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イチ書店員が「デンマークにおける書籍への課税撤廃」に思うこと

興味深いニュースです。

デンマークが書籍にかかる25%の売上税(ザックリ言うと日本における消費税みたいなもの)を廃止する方針を明らかにしました。同国の15歳の24%が簡単な文章を理解できなかったことと、その傾向が最近10年間で強まっているという調査報告がこの政策を後押ししたようです。

「本が売れない」「書店がどんどん減っている」みたいな理由ではない点にレベルの高さを感じました。消費税25%なんて現状のこの国では考えられません。

仮に日本で書籍が非課税になったら、もちろん嬉しい。イチ書店員としてもイチ本好きとしても助かります。ただ、申し訳ないけど新刊を買うペースが大きく変わるとは思いません。置き場所の問題もあるし、私の場合は同じ本を繰り返し読むことが多いので。

あとデンマーク政府の想定している「書籍」がどこまで含むのか、が気になります。たとえば雑誌やコミック、写真集、画集は? 読解力を育むという本来の趣旨に沿っているとは考えにくい内容であっても、本ならすべて売上税の対象外にするのでしょうか。

日本ではブランドムックや枕、そしてスポーツカーや飛行機などの部品を少しずつ買って組み立てるパートワークも本として販売しています。あれらを書籍とみなす文化が、デンマークに限らず海外の人の目にどう映っているのか知りたくなりました。

文房具や衣料品、雑貨類を売り物としてたくさん置いている自分の職場は、果たして彼ら彼女らに「専門書店」として認知されているのか? 実際外国の人じゃなかったけど「何屋さんかわからないね」と言われたことがあります。

現在進行形の世界を生き抜くうえで、本屋のあり方に変化が求められているのは理解できます。ただ同時に「書店とは、そもそも書籍を売るお店」という当たり前すぎる大前提を見つめ直す必要があるかもしれない。

本で勝負したいです。

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