ACBDが「2020年夏のおすすめバンド・デシネ」を発表しました!
こんにちは。暑くなってきましたね。もう夏ですね。
さて先日、フランスのACBD(l’Association des Critiques et journalistes de Bande Dessinée)という協会が、「2020年夏のおすすめバンド・デシネ(フランス語圏マンガ)10作」を発表しました!
ACBDは、フランスのバンド・デシネ批評家や記者の協会。めちゃくちゃバンド・デシネを読んでおられる方々です。
年1回、ACBD批評グランプリというバンド・デシネの表彰もおこなっています。
受賞作としては、バスティアン・ヴィヴェスの『ポリーナ』などがありますね!
今回ACBDが発表した「2020年夏のおすすめバンド・デシネ」は、2019年11月1日から2020年6月6日までの半年間で発売されたバンド・デシネ約1900作品(!)のなかから、メンバーの投票によって選んだ10作品とのこと。
わたしは原書はなかなか読めませんが、日本でもすでに紹介されている作家さんによる面白そうな作品がたくさん挙げられていますので、いくつかご紹介しますね。
"La Bombe"
『MATSUMOTO』(G-NOVELS)で、1995年の地下鉄サリン事件から遡ること一年前の松本サリン事件を描いたLFボレ。
その着眼点は、日本人にもとても興味深い作品でした!
そのLFボレが、今作では1945年8月6日に広島に投下された原爆が、誰の手によってどのように開発されたのかに迫ります。
発行元のGlénatのウェブサイトによると、「TVシリーズの『チェルノブイリ』に匹敵する」だそうですよ。めちゃ面白そうですね!
"L’Homme qui tua Chris Kyle"
作者のファビアン・ニュリが手掛けた2作品が翻訳されていますね。
スターリンの死直後の後継者争いをドタバタブラックコメディとして描いた『スターリンの葬送狂騒曲』(小学館集英社プロダクション)。
吸血鬼伝説をバックボーンにナチスの極秘プロジェクトの謎に迫る『わが名はレギオン』(パイインターナショナル)。
どちらも歴史をベースに、とても面白い作品でした。
『スターリンの葬送狂騒曲』は映画化もされました!
原作バンド・デシネとはまた違って、実写版ならではのブラックな笑いがこみ上げる作品でしたね。
今回の、"L’Homme qui tua Chris Kyle"(クリス・カイルを殺した男)。
クリント・イーストウッドの『アメリカン・スナイパー』で映画にもなった、イラク戦争の狙撃兵クリス・カイルの物語のようです。
"Payer la terre"
『パレスチナ』(いそっぷ社)で、第一次インティファーダ(民衆蜂起)最中のイスラエル占領下を描いたジョー・サッコ。
<コミック・ジャーナリズム>という分野のパイオニアといわれるジョー・サッコの新作のテーマは、カナダの先住民族。
その土地に眠る石油やダイアモンドなどの貴重な資源をめぐった開発、居留地に追いやられた先住民、破壊された伝統的な生活……。
10年ぶりのドキュメンタリー作品だそうです。
北米の雪に閉ざされた先住民というと、映画『ウィンド・リバー』が思い出されますね……。
"Peau d’homme"
『かわいい闇』(河出書房新社)のケラスコエットさんと、"Miss Pas Touche"、"Beauté"といった作品を生み出し、2020年2月に惜しくも49歳という若さでこの世を去ったHubert。
Hubertが原作をつとめた"Peau d’homme"(『男の肌』)。
イタリア・ルネッサンスの時代、主人公の少女が「男の肌(というか皮?)」を着ることで男になって男女の違いを体感する…といったストーリーのようです。
絵もカワイイですね。
ざっとご紹介してきましたが、気になる作品はありましたでしょうか。
どの作品もぜひとも日本語に翻訳してほしいですね~!
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