#974 アルバム論70|the steady-state theory / HUSKING BEE(2002)
気付けば70枚目まで来たアルバム論、本日は2002年にリリースされたHUSKING BEEの4thアルバム「the steady-state theory」を紹介しましょう。
前作Four Color Problemから2年ぶりにリリースされたアルバムで、今個人的にはハスキンのアルバムの集大成と思っております。
the steady-state theory リリースの前に…
このアルバム「the steady-state theory」リリースのジャスト1年前、4曲入りのマキシシングルがリリースされました。
タイトルはAutumnal Tintsで、日本語の意味は「紅葉」「秋の色」とかそんな感じで、正に秋に相応しいノスタルジックな作品です。
1. 新利の風
この4曲入りマキシのリードトラックはこの曲です。
これまでにはない路線のハスキンの曲で、後期の代表曲だったりするんですが・・・詳細は下記のアルバム全曲レビューで語りましょう。
2. NEW HORIZON
この曲も後期の代表曲ですが・・・詳細は下記のアルバム全曲(略)
3. ココロコリー
そしてこの曲は後のアルバム未収録の曲なんですが、とにかく哀愁、哀愁、哀愁!と言った感じの隠れた名曲です。
まさにハスキンのエモさの極みみたいな感じでしょう。
全体的に歌詞が「季節」「花」に対してであり、マキシシングル名についての曲ですが、何といってもイッソン特有の独特の日本語の言い回しで、とにかく歌詞が相当深いです。
ココロコリーは造語でしょうが、秋特有の何かという感じです。夏が終わって秋が来て、そして秋が終われば冬が来るという森高風な歌詞ですね。
演奏もエモく、メロディもエモく、とにかく素晴らしいです。
4. カフェイ
この曲はココロコリーと180度変わる感じで、イッソンのゴキゲンな「Hey~」から始まる英語詩の曲ですね。珍しくポップな曲です。
イッソンの哀愁あるヴォーカルと、どんどんのコーラスが良い感じに相まっている曲ですね。
the steady-state theory 歌詞カード
そしてこれは今も家にありますの紹介しましょう。






AG、BALANCE、BOUNTY、EMPIRE、REVOLVER、SWAGGER…着てました



the steady-state theory 魂の全曲解説
1. Cosmic rays
そんな感じの1曲目のCosmic Rays、この曲メッチャ好きです。
とにかく楽しくて、ゴキゲンで、ポップで「1曲目」という感じで、前作の#4にも通じるような最高のオープニングナンバーです。
A flash of light from the sun, we all see,we all feel
Down to Earth, a mighty beam, it was born a long ago
僕らが今目にしている太陽の輝きは10万年前に起こった輝き
歌詞がこんな感じの宇宙に広がるスケールの曲で、哲学的で深いんですが、これに続くこの歌詞が非常に良いですね。
A unique four power
One is strong,one is weak, gravity, electro
ニュートリノには4つの大きなチカラ
「強い力」「弱い力」「電磁力」「重力」
この「4」は、恐らくFour Color Problemから続く、ハスキンの4人のメンバーの4な気がしますね。
適当に言ってるので違うかもしれませんが!笑
そんな感じでかなり楽しい1曲目なんですが、やはりこの曲はデビロックナイトファイナルでの1曲目の印象が強いですね。
あれは本当にカッコよかったですし、oiコールがクソ盛り上がりましたね。
2. Dawn and gone
続く2曲目はどんどん作詞の曲で、どんどんのメインヴォーカルの曲で、アルバムにおいてはハスキンで初のどんどんヴォーカルの曲ですね。
印象的なギターリフのまま展開するんですがし、最後はしんみり終了し、そして表題曲に繋げます。
3. The steady-state theory
本アルバムを冠した曲ですね。
ステディステート理論(Steady State Theory)は、宇宙が常に一定の平均密度を維持しているという理論のことで、この時点で何を言ってるか分からないんですけど・・・笑
Cosmic rays同様、かなり宇宙規模なスケールの大きい歌詞ですね。
ライブでは新利の風とセットで演奏することが多く、本編ラストとかで〆に歌われる曲で、この曲がライブで演奏された際に「あ、そろそろライブ終わりか・・・」と思ってしまう曲です。
演奏はシンプルなんですが、どんどんのギターだったり、「ルールリラ」のコーラスだったりがかなり良いスパイスになっており、とにかく楽しい曲なんですが、この曲は貯めて、貯めて、貯めて・・・そしてラストが最高にカッコいいんです。
鮮やかなこの世界は色とりどりのカラー
飛びきりなキミとは繋がっていたいから
ひた歩く 流星飛び交って胸に
密やかなこの世界にままならないキミは
胸に綺羅星散りばめて
疾風のように去っていく
珍しくイッソンとどんどんがユニゾンで歌うんですが、それがいいんです。
ライブでは僕らも大合唱してしまうくらい、熱いフレーズですね。
表題曲に相応しい、とても大好きな曲ですね。
4. Ways to step
この曲もDawn and goneよろしく、どんどんが歌詞を書いて、どんどんが歌うというどんどんソングですね。
ギターリフがかなり特徴的なロック調な曲で、初期のGRIPとかPUT ON FRESH PAINTなどのパンク色はほぼ無く、バンドの進化が分かりますね。
5. いつのまに、か
この曲はイッソンの言葉選びのセンスが爆発している感じのちょい早めのロック調の曲ですが、とにかく歌詞がすごいぶっ飛んでます。
僕は初めて聞いた時は英語の歌詞の曲だと思ったくらいで、終始ゴキゲンで楽しい感じの曲ですね。
6. オーバーラップワルツ
そんな感じでちょっと休憩的な曲なんですが、テンポの速いバラードというか、なかなか不思議な曲というか、メロウな感じなラブソングです。
トリビュートではモンパチがいい感じに歌ってましたね。
7. これ、からだ
この曲もイッソンの言葉遊びが爆発していますね。
「後に跡」にも通じる所があり、とにかく「身体」の部位に対しての慣用句とか諺をいい感じに散りばめて、なかなか楽しい曲ですね。
どんどんのヴォーカルもいい感じです。
8. Miss
このアルバムで一番パンクな曲ですね。
歌詞は「AYAKO」という女性の方が書いており、これまでのイッソンの歌詞と確かにテイストが違うんですが、なかなか攻撃的な歌詞だったりします笑
1stとか2ndが好きな人は、恐らく気に入る曲ですね。
9. New horizon
そして前述でも紹介した、先行シングル的な感じの曲にして、どんどんが作詞&ヴォーカルを行う、どんどんソングなんですけど、この曲がブッチギリで一番カッコよくて、後期ハスキンの代表的な曲ですね。
ライブでも最高に盛り上がる、大好きな曲です。
もうNew horizon(新しい地平線)というタイトルの時点でカッコいいんですが、もう展開が終始カッコいいんです。
カウントでいきなり始まる感じとか、全体的な構成とか、間奏とか、そして何よりメインがどんどんになるので、イッソンがコーラスで入るんですが、イッソンのコーラスが最高にクールでカッコいいです。
そして展開が続き、イッソンがメインとなる「The place dividing sky~」を越えて、最後のパートのどんどんとイッソンの掛け合いが本当に素晴らしい。本当にメロウであり、そしてライブでもクソ盛り上がりますね。
今でもライブで割りとやってくれる感じの曲でして、毎回聞けたらテンションが上がりますね。永遠のロックアンセムです。
10. バランス予報
オーバーラップワルツ同様、ロックバラード的な感じな曲ですね。
ただ割とテンポ早めで、その辺もオーバーラップワルツに通じる感じの曲ですね。
ラストライブでも演奏していたので、結構お気に入りだったのかも知れませんね。
11. 一道のイデア
この曲もカッコいいですね。
なんかかなり完成度の高い曲で、TOSHI-LOW、LOW IQ 01、TAKAと言うBAD FOOD STUFFでもお馴染みのメンツがコーラスに加わる感じの気合の入った曲です。
ギターのリフからカッコいいですし、全体的な構成もカッコいい。隠れた名曲です。
(確か)尽未来祭で演奏していたんですが、なかなかカッコよかったです。
12. Day of the Sun
この曲はアルバムリリース後にシングルカットされた曲ですね。
ハスキンで唯一のクリスマスソングでして、非常に優しいロックバラードというか、そんな感じの曲ですね。
ただ、ライブでは一回も聞いたことないという、不思議な感じの曲です。
13. 新利の風 ~ニュー・サラウンド~
そして何といってもこの曲でしょう。
このアルバムを代表する曲であり、後期ハスキンを代表する曲であり、そもそものHUSKING BEEを代表する曲ですね。
とにかく軽快で楽しい曲です。
もうこの曲は何といっても4人のハスキンの良い所が全部出た感じの曲と思ってますが、イッソンのメインとなるギターリフと、どんどんのメロディアスなギターの融合が素晴らしい。
そして終盤の「さらり さらり 波が洗う」辺りのヴォーカルの融合も非常に秀逸ですね。
この曲は大学時代の僕らの世界ではかなりのアンセム的な曲で、とにかく最高に盛り上がるので毎回カラオケで誰かが入れて、みんなでシンガロングして楽しんでました。
みんなで「さらり さらり」のどんどんの高い所を歌ったり笑
そして言うまでもなく、この曲の「ニューサラウンド」である所以の、「笑てごらんよ 歩いてごらんよ 右から左から 誘うよ貴方を」の歌詞にない挿入の部分も熱唱するという笑
ライブではWALKと同じくらいの頻度でほぼ毎回やってくれるので嬉しいですが、一番最後に行った越谷ではやってくれなかったです笑
そしてこの曲のトリビュートは最悪でした笑
14. 瞬く過現未
アルバムラストの曲です。
他のアルバムよろしく、アコースティックなラストナンバー曲なんですけど、やっぱりイッソンの声質はアコギが非常に栄えますね。
この過現未というのは「過去」「現在」「未来」を掛け合わせた造語で、なかなか深い歌詞ですね。
最高のエンディングでアルバムは終了します。
まとめ

そんな感じでthe steady-state theoryを解説しましたが、改めて良いアルバムでしたね。この時期のハスキンがピークだった記憶があります。
その次にリリースされたVariandanteは全歌詞がついに日本語曲になるという感じなのですが、摩訶不思議テーゼくらいしかグッとくる曲が無いので・・・ちょっとアルバムレビューはパスさせていただきます!
そして2005年に解散してしまうんですが・・・
2012年くらいに不死鳥のように復活し、そこからコンスタントに活動してくれて嬉しいですね。
そして3月23日に見に行くBACK DROP BOMBのライブのゲストにも決まったので、また久々にライブで見れるのが楽しみですね!
そんな感じで次のアルバム論は椎名林檎を紹介します!
