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ご馳走は郷土の味

こんにちは。ぼーんぐんです。

「まもなくお盆ですね。みなさんのお盆の思い出って何でしょうか」

私は子供の頃、お盆の時期はよく母の里へ遊びに行ったものです。私の母の里は滋賀県の北、長浜からバスに乗って1時間ほど行ったところです。今でものんびりとした地域ですが、私の小さなころはもっとのんびりしていました。

母の実家の周囲は見渡す限り一面の”田んぼ”です。座敷から見える風景はまさにトトロの世界です。遠くに見える山から吹き下ろした風が田んぼの稲穂を揺らしながら近づいてくるのが分かります。真夏であってもクーラーなどはいりません。田舎の家は天井が高く熱がこもらないので、自然の風が心地よいのです。

もちろん虫も入り放題ですから大きなクモもムカデもこんにちはです。しかし夜は蛍が遊びに来てくれますので可愛い点滅をまじかで堪能できますよ。点滅しないのは蛇の目ですからご注意下さい。

台所に行きますと、こんこんと湧き出るむくり井戸がどの家庭にもあります。湧水を受ける桶は三層になっていて、一番上は奇麗な水。いつもトマトやキュウリが浮かんでいました。二層目、そして三層目と下がるほどに洗い物に使うなど用途が決まっていました。井戸の周辺は独特の湿っぽい鉄臭さがあり、こっそり食べたトマトの味とともに懐かしく思い出されます。

滋賀県にはご存じのように”琵琶湖”があります。

ご覧になられた方はお判りでしょうが海だと言っていいほどの、とても大きな湖です。そこで穫れる魚といえば”ニゴロブナ”。毎年7月を迎えると滋賀県では”ニゴロブナ”を使った「鮒ずし」の漬け込みがどの家庭でも始まります。大変癖のある味の為に、初めて召し上がられる方は苦手だと聞きますが、私などは小さなころから口にしていますので今でも正月になりますと懐かしく思い返し、ご飯のあてに、酒のあてにと買い求めたくなります。

「鮒ずし」はもともとハレの日の御馳走として親しまれてきたんですけど近年は琵琶湖の産卵環境の悪化、外来魚による食害などの原因により”ニゴロブナ”が減少し「鮒ずし」をつくる家庭が減少しつつあるようです。実に寂しい限りです。

「鮒ずし」の作り方を簡単に紹介しますと、子持ちの鮒の内臓やうろこをとって3か月ほど塩漬けした「塩切り鮒」を良く洗って天日に干したあと、ご飯と酒で漬けこんだものです。

発酵中に産生する乳酸で骨が軟らかくなり、骨まで食べることができるんです。また増えた乳酸菌による整腸作用もあり、栄養価も高いので古くから腹痛や体調不良の際は、薬の代わりに「鮒ずし」を食す習慣があるぐらいなんです。

今は非常に高価になってしまった「鮒ずし」を私以上に懐かしがっているのは私の母です。正月には探し求めて準備をする事もあるのですが、ほんの少量パックが「ウン万円」と目が飛び出てしまいますから、なんとも庶民には手の届かない”ご馳走”になってしまいました。

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滋賀県でいうところの「鮒ずし」のように、日本各地には郷土料理というものが存在します。お隣の兵庫県では「いかなごのくぎ煮」でしょうか。春先に取れる「いかなご」と言う小魚を甘辛く炊いた佃煮ですが大変美味しいので私も好物です。これも近頃高級品になりつつありますね。

またお隣の和歌山県では「めはりずし」でしょうか。高菜の漬物をしょうゆで味付けし、ご飯をくるんだだけの簡単な料理なんですがその大きさから目を見開いて食べることから名づけられたと聞きます。面白いですね。

そして我が町大阪はと申しますと「えっと、何だろう?」以外にでてきません。「あっ、思い出しました」昔から大阪の庶民の味といえば「紅ショウガの天ぷら」がありました。平たくスライスされた紅ショウガ一枚一枚に丁寧に衣をつけて揚げるたべものです。

「みなさんご存じですか」

一口かじると、旬を迎えたショウガの歯ごたえがシャキシャキとしていますのでとても美味しいですよ。お好み焼きやたこ焼きと同じソース文化ですから一度お試しくださいね。

あぁ良かった。大阪の庶民の味はこれからも高くなりそうにありませんから。(笑)

さあ、みなさんのご出身の、またはみなさんのお住まいの地域の郷土料理は何でしょうか?今のうちに食べておかないと、高級品になってしましますよ。

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第二回:ご馳走は季節の味
https://note.com/booooooongun/n/ne21629bcefe6

第四回:ご馳走はインスタントの味?
https://note.com/booooooongun/n/n2613783fee47

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