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#154: 「どうしたらいいですか?」と聞く前に、まず、やれ

「そういうの、やったことないんですよ」。この言葉、僕が経営のご相談を受ける中で、デジャブかと思うほど何度も耳にしてきました。

はじめまして、nobuと申します。横浜に住みながら、富山にある平均年齢56歳のガソリンスタンドをフルリモートで経営しています 。DXや組織改革といったテーマで、日々奮闘中です。

この一見、謙虚にも聞こえる「やったことがない」という言葉。実は、その裏には個人とチームの成長を根本から蝕む、深刻な病が隠れているとしたら…?

SNSや新しいツールという言葉に、漠然とした苦手意識を感じていませんか。「詳しくないから」と、思考を止めてしまっていませんか。そして、気づけば「どうしたらいいですか?」と、答えを誰かに求めてしまっていませんか。今回の記事は、そんなモヤモヤを抱える、全てのビジネスパーソンに読んでいただきたい内容です。

今回のnoteを読むと、
✅ なぜ「そういうの」という曖昧な言葉が危険なのかが、腹の底から理解できる。
✅ 「やったことがない」が、実はただの思い込みであることに気づかされる。
✅ 成長する人と組織が立てるべき「問い」の重要性がわかる。 と思います。


1. その会議室で、時間が止まった

ある地方企業の会議室。 新しい集客施策について議論していた時でした。僕が「とりあえず、InstagramやXを使って、若い層にアプローチしてみればどうですか?やっていないでしょう?」と軽く提案した瞬間、場の空気が止まりました。

管理職クラスの方が、困ったような笑みを浮かべて口を開きます。 「いやー、そういうの、やったことないんですよ…」周りもそれに頷く。

「私も詳しくなくて」
「なんか難しそうで」
「全く知見がなくて」。

まるで事前に打ち合わせたかのように、同じフレーズが続きます。そして、その議論はそれ以上深まることなく、次の議題へと流れていきました。僕は、その数秒のやり取りに、この組織が抱える根深い課題を見た気がしました。


2. あなたの手の中にある「それ」は、一体なんですか?

本当に「やったことがない」のでしょうか? 「SNSは苦手で…」と言ったその方が、ポケットから取り出したスマートフォン。昨日、社員さん同士のやり取りで使っているLINE。会議の冒頭で「YouTubeで面白い動画を見ましてね」と話していたのは、一体何だったのでしょう。

彼らはSNSを「やったことがない」のではありません。プライベートでは、当たり前のように情報を検索し、友人とコミュニケーションをとり、動画コンテンツを楽しんでいる。

問題の本質は、スキルがないことではないのです。 「それらのツールを、自分の仕事やビジネスに応用する」という視点が、抜け落ちているだけなのです。「やったことがない」という言葉は、その思考の断絶を正当化するための、便利な言い訳になってしまっています。


3. 思考停止の呪文「どうしたらいいですか?」という病

「やったことがない」という壁を作った後、彼らが次に口にするのが、この言葉です。

「どうしたらいいですか?」
「教えてもらえますか?」

これは、僕のようなコンサルタントにとって最も答えに窮する質問です。なぜなら、この問いには「目的」「主体性」という、行動に必要な情報が何一つ含まれていないからです。

「どうしたらいいですか?」という問いは、思考の責任を放棄し、答えを他人に委ねる呪文です。この問いを立てる限り、人は永遠に指示を待つだけの人材となり、組織は自走する力を失っていきます。

僕なら「まず、やってください」で終わりです。


4. 言葉が変われば、チームは変わる。「そういうの」から抜け出す最初の一歩

では、この思考停止のループからどう抜け出せばいいのか。 何も、いきなりSNSの専門家になれ、と言っているのではありません。

最初の一歩は、自分が使う「言葉」を変えることです。

「そういうの、やったことないです」 ではなく、 「Instagramをビジネスで活用した経験はありません。まず何から試せますか?」

「どうしたらいいですか?」 ではなく、 「新規顧客を増やしたいのですが、そのためのアイデアを一緒に考えてもらえませんか?」

曖昧な言葉を具体的な言葉に置き換えるだけで、思考は驚くほどクリアになります。課題が明確になり、とるべきアクションが見えてくる。言葉は、思考のOSです。言葉をアップデートすることが、あなたとチームを再起動させるのです。


まとめ

「そういうの」という曖昧な言葉は、思考の解像度を下げ、具体的な行動を阻害します。そして「どうしたらいいですか?」という丸投げの問いは、自社の未来を他人任せにしている表現です。そして、そういう思考のはずです。

しかし、希望はあります。僕たちはすでに、ポケットの中にデジタルの世界と繋がるツールを持っているのですから。

変化の第一歩は、大掛かりなツールの導入ではありません。 まず、自分自身が使う「言葉」を変えること。そして、他人に答えを求める前に「自分たちは、どうしたいのか?」と深く自問すること。

そして、「やったことない」なら「まずやれ」です。
やってもいないのに、どうしたらいいという質問がもうすでに遅い。
その上で、うまくいかないのであれば、「どうやったら〇〇できるか?」という前向きな会話がはじまります。

そこから、あなたの会社の、そしてあなた自身の新しい物語が始まります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 この記事が少しでもあなたの思考のヒントになれば嬉しいです。

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