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#1238 漫画論91|ナニワトモアレ (なにわ友あれ)

「ナニワ」「ミナミ」と大阪漫画を紹介してきたので、その勢いでこの漫画を紹介しましょう。
以前にヤンマガの名作BEST20を紹介した時に何故か抜けていたのですが、言うまでもなくバレーボーイズより上です笑
もう一度ランキングを決めたら、10位以内に入る作品ですね。


ナニワトモアレ(なにわ友あれ)とは?

時代は1980年後半~90年初頭くらいの大阪で、作者の南勝久先生の実体験をベースに生まれた物語です。

この時代、大阪市内にある阪神高速道路1号環状線を制限速度を超過して走行する競走型暴走族が多く社会問題になっており、こうした連中は環状族と呼ばれておりましたが、そんな環状族の青春を描いた作品になっております。

「ナニワトモアレ」が前半で、その続編が「なにわ友あれ」となっており、世界は繋がっているのですが、テーマが結構変わります。

まず「ナニワ~」の方は、主人公のグッさんがとにかくスケベでSEXの事しか考えてなくて、そのためにモテる為には車が必要で、車を購入するもナンパを成功させるには環状族である必要があり、ビビりながらモテたいが為だけに環状に行って、徐々に環状に魅せられていき、更には狙っているユキという娘も環状が好きだったので、ユキに好かれるために環状に行って更にハマり、ユキとも付き合うようになり、環状の走り屋チーム「トリーズン」に加入し、恋に喧嘩に暴走に・・・という青春を描くストーリーです。

一方、「なにわ~」の方は、SEXのことしか考えていなかったグッさんが大分成長し、環状のことをメインで考えるようになり、自身でスパーキーというチームを結成して、そこからチームを盛り上げていくのが話の主軸となります。
で、スパーキーの後輩である本作のもう1人の主役のテツヤという少年がおり、恋をして、徐々に環状に魅せられて行って…という前作のグッさんのような役回りで恋に仕事に青春するという感じですね。

そんな感じで非常に読み応えのある話になっております。

ちなみに南先生はこの作品の連載を指せてああと、ザ・ファブルで大ヒットしています。2作連続でヒットは素晴らしいですね。


ナニワトモアレ(なにわ友あれ)の魅力

1. 当時の時代背景を知れる

当時はかろうじて生まれてはいましたが、僕が物心ついた時に既にブームは終了していたので当時を知らないのですが、読みながら当時を知ることができますね。
もちろん携帯も無くて家電が基本で、かろうじてポケベルという時代だったので、人と人との出会いとかコミュニケーションが極めて非効率なんですけど、それがそれで風情があって良かったりします。

あとは、当時のヒット曲でありプリプリのジュリアンを引用したり、その辺がメロウでいいですね。
リアルタイムを生きていない僕ですら染みるので、同世代の人とかはメチャクチャハマるんでしょう。


2. 不良が本当に悪い

とにかく悪い奴が本当に悪いです!
BØYでいうシュウズークラスの極悪人が非常に多く、とにかく当時の大阪の治安の悪さを物語るエピソードが垣間見えます。
まぁそもそもが違法運転がテーマになっているのですが、それにしても悪い奴が多すぎますので、このあと「クズランキング」という形式で紹介しましょう笑


3. 安定の画力

この後の「ザ・ファブル」にも継承されますが、南先生は独特の画力があり、非常に惹きつけられる絵を描きますね。
男性キャラクターは割と適当なんですが、女性キャラクターはとにかく魅力的に描かれています
力を入れてない女キャラは入れられてないのですが…笑


ナニワトモアレ(なにわ友あれ)のクズランキングBEST10

次点 トモ

トモは稀代のヤリチンとして、多くの女性と同時並行で関係を持つ悪いやつなんですが、その女性達が「バカ殿」「ダダ」「女子プロ」「シルビア」と陰で呼ばれてしまうタイプの方々が多い、いわゆるB専だったりすることから、何故か許せてしまう魔力を持った男です笑


10位 ナツ

第2部「なにわ友あれ」のほぼ主役であるテツヤの彼女というヒロイン的な存在なんですが、行動が意味不明すぎて本当に腹立ってきます

まず、ラブレターをもらってシカトし続けて悪いからという謎の理由でヒデキというモブキャラと喫茶店に行き、騒動に巻き込まれた結果、何故かこのヒデキにフェラティングを行うという愚行に出だして、それがバレて色々あってテツヤと別れ、その後に後述のテツオという最悪の男に騙されて・・・という感じだったんですが、もう行動が意味不明すぎて連載中は本当に腹立って読んでいた記憶があります笑


9位 ゼン

作中最強であり、最恐と呼ばれた男です。
とにかく好戦的な性格で、敵はともかく味方も平気で得意の張り手を喰らわすというハードコア・パンクスです。
で、ケンカ相手の車を売ったりするようなどうしょうもないワルですね笑


8位 パンダ

第2部のコメディリリーフ的存在です。
無職でシンナーばっかり吸っていてどうしょうもない奴で、更にとにかく変態野郎という属性がついており、本当にクズでしたね笑
また、ケンカがそこそこ強いという、必要ないセールスポイントもあったりしましたね笑
このパンダの変態さは次作「ザ・ファブル」の貝沼くんに継承されたと思っています。


7位 2巻くらいに出てくるチンピラ2人組

この2人組は悪いです!
歩いているユキに一目ぼれして、道を教えてもらおうとして車に連れ込んでレイプをしようとする正真正銘の極悪で、結局未遂で捕まって制裁を受けるんです。

当時が本当にそうだったか誇張しているのか分からないですが、レイプという犯罪がものすごくカジュアルで、今でいう「万引き」くらいの価値観の罪の重さで扱われていて、メッチャみんなレイプばっかしてる地獄のような世界観なんですね。
「あのトンネルはレイプのメッカやからな」とか、「マワシはワシらもよくやったけど・・・」とか、とんでもない危険なワードが飛び交っています笑


6位 ユキを脅した2人組

こいつらも本当に悪いです!
スナックで働いているユキを見て、ユキを脅してパツイチ決めようとしていたのですが、バレてユキの元カレのナオキに制裁を受けることになります。
この制裁がなかなかエグいのですが・・・自業自得ですね。
この一件のせいで、ユキとナオキが元鞘に戻り、グッさんとユキは別れることになってしまいました。


5位 ドク

こいつも本当に悪いです。
こいつはフリングというどうしょうもない族の頭で、グッさん率いるスパーキーの初陣で壊滅させられるんですが、その際の集会でマワシを平気でやるような鬼畜でした。
その後、ヤクザに復讐を依頼しかけるんですが、ヤクザにも「大義名分が無い」と怒られてしまう始末でしたね笑


4位 キヨシ

こいつは最悪ですね。
というか7位以降はマジで犯罪者しかいなくて悲しくなるんですが、このタンクトップはユキに薬を飲ませてマリファナを吸わせて無理やりSEXするという外道でした。
で、別件でゼンにボコられて、そこからは転落していくのですが、とにかくどうしょうもないクズでしたね。
こいつより上のレベルが3人いるというのが恐ろしいです笑


3位 テツオ

こいつは犯罪者まで行かないのですが、平気で嘘をついて、平気で仲間を裏切って、女を孕ませても知らんぷりして、その女のアニキをボコボコにして「俺はテツヤや!」と他人のせいにする極悪非道な男でした。
で、こいつの毒牙にかかり、ナツもヤられてしまうのですが、まぁどっちもどっちでしたね笑


2位 タツオ

「ナニワトモアレ」で一番問題児だったのはこの男ですね。
とにかく悪く、敵対する族のメンバーをボコボコにして、気に入った女を殴って無理やりマワし、悪い事ばっかやっている男です。
ゼンに2回ボコボコにされてからはしおらしくなり、続編「なにわ友あれ」では、ちょっと理解力のある先輩になっていたりしたのは無理がありましたが笑


1位 ベンキ

そしてブッチギリで1位はこいつです!
こいつは漫画史上類を見ない位の極悪で、もう闇金ウシジマくんに出てくる鰐戸三蔵とか獅子谷ブラザーに匹敵するくらいの悪い奴でした。
多分、この漫画を読んだほぼ全員が、最悪のキャラクターとしてこのベンキを挙げると言われている位、自己中で、卑怯で、ずる賢く、ド変態という鬼畜で、最後は受けるべくして受ける制裁をうけましたね。

***

そんな感じでクズベスト10をやってみましたが、YouTubeでファンの方がこんな動画を作っておりまして、作り終わった後に見たんですが、ほとんど一緒でした笑


まとめ

そんな感じで結構グロテスクな描写も多いですが、ウシジマくんとかが好きな人には是非読んで欲しい作品ですね。

次回は新宿スワンで!

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