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Borzoi AI 原代表インタビュー 後編:未来と組織

こんにちは。Borzoi AI広報の三井です。
Borzoi AI公式note、2回目の記事です。

前編では、原代表のキャリアと創業の背景、そして試作から始まった「AIごみナビ」が電通大・調布市との協働を経て導入に至るまでの流れをご紹介しました。

後編では、Borzoi AIの「働き方」や「チームのあり方」に焦点を当てます。あわせて、現在地を「65点」と捉える理由、3年後に目指す自治体DXの“標準化”、その先の海外展開やロボット/ドローン構想までをお届けします。


フルリモートを成立させる、プロフェッショナルという前提

Borzoi AIには、いわゆる“社内ルール”のようなものは多くありません。
全員フルリモートで働いていますが、細かな管理体制のもと働くというより、前提として「プロフェッショナルとして仕事をする」ことを大切にしています。

フルリモート制にしている理由は3つあります。

1つ目は、社員に通勤地獄を味わってほしくないからです。満員電車で毎日往復2時間とか、本当に時間の無駄です。そこでエネルギーを使うより、自宅で快適な環境で働いてほしい。

2つ目は採用です。フルリモートのほうが魅力的な条件だと思うし、場所の制限なくいい人に出会える可能性が高くなると思っています。

3つ目は、私がリモートに慣れている。この働き方が一番しっくりきましたね。

リモートは、良くも悪くもサボろうと思えばサボれてしまう環境でもあります。だからこそ採用の段階から、専門性があり、自分のスキルにプライドを持って仕事ができる人を集めています。
Borzoi AIが目指すのは、そうしたプロフェッショナルの集団です。

一体感は、成果の共有から生まれる

フルリモートなので、顔を合わせるより先に、文章でやり取りする時間のほうが長い。だからこそ私が一番意識しているのは、成果をちゃんと共有して、みんなが前に進みやすい状態を作ることです。

例えば、導入の相談が来た、見積もり依頼が来た、新聞に載った──そういうポジティブな情報は、なるべく早く共有します。
私の熱量で引っ張るというより、自分たちの作っているものが、ちゃんと世の中で使われているという実感が、いちばんの推進力になると思っています。

一方で、文字のコミュニケーションは、簡単に誤解も生みます。
だから、ネガティブなことを言わなきゃいけない時ほど、柔らかい文章で伝える。そこは結構気をつけています。

現在、Borzoi AIのメンバーは20代が中心ですが、全員が私の持っていない卓越したスキルを持つスペシャリストです。年齢や性別、人種といった属性で判断はしません。仕事の成果とスキルだけで互いをリスペクトし合う。私自身も、メンバーが年下であっても敬語で話すことを心がけ、フラットなカルチャーを大切にしています。

65点からの挑戦。『作る』フェーズから『届ける』フェーズへ

今のBorzoi AIは、100点満点で言うと65点ぐらいです。ようやく当社のサービス利用が30自治体ほどに広がりつつあり、求められているサービスを作れたという手応えはあります。スタートラインに立てた、という意味で65点です。

残りの点数を埋めるために一番必要なのは営業です。いい商品を持っていても、知ってもらわないと気づいてもらえない。だから営業や広報で、必要としているお客さんにきちんと届けていきたいと思っています。導入に至るまでの問い合わせ対応も含めて、カスタマーサクセスなどお客さんと接点を持つところの体制も増やしていきたいですね。

自治体DXの“標準”を取りにいき、世界へ。次はロボットとドローンへ

インド情報技術大学で「人間とAIの共生」について講演した時の様子(2026年2月)

私たちは、単なるIT企業で終わるつもりはありません。
まず3年後には、自治体の環境・廃棄物分野で「日本で最も使われるサービス」になることを目指します。日々の分別案内から、自治体職員の業務、収集現場まで──住民・自治体・収集事業者それぞれの“不便”や“迷い”を、AIとデザインの力で解消し、仕組みとして定着させていきます。

そしてその先には、東南アジアをはじめとする海外展開を見据えています。ごみの課題は日本だけのものではなく、世界共通の社会課題です。地域ごとの制度や文化、言語の違いを越えても使える形に磨き込み、各地域のパートナーと共に「現地で役に立つ」サービスとして広げていきたいと考えています。

さらに、いずれはソフトウェアの枠を飛び出します。ドローンやロボットなどの“物理的なテクノロジー”を組み合わせることで、収集や分別、リユースまでをより安全に、より効率的に、そして環境負荷の小さい形に変えていきたい。人手不足や高齢化、現場の負担といった構造的な問題に対しても、現実的な解を積み上げながら、最終的にはSFの世界のようなごみ収集の体験を実現する──そんな未来を、本気で描いています。

最後に:社会を支える「パートナー」として

自治体の方々やごみ収集事業者の皆さんは、私たちの生活を根底で支えている、なくてはならない存在です。

利益だけを追うのではなく、生活の「当たり前」を維持するために汗を流している。そんな方々の仕事をテクノロジーで便利に、そして効率的に変えていく。それが、巡り巡って街に住むすべての人たちの利益になると信じています。

自治体も、現場も、そしてそこに住むすべての人も。共に社会で生きるパートナーとしてみんなで手を取り合い、一歩ずつ、未来をより良いものに変えていけたら──そんな想いで、Borzoi AIはこれからも走り続けます。

株式会社Borzoi AI
代表取締役
原 宏太