書店員と政治家の「○○○」を考える
「国民は総裁、選べないんだよね。でも選んだ総裁が、ほぼ総理大臣になる可能性高いんですよね」
「単なる自民党の中の、小さな組織の中の、特定の組織の中の問題だから良い…ではなくて、これイコールこの国の総理大臣になる可能性があるんだから、このステマの問題はそう軽くないよ」
↑は国民民主党・榛葉賀津也幹事長のコメントです。
少し前に読了した↓のストーリーが頭を過ぎりました。
朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」(日経BP 日本経済新聞出版)です。
ステマとは少し違うかもしれませんが、たとえばSNSにおけるトレンド入り。本作には、それが少数の熱狂的なファンによって計画的に成し遂げられるプロセスが生々しく描かれています。
多くの人が注目したからトレンド入りを果たすのではなく、トレンド入りさせることで自分たちの推す存在が注目されている、流行っている、支持されているという状況証拠を意図的に作り出す。
知らず知らずこういうものに誘導され、己の意志で選んでいるつもりが巧みに選ばされている、みたいなことが、きっと世界中で当たり前のように起きているのでしょう。
私自身も「いまの時代、これは読んでおかないとまずいかな」「かなり話題になってるし」と不安になり、さほど惹かれていないのに買ってしまった経験がないとは言えません。そういう本は、いざ読んでみると多くの場合可もなく不可もなし。それっぽい情報が平易な言い回しで書かれていてスイスイ進む反面、得られるものはあまりないような。
「本を買わせることがゴール」みたいな勧め方はしたくない。下心満載のオススメと似て非なるものとを見分ける目を持ちたい。政治家も「選挙で票を入れさせることがゴール」ではないですよね? その心構えを忘れたくないと思いました。
10月4日の総裁選、どうなるでしょうか。
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