!」
ノアは肩に担いだバックを半開きにして
走りに走り、ひた走ります!!
バックから──────────
『虹』が大きく噴出します!!
『虹』が一気に解き放たれます!!
『しあわせ』をいっぱい詰め込んだ『虹』が
『しあわせ』がこの辺り一体を
一気に包んで輝き満ちます!!
と!?
ふわり ふわり
そこに大きな『風船』が現れました。
怪盗ノアから放たれた『しあわせの虹』が
その『風船』にも処狭しと降り注ぎます・・・
タップリ 大きく いっぱい降り注ぎます!?
すると・・・『風船』は気球の様に膨らんで
お空の上へ上へ
上へ・・・・・・
遙かの上へと
遠く昇って行くのでした─────────────。
3.「眠れない三日月」

「は~~、ダメだ・・・眠れない」
「ハ~~。」
そこは天空──────────
星空の壁紙が満ちる
孤高のお月さま、
ルナ・プリンス3世のお部屋の中。
白雲のベッドで
ルナが嘆いています。
彼はちょっぴり目が冴えて
なかなか眠れず
とてもイライラしているのです。
でも実は─────────
そんなルナの「嘆きの溜息」の中にも
『しあわせ』がいっぱい隠れています。
お月さまから出る光りや
汗や涙や「ことば」
そして「嘆きの溜息」までも
お月様が外に出す 全てのモノには
必ず『しあわせ』が混ざっているのです。
「はあ~~~っ」
眠れずストレスいっぱいのルナは──────────
『しあわせ』を撒き散らしながら
ずっと溜息を吐き続けるのでした。
ん!?
そこに──────────
ふわり
ふわり。
下からゆっくり昇ってきた
大きな大きなあの気球が・・・・・・・・・
『月の溜息』をその身に浴びて
さらに大きく膨らんでいきます!?
そして────────────
どんどん
ずんずん
ぼんぼん
世界の上に昇っていくのでした─────────────。
4.「『しあわせ』が巡る時。」

『風船』が
お空の一番てっぺんの
一番上に着いた時・・・・・・・
パ─────────────ン!?
破れた!? 破裂した!!
大きく大きく
太陽のように膨らんだ『しあわせの風船』は
世界の「てっぺん」で破裂しました!!
そこから
大きな『しあわせ』が飛び出して
じんわり
ゆっくり
世界中を満たしていきます─────────────
それは─────────────
少女と巨人の「しああせ」で
怪盗の「虹のしあわせ」で
お月様の「溜息のしあわせ」でもあります
この3つの「しあわせ」が溶け合って
美しく大きな《ひとつ》になって─────────────
大きな大きな『珠玉のしあわせ』となり
世界はその『しあわせ色』で満たされます!?
それは─────────────
少女の願いを果たし
怪盗の使命を守り
ルナ・プリンス3世を安らかな眠りに誘う
『しあわせ』の風船色─────────
我々、世界の人間は
この「しあわせ」をしっかり受け止め
しっかり心の糧にして
今日という日を歩んでいきます。
そして
今日という日を
ゆっくり、しっかり噛みしめて
笑顔で進んで行くのです─────────────。
この『しあわせが巡るとき』を。

( 了 )
★片桐みかん様
「3つのお題」───────────
今回もメルヘン・タッチに
仕上げることが出来ました。
どうぞ
何卒
宜しく
お願い致します。
★片桐みかん様、マガジンに収録くださり ありがとうございます。
