#1574 アルバム論130|シフクノオト / Mr.CHILDREN(2004)
本日はミスチルの11thアルバム「シフクノオト」を紹介しましょう。
前作「IT'S A WONDERFUL WORLD」からちょうど2年後の2004年4月にリリースされた作品です。
この時期は大学生だったので結構覚えてますね・・・
シフクノオトとは?

前作リリース後の2002年7月、桜井さんの小脳梗塞があって音楽活動の休止などがあったのですが、その後徐々にリハビリ的な感じで音楽活動が再開されて、桜井さんは下記のように語っていたようです。
音楽を鳴らせるということ……それができるっていうことが、いろんなアクシデントを経た今、何よりも至福の時間なんじゃないかと考えるに至った
そんな思いもあり、このアルバムタイトルになったようですが、“至福の音”の他にも“私服の音”と“至福note”のトリプル・ミーニングを持たせることで、敢えてのカタカナ表記にしたようです。
そんな本作はシングル3枚を含む全12曲で、リリースされたこの年1番売れたのはこのアルバムだったようですね。
僕はリアルタイムで聞いたような、聞いていないような・・・という感じでしたが、曲によってはやはり大学時代を思い出してメロウになったりする、そんな作品です。
シフクノオト 渾身の全曲紹介
1. 言わせてみてぇもんだ
これまで無いテンションと言うか、これまでにないメッセージ性の強い曲でこのアルバムは始まります。
こうして自由に音楽を楽しむことが「至福」なのかも知れませんね。
この気になるタイトルは独白に近く、自分の事に愛想をつかしてもいいけど、大事な時には「あんたは必要な存在だ」と言わせたいと、言わせてみてぇもんだという、そんな感じの歌詞ですね。
ある種オープニングに相応しい、そんな曲かも知れません。
2. PADDLE
超ポップでCMにも使われていた、聞きなじみのある曲ですね。
このアルバムのシングル曲はポップな曲が多いですが、それに匹敵するくらいにメロディアスで楽しく、ライブでさぞ盛り上がるであろうと思われる、そんなゴキゲンな曲です(シングル候補曲でもあったようですね)
サビのメロディがいい感じですが、個人的にはAメロが好きですね。
「風 風 風」のところが懐かしい感じがして非常に◎です。
3. 掌
このシングルは結構リアルタイムで聞いていたので覚えてます。
両A面でありながら、どう考えてもポップでシングル向きな「くるみ」を2曲目にして、こっちの掌をメインに置いてきたのは意外でしたね。
なんとなくダークな雰囲気を持つロックテイストな曲であり、BOLEROに収録されているBrandnew my loverとかの面影を感じます。
当時結構好きで聞いていましたね。
4. くるみ
そんな掌のc/wで、あえてアルバムでも繋げてきましたね。
超ポップな曲で、KIND OF LOVEとかに収録されていても違和感ないようなポップな曲調でありながら、別れた女性に対する未練を歌う失恋ソングだったりするんですが、同じ失恋ソングでもATOMIC HEARTのOVERよりポップと言うか何というか、そんな感じの曲です。
尾崎豊のシェリーにインスパイアを受けたらしく、桜井さんも結構思い入れがある曲のようですね。
この曲で懐かしいエピソードは、大学時代の仲間内でよくカラオケに行っていたのですが、仲間内で一番音痴な友人がこの曲をセレクトして、まったく歌えてなかったことですかね笑
5. 花言葉
前々作の「Q」に収録されているスロースターター的な感じで、民生テイストを感じる曲(奇しくも「野ばら」という花の名前の曲に似てます笑)で、シンプルなドストレートな曲ですね。
この曲は以前に「IT'S A~」のファスナーの回でも紹介した友人がカラオケでこの曲をセレクトしていたのを覚えています。
シンプルな印象的です。
ちなみにコスモスの花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」だそうです。今調べました。
6. Pink~奇妙な夢
ロックバラードがここで入ります。
なかなかサビのメロディにフックがあり、個人的にはBOLEROに収録されているALIVEのような既視感を感じます。
歌詞的にちょっとエロチシズムな内容なんですかね?
7. 血の管
ここで唐突にピアノだけの曲が始まります。
これまでのミスチルのアルバムではまずなかったような展開ですね。
とにかく切ない感じの死生観について歌った曲で、とにかく怖くなります笑
8. 空風の帰り道
「からっかぜ」と読みます。
この曲もちょっと民生のテイストを感じる曲ですが、前曲とのつながりを感じさせる、ど真ん中のラブソングでありながら、ちょっと切ない感じの曲ですね。
9. Any
この曲は2002年7月にリリースされたシングル曲ですね。
この頃僕は大学1年生で自由を持て余していて遊んでばっかいたんですが、TVかCMで流れていたこの曲は覚えてますね。
「ミスチルの新曲、いい曲だな・・・」と思った記憶がありますね。
イントロのピアノがまず美しいのと、AメロとBメロがテンポよく進んでいくんですが洗練されており、そしてサビのメロディとホーンの調和がかなり美しい、とにかくセンスを感じる曲ですね。
この時期はKottonmouth Kingsとかそういうミクスチャーばっかり聞いていた記憶はありますが、こういう心に残る曲もしっかりと記憶しています。
10. 天頂バス
Qでいう「友とコーヒーと嘘と胃袋」、IT'S A~でいう「LOVEはじめました」みたいな、ちょっとした変化球の曲で、天頂と転調、更には店長までかかっているトリプルミーニングのタイトルです。
ミスチルは毎回こういう遊び心を入れてくるのが凄く良いですね。
とにかくポジティブな曲であり、この曲からは「至福note」を感じます。
11. タガタメ
この曲は個人的にこのアルバムで一番思い入れがある曲ですね。
カップヌードルのCMで流れていたので、世間一般的にも知られている曲と思います。
何と言ってもこの曲は歌詞がかなり強烈で、考えさせられる内容だったりします。
子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう
でももしも被害者に 加害者になった時
できることと言えば
涙を流し 瞼を腫らし 祈るほかにないのか
ろにかく、そんな感じで考えさせらる歌詞ですね。
ちなみにディカプリオの出世作はこれですかね?「出世作」と聞くとちょっと違うような気もしますが・・・
12. HERO
そしてアルバムのラストを珍しくシングルが飾ります。Tomorrow Never Knows依頼ですかね?
とにかくメッセージ性が強く、心に残る曲です。
やはり冒頭の歌詞が凄く心に残ります。共感できますね・・・
例えば誰かひとりの命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
そしてWikiのこの曲の解説を見て少しウルっと来てしまったのですが、桜井さんがこんなことを言ってるんですね。
子供を公園で遊ばせているお父さんやお母さんのほうが、その子にとってのヒーローなんじゃないか?
桜井さんの視点が素晴らしいですね。
子供にとってのヒーローは僕だったと考えると自らを誇りに感じます。
素晴らしい曲ですね。
まとめ
そんな感じで結構久々に聞きましたが、当時とは違う感覚で聞けた気がします。
とくにタガタメ~HEROのあたりの歌詞は本当に父親として考えさせられる内容だったり、自分を誇らしく思ったり、色々と感情が揺さぶられました。
そんな感じで次回は「I ♥ U」行きましょう。
