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#894 アルバム論62|PSYENCE / hide(1996)

前作HIDE YOUR FACEに引き続いて、今回もhide行きましょう。
1996年に発売されたPSYENCE、これはリアルタイムで購入しましたね。


PSYENCE とは?

hideの2ndアルバム「PSYENCE」は、PSYCHO(精神病・サイケデリック)」とSCIENCE(科学)を掛け合わせたhideらしい造語のタイトルです。
初回限定盤は蛍光ピンクと黄色と緑のケースがついており、僕は黄緑をセレクトしましたが、周りで持ってたやつみんな黄緑だった記憶ありますね笑

この時期、X JAPANが珍しく精力的に活動を行っており、ちょうどDAHLIAがリリースされた時期と同時期だったので、hideはこの時期忙しかったでしょうね・・・


PSYENCE がリリースされた時期のhide

hideはその音楽センスのみならず人格者として知られておりましたが、この時期、hideの優しさを象徴するエピソードがあります。
難病に苦しむ少女の真由子ちゃんという少女がおり、その子の母親が娘の望みをかなえてあげたいと、ボランティア団体にhideと会いたいと依頼をすると、hideは快諾し、この真由子ちゃんとの交流が始まります。

この辺は特番で結構やっていたので見ていましたが、本当に心温まるエピソードで、hideを大好きになりますね。
更にこの出会いをきっかけに、骨髄バンク登録をしたり・・・本当に凄いですね。


PSYENCE 渾身の全曲解説

1. PSYENCE

前作HIDE YOUR FACEはテーマパークと例えられましたが、このアルバムは1つの映画を見ているようなコンセプトを僕は感じます。
そんな感じで始まるこの曲はまさに映画のオープニングテーマに相応しい、ジャズテイストの楽しく、オシャレな曲で、このアルバムがバラエティ豊富であることを示唆する、そんなインストですね。
ミッションインポッシブル的な感じで盛り上げて、盛り上げて・・・2曲目に繋げます。


2. ERASE

前作のDICEよろしく、前曲のオープニングSEと繋がる感じで始まる実質1曲目のERASE。3日くらいで作った曲らしいですね笑
徐々にアルバムを盛り上げていく印象の曲で、さぁアルバムが始まるぞ的な助走的な曲です。

「消えないの 酷い言葉」はこの時代、今だからこそ、中々染みるワードですし、他にも「えらいことしてしもうた」「身から出た錆」などのフレーズが多く、まだSNSが普及する10年以上前からこのような状況を予期して、言ってしまった言葉ややってしまった行動は「消せない」と歌っています。流石ですね。
まとめるとシャバダ・ドゥビ・ダバダって感じです。


3. 限界破裂

このアルバムでと言うかhideの曲で唯一の漢字タイトルの曲ですね。
Aメロを可愛く歌うhideと、サビをカッコよく歌うhide、同一人物と思えないくらい雰囲気が変わり、展開や曲調が目まぐるしく変わる曲で、非常にカッコいいです。シングル曲を除くと、このアルバムで最も愛された曲では無いでしょうか。
ギターのリフとか全体的にカッコいいんですけど、ベースラインが特に秀逸で、Therapy~あたりのフレーズは凄い好きですね。
そしてこの曲の歌詞は恐らくサイコパス目線の曲で、猟奇的な感じでちゃんと見たら結構怖かったりします。


4. DAMAGE

インダストリアルでヘヴィーな曲ですね。
元々zilch向けに作っていたようで納得です。
この曲のヴォーカルはhideの肉声でエフェクトをかけている訳では無いようで、なかなかエグイですね。


5. LEMONed I Scream (CHOCO-CHIP version)

LEMONedというのはhideのレーベルのようなもので、レモネード(lemonade)をちょっともじったもので、I Screamは「Ice Cream」です。
ヘヴィーな曲の次に、とにかくhideの優しいヴォーカルが際立つ、チェイサーというか箸休め的な曲ですね。


6. Hi-Ho

「ハイホー」と読みます。
とにかくゴキゲンな曲で、アルバムリリース後にマキシシングルでシングルカットされた曲ですね。中1の冬に、サッカー部の友人にマキシを借りた記憶があります。
この辺からリアルタイムで追っていたので、Mステでルーズソックスの女子校生ダンサーがパンチラを見せて踊るのはなかなか際どかった記憶があります笑


7. FLAME

MISERYの双子の弟的な感じの曲とのことで、歌詞やテーマも通じる所がある曲です。ゆっくりした目の曲で、シングル曲に挟まれた優しい曲です。
トリビュートJが歌っているんですが、ここでもFLAME(炎)をチョイスするあたりが流石PYROMANIAですね笑


8. BEAUTY&STUPID

この曲は大好きです。
この曲がリリースされたのは96年の夏で、PVも服の棚からhideが顔を出してアイヤイヤと歌っているのは衝撃でしたし、Mステが最高にカッコよかった。家族旅行していて、どこかの宿のTVで見た記憶あります笑
で、前述のHi-Hoを借りたのと同じサッカー部の友人に借りて、「かっけー!」と興奮したものでした。

とにかくリフがカッコいいし、歌詞もいい感じにアホでいいし、とにかく上がれる曲で、この曲を好きな人は多かった。僕もよくカラオケで歌ってましたが、トリビュートで清さんが歌っていたのが「らしさ」が全開で完璧でした。
僕の中でhideのど真ん中はこの曲だったりしますね。名曲です。


9. OEDO COWBOYS

この曲はいい感じに箸休めとなるインストなんですが、一時期スマホが誤作動し、ずっとこの曲が狂ったように再生されるトラウマがありましたので、その印象が強いですね笑


10. BACTERIA

PVあったのは初めて知りました。
この曲もなかなかインダストリアルでヘヴィーな曲でして、割と1stのHIDE YOUR FACE寄りと言うかで、DAMAGEとかに通じるものがありますね。
とにかくPVのhideがカッコいいです。
この曲の思い出を他に挙げるとしたら、中学時代に友人がこの曲から拝借した「bacteria」というバンドを組んでいたことですね。みんなhideが好きでした(GLAYのコピーバンドでしたが笑)


11. GOOD-BYE

とても優しく、どこか悲しいバラードですね。この曲もPVがありました。
何といってもこの曲はYOSHIKIがピアノで弾いていたのを浮かべてしまうのですが・・・
Xではなく、hideのバラードと言う感じで、非常にメロウですね。
このアルバムは本当にバラエティ豊かですが、終盤ではなくあえてこの位置にあるので第1章終了とか、そんな感じがします。名曲です。


12. Cafe Le Psyence

そしてこの曲もインタールードですが、GOOD BYEで終わって、ちょっと休憩入れて第2章に突入する的な、繋ぎの曲と言えるでしょう。


13. LASSIE (demo master version)

「ラッシー」と読みます。犬の曲ですね。
前作でいう所のD.O.D的なコミカルな曲で、Xでは絶対に歌えない感じの曲です笑
なかなかノリも良いのでライブでは盛り上がるでしょうね。


14. POSE

この曲はこのアルバムで1~2を争うくらいカッコいい曲です。
恐らくhideもお気に入りと思われ、zilchでもカヴァーしていますね。
ロックでインダストリアルで相当カッコいいし、ライブでも最高に盛り上がる曲でありながら、サビ後のピアノが最高にメロウで、かなりいい感じの曲ですね。


15. MISERY (remix version)

次の曲がアウトロ的な感じなので、実質本アルバムのラストソングですね。

CDTVとかで初めて聞いた時はそんなに何とも思わなかったんですが、そうしたエピソードを知り、PSYENCEでフル尺で聞いて「・・・なんてすばらしい曲だ」と感銘を受けたものでした。

この曲は前述の真由子ちゃんとの交流で生まれた曲なんですが、その辺の思いが歌詞にちりばめられているのが本当に素晴らしい。
この辺の歌詞なんて本当に素晴らしいですよね。

悲しいと言うならば 空の青ささえも
届かないもどかしさに 君は泣くんだろう
君の小さな身体包んでる夢は 痛みを飲みこみ 鮮やかになる

生では聞けませんでしたが、先日のGLAYのライブでGLAYが歌っていたのを聞いて少しウルっと来ました。ロック史に残る名曲ですね。


16. ATOMIC M.O.M

このアルバムを締めくくるラストナンバーですね、アウトロです。
突然女(MOM?)が笑いだして怖いんですけど、最終的には1曲目のPSYENCEに戻る感じですね。


まとめ

そんな感じで中1時代を思い出す名盤です。
マジでバラエティ豊かな名盤ですし、この才能をまだまだ聞きたかったですね・・・

そんな感じで次はJa,Zooを紹介しますが、これが図らずしてhideのラストアルバムとなってしまいました。

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