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#260: 結局、一番優秀なのは「みんなに好かれる人」だ。 ── 元海外研究者の僕が「頭の良さ」よりも大切にしている採用基準

「人が足りない」「採用がうまくいかない」 最近、経営者仲間や、事業が拡大してきた個人事業主の方から、そんな相談をよく受けます。

僕が経営するガソリンスタンドでも、現場から「人手が足りない」という声が上がることはあります。

人手不足は日本全体の課題ですが、今回はその解決策として、「そもそも、どういう人が活躍するのか?」という点に絞って書いてみたいと思います。

今回のnoteは、データや理論に基づいた話ではありません。 あくまで僕の「主観」であり、個人的な「持論」です。

また、僕がこの基準ですべての人を選び、チームを作っているかと言うと、少し語弊があります。 会社の採用はみんなでやっているので、僕の独断で採用を決めたりはしません。

あくまで、僕が複数社を経営するという経験上、「どういう人が最終的に活躍できるか?」という側面で洞察している考え方です。

「優秀な人って、結局どういう人?」と悩んでいる方の、一つの視点になれば嬉しいです。

今回のnoteを読むと、
✅ 「優秀さ」の定義を、スキル以外で捉え直せる
✅ 組織において「好かれること」がなぜ最強の武器なのかわかる
✅ 変化の激しい時代に必要な人材像が見えてくる
と思います。


1. 「スキル」を避けているわけではない。ただ、特に重視もしていない

よく採用の現場では「優秀な人が欲しい」という言葉が飛び交います。 多くの人がイメージするのは、偏差値が高かったり、良い大学を出ていたりする「アカデミックスマート(学校のお勉強ができる)」な人。あるいは、特定の専門スキルを持った「即戦力」と呼ばれる人かもしれません。

誤解のないように言っておきますが、僕はあえて「スキル」を重視しない(避けている)わけではありません。頭が良いことも、スキルがあることも素晴らしいことです。頭が良くてチームプレーヤーなら文句なしに最高です。

ただ、「特にスキルを重視していない」だけなのです。 なぜなら、僕自身の経歴を振り返ったとき、「アカデミックな能力(スペック)」と「今の仕事の成果」には、それほど強い相関がないと感じているからです。

実は僕自身、日本に帰国する直前までは、海外で物理と数学の間のような領域の研究をしていました。 いわゆる「アカデミックスマート」の世界にどっぷり浸かっていた、最前線の研究者でした。

海外で生活し、研究していたわけですから、当然「英語」というスペックも持っていると言えます。

しかし、ビジネスの世界に入って痛感したのは、「アカデミックな能力がなくても、仕事で大きな成果を出せる人は山ほどいる」という事実です。

もちろん、研究者時代の経験が無駄だったとは思いません。異国の地で、正解のない問いに向き合い続けた「経験」そのものは、今の僕の血肉になっています。

それは今の一般的なスキルの枠組みとは違う、もっと根本的な「コンピテンシー(行動特性)」のようなものとして、僕の中の糧になっているのは間違いありません。

ただ、表面的な「英語ができる」「数式が解ける」といったスキルが、そのまま商売の役に立つかと言えば、そうではない。 だからこそ、僕はスペックだけで「優秀」と決めることに違和感を持っていますし、採用において、そこを最重要視していないのです。


2. 僕が思う「優秀な人」の正体

では、僕にとっての「優秀な人」とは誰か。 結論を言う前に、僕が最近強く感じていることを正直に書きます。

総じて、何かを「知っている」というのは、もうあまり必要ではないような気がしています。

昔であれば「物知り」は重宝されましたが、今はわからないことがあればスマホやAIで数秒で情報が引き出せます。知識の有無で差がつく時代は終わりました。

だからこそ、僕が最も重視しているのは「Knowledge(知識)」ではなく「Competency(行動特性)」であり、一言で言えばこれです。

「みんなに好かれる人」

非常に感覚的な話に聞こえるかもしれませんが、これが結論です。
「なんでもイエスと言う都合のいい人」という意味ではありません。

「あの人と一緒だと、なんか仕事したくなるよね」
「あの人のためなら、ちょっと力を貸してあげようかな」

そう思わせてしまう「空気感」を持っている人。これこそが、組織において最も強力な才能であり、優秀さの正体だと僕は思うのです。

仕事は一人では完結しません。どれだけ知識があっても、英語がペラペラでも、周りが協力してくれなければ大きな成果は出せません。

逆に、特定のスキルが多少足りなくても、「〇〇さんの頼みなら」と周りが動いてくれれば、チームとしての成果は最大化されます。

人間がやるべき仕事は「知っていること」ではなく、「他者と協調し、感情を動かし、チームを前進させること」です。

そう考えた時、「みんなに好かれる」というのは、英語が話せることよりも、遥かに強力なビジネススキルだと思うのです。


3. どんなに天才でも、チームを冷めさせる人はいらない

極端な話、どれだけ飛び抜けた才能を持っていて、誰にも思いつかない奇抜な意見を持っていたとしても、それをチームの中で振り回して空気を悪くするなら、僕はその人と一緒に働きたいとは思いません。

「誰にも屈しない一匹狼」は、映画の中では格好いいかもしれません。しかし、実務を行う中小企業のチームにおいては、ただの「扱いにくい人」になりかねません。

僕が、そして恐らく現場の社員さんたちが一緒に働きたいと願うのは、
「どういう状況であれ、前向きにチームでお客さまのためにがんばれる人」
です。

特別な学歴がなくてもいい。英語が話せなくてもいい。
「ここ、手伝いましょうか?」「お客様が喜んでいましたよ」
そうやって声を掛け合い、チームの温度を上げてくれる人。

そういう価値観が合う人こそが、僕たちにとっては「選ぶべき人」であり、結果として長く活躍してくれる人だと信じています。


まとめ

人手不足で焦ると、つい「スペック」や「わかりやすいスキル」に飛びつきたくなります。 でも、そこで一度立ち止まって、自分の胸に問いかけてみてください。

「その人は、みんなに好かれる人ですか?」
「その人と一緒に、仕事をしたいと思いますか?」

これは僕の主観です。でも、僕はこの「直感」のような基準を、これからも大切にしていきたいと思っています。 結局のところ、会社を作るのは「知識」ではなく、「人」と「人」との関係性なのですから。


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