【古語詩擬き】よばひの星に「想い」を乗せて。
君が眼 濡色沈み
恋ふの灯消ゆべき折に
烏の夜想良(よぞら)
承和の月が うちわらふ。
よもや日暮れて
うちゆく闇が
君が心秘めて、失せ給う。
何為れぞ 心細くはおぼさぬか?
よばひの星に思ひを乗せて
君がもとへ飛ばさばや
わがせの心─────
またも我になれりけり。

【濡色】(ぬれいろ)
水に濡れたような色。しっとりと艶のある色。
【烏の夜想良】(からすのよぞら)
カラスの黒の良き想う色 ※朔太の造語
【承和色】(そがいろ)
「承和」という元号(834~848年:平安時代)の流行色で
薄い黄色として知られ、平安貴族に好まれたといわれます。
【何為れぞ】(なにしれぞ):どういうことか、なぜ、どうして?
【よばひぼし】(婚ひ星・夜這い星):流れ星、流星。
【わがせ】愛しい人
