橋本拓也『部下をもったらいちばん最初に読む伝え方の本』レビュー|第1弾との違い・シリーズの核心を正直まとめ
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シリーズ第1弾: 書名: 部下をもったらいちばん最初に読む本 発売日: 2024年9月6日 価格: 1,650円(税込) 実績: 17万部突破・読者が選ぶビジネス書グランプリ2025 総合グランプリ受賞・マネジメント部門1位
シリーズ第2弾(本記事のメイン): 書名: 部下をもったらいちばん最初に読む伝え方の本 著者: 橋本拓也 出版社: アチーブメント出版 発売日: 2026年4月2日(電子書籍)・紙書籍は同時期発売 価格: 1,650円(税込・紙書籍)
著者・橋本拓也とはどんな人?
アチーブメント株式会社取締役営業本部長。千葉大学卒業後、2006年に同社入社。入社1年目で新規事業の責任者に抜擢されるも事業閉鎖を経験。2008年からメンバーマネジメントに携わるが、異動・退職が相次ぎ7年間「マネジメントの無免許運転期間」を過ごしました。
その後、世界60か国以上で学ばれる「選択理論心理学」(グラッサー博士)を土台にしたマネジメントに取り組んで結果が激変。2021年に新卒初の執行役員、2022年に取締役に就任し、現在は130人以上のメンバーマネジメントに携わります。これまでに研修を担当した受講生は2万人以上に上ります。
シリーズのコンセプト:「マネジメントは技術。学べば誰でも習得できる」
第1弾・第2弾を貫く著者のメッセージは「マネジメントは特別な才能ではなく、誰でも身につけられる技術である」という点です。部下が動かない原因を「説明不足」「部下の能力」に求めるのではなく、「人は正しさでは動かない」という人間のメカニズムから理解し直すことが出発点になっています。
著者が提唱するのは「リードマネジメント」という手法です。部下を「管理・コントロールする」のではなく、部下の価値観や欲求を観察し「やらされ仕事を自分でやりたい仕事に変えていく」アプローチです。選択理論心理学の「すべての行動は本人の選択である」という前提に基づいています。
第1弾と第2弾の違い
第1弾「部下をもったらいちばん最初に読む本」 はリードマネジメント全体の入門書です。信頼関係の構築・指示の出し方・1on1の進め方・叱り方・任せる技術・評価の伝え方など、マネジメントの基礎全体をカバーする内容です。17万部という実績は、初めてチームを任された管理職層に広く支持されてきたことを示しています。
第2弾「部下をもったらいちばん最初に読む伝え方の本」 は「伝え方」に特化した続編です。「パワハラだと言われるのが怖い」「正しく伝えているのに部下が動かない」「任せた仕事を結局自分が引き取ることになる」という第1弾の読者から多く寄せられた悩みに応えた内容です。「嫌われないように伝える」マネジメントから「信頼され成果が出る」マネジメントへという今の時代の伝え方の基準をアップデートする内容です。
第1弾でリードマネジメントの土台を学び、第2弾で「伝え方」という実践的な技術を深める、という2冊のシリーズ構成になっています。
第2弾が解決しようとする悩み
「部下に正しいことを言っているのに動かない」「詳しく説明しているのに伝わらない」「任せようとしたら逆に仕事が増えた」「厳しく言えばパワハラと言われ、優しくすれば舐められる」という現代の管理職特有の板挟み状態に対し、選択理論心理学に基づく伝え方の技術で答える構成です。
具体的な声かけのフレーズ・面談の進め方・任せるときの意図の伝え方など、現場で明日から試せるレベルまで落とし込まれた内容が特徴です。
気になる点も正直に
著者は選択理論心理学という特定の心理学理論をベースにしており、その考え方に共感できるかどうかで評価が分かれる面があります。また第1弾同様、内容は「初めてチームを持った管理職」向けの入門〜中級レベルで、すでに豊富なマネジメント経験を持つ方には新しい発見は少ない可能性があります。
実践するには継続的な意識づけが必要で、読んだ翌日から部下の反応が変わるわけではありません。
第1弾と読む順番について
マネジメント経験がゼロに近い方は第1弾から読むことを推奨します。第1弾でリードマネジメントの全体像・信頼構築・指示の出し方を学んでから、第2弾で「伝え方」という特定テーマを深める流れが効果的です。
すでに第1弾を読んだ方・「部下との伝え方」という具体的な課題を持っている方は第2弾から入ることもできます。
類書との比較
『リーダーの仮面』(安藤広大・ダイヤモンド社・1,540円) はルールと数字でチームを管理するという、本書とは対照的なアプローチのリーダーシップ論です。本書が「部下の内発的動機を引き出す」方向性であるのに対し、こちらは「感情を切り離してルールを徹底する」方向性で、両書は職場の文化・自分のスタイルに合わせて選べる対照的な選択肢です。
『部下をもったらいちばん最初に読む本(第1弾)』 は本記事の第2弾を読む前の土台として位置づけられます。前述の通り、第1弾→第2弾の順で読むことで著者が意図したリードマネジメントの全体像を把握できます。
口コミ・評判(第1弾を中心に)
「初めての管理職で毎日胃が痛かったが読んで救われた」「1on1の具体的なやり方が参考になった」「部下から相談しやすくなったと言われた」というポジティブな声が多く見られます。一方で「マネジメント経験が豊富な方には物足りないかもしれない」「選択理論心理学のアプローチに共感できるかどうかで評価が分かれる」という声もあります。
こんな人におすすめ
初めて部下を持ち何から始めればいいかわからない方、良かれと思った指示が逆効果になることが続いている方、チームの雰囲気が重くて改善したい方、選択理論心理学に基づくマネジメント手法を学びたい方に向いています。
まとめ
橋本拓也氏の「部下をもったらいちばん最初に読む」シリーズは、選択理論心理学を土台にしたリードマネジメントを実践的に学ぶマネジメント書籍シリーズです。17万部・ビジネス書グランプリ2025総合グランプリの第1弾を土台に、2026年4月発売の第2弾「伝え方の本」では現代の管理職が直面する「伝え方の壁」に特化した内容が展開されています。2冊を順番に読むことでリードマネジメントの全体像と実践技術の両方が身につく構成です。
