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#868 映画論32|3-4x10月

先日、北野武映画の最高傑作の呼び声も高い「ソナチネ」を紹介しましたが、その際に久々にソナチネの映画を見た影響で、僕の中で「たけし映画ブーム」が再燃しております。

その勢いで過去の北野映画の名作を久々に見たり、これまで名前は知っていたけど見たことが無かった作品なども色々と見ていますので、ハイピッチで北野映画を語っていくことをここに宣言します。

てなわけで本日紹介するのは「3-4x10月」です。
「さんたいよんえっくすじゅうがつ」と読むんですが、とにかくこの映画は相当狂ってます笑


3-4x10月とは?

3-4X10月(さんたいよんえっくすじゅうがつ)(英題:Boiling Point)は、1990年に公開された北野武監督の第2作目となる作品です。

1作目の「その男、凶暴につき」は、たけしが脚本を1から作ったわけでは無かったりしたので、ある種本当の意味での北野監督デビュー作と言っても過言ではないでしょう。

前作「その男、凶暴につき」が相当イカれたバイオレンスな映画だったので、「流石にあれを越える映画は無いだろう」と恐らく多くの関係者がタカをくくっていたと思います、が!
たけしはやはり予想を超えてきますね。
メチャクチャイカれた映画で、大好きです。

ちなみに、この一見変わったタイトルのうち、前半の「3-4x」は劇中の草野球の試合で、サヨナラ勝ちをした"3-4x"と表示されたスコアボードに由来し、「10月」は本来10月に公開予定だったために付加されたが、実際の公開が9月になったため、実質的に意味がなくなってしまったそうです笑


3-4x10月 あらすじ

主人公は、たけし軍団の「柳ユーレイ」なんですけど、このユーレイがとにかくパッとしないんです。

草野球のチームでも活躍できずにベンチウォーマーでありつつ、ガソリンスタンドで働いているんですがミスや抜けが多く、そのくせ喧嘩っ早かったり、喫茶店のウエイトレスを口説いたり、やることやる男だったりします。

そんなユーレイがガソリンスタンドでヤクザと揉めてしまい、一触即発のピンチになったのですが、元ヤクザであり草野球部の監督の、どっちにも顔が利くガダルカナル・タカが仲裁に入ろうとするのですが、何故かヤクザに刺されてしまい・・・タカ激おこ!

刺されながらもタカが「沖縄で拳銃買ってくる!」と言って大暴れするので、代わりにユーレイとダンカンで沖縄に買いに行くんですが、ここで沖縄のヤクザの上原(たけし)に出会います。

この上原が本当に最悪なんです笑


3-4x10月 思い出に残る名シーン

10位 トイレから始まるユーレイ

トイレの暗闇の中から柳ユーレイが登場します。
その暗がりから出てくる様はまさに名前の通りですね笑


9位 イーグルス(たけし軍団)

本作は草野球から始まるんですが、このイーグルスがほぼたけし軍団なんです。
前作「その男~」で、新米監督のたけしの言う事を聞いてくれない俳優もいたようなので「言う事を何でも聞く団員を出演させた」という感じのようです。たけしにもそんな時期があったんですね。
この辺は内村光良ウッチャンが初監督を務めた「ピーナッツ」にも近いノリを感じますね。あれは内村軍団(NO PLAN)が草野球をやってたのも共通ですね。


8位 初々しい石田ゆり子

で、ユーレイは野球もパッとしないし、仕事もパッとしないんですが、石田ゆり子をGETするんです。
・・・しかし、なんで彼女はこの映画の出演をOKしたんでしょうね?笑
この直後に101回目のプロポーズに出ていた人が、この3-4x10月に出ていたというのもなかなかカオスですね笑


7位 小沢仁志登場

顔面凶器の異名でお馴染みの小沢仁志先生です。まだ若いですね。
若いながら悪い役で、ガソリンスタンドでユーレイと揉めて火種になったヤクザなんですが、あれはトロすぎるユーレイに問題ある気がしています笑
しかしながらこの結果、草野球チームとヤクザの熾烈な争いはヒートアップしてしまうのです。


6位 トヨエツ登場

ここからは沖縄編です。
この映画、東京編は正直大して面白くないんですけど、沖縄編になってメチャクチャ面白くなります。
まず、沖縄のヤクザの組は若き日のトヨエツが仕切っているんですが、恐らく二代目とかなんでしょう。淡々と話すあたりに凶器を感じます。

いきなり上原(たけし)を詰めている所から始まりますが、上原が組の金を勝手に使ってしまったのが原因で、怒られるべくして怒られていたんです。
で、指を詰めて、金を持って来いと言われるんですが・・・


5位 沖縄軍団との戯れ

そして経緯をすっ飛ばして、東京から拳銃を仕入れに来たユーレイとダンカンは、上原と上原の舎弟(渡嘉敷勝男)とスナックで盛り上がります。

ここから、上原の娼婦イロである純代も加わり、和気藹々と盛り上がるんですが、途中で沖縄のヤクザが来て、上原を見て「組の金使ってこんな所で飲みやがって」みたいなことを言うんですけど、上原は瓶ビールで殴ります
そんな横で何故かダンカンが中島みゆきを熱唱するという笑



4位 家で大暴れする上原

そして上原の家(純代の家)に行ってから、上原が大暴れします笑
マジで恐ろしい地獄のヤクザです。

  • 純代に対して「渡嘉敷とSEXしてやってくれ」と謎の依頼する
    2人とも嫌がるも、暴力と権力で無理やりやらせる
      ↓

  • 2人がSEXしているのをダンカンと一緒に見て、途中から乱入する
    なぜか純代ではなく、渡嘉敷を掘る笑
     ↓

  • 「俺の女に手出しやがって」と渡嘉敷に説教し、指を詰めさせる

もうメチャクチャですよね笑
渡嘉敷もなんでこんなイカれた男の舎弟なのかが謎です笑
指を詰めたくなかったので、無理やり理由作って舎弟のを詰めさせた感じなんですかね。


3位 組で大暴れする上原

で、ここからの上原もとんでもないんです笑
もう同時期に発売された、このゲーム張りの滅茶苦茶さだったりします。

ここからの上原の狂った所業も綴るとこんな感じです。

  • 海で野球をするんですが、終始純代に対して殴ったり蹴ったり。
    理由は渡嘉敷とSEXしたからという理不尽極まりない理由
      ↓

  • 米軍に銃を売ってもらい、取引先で外人から銃を受け取り、
    即効試し打ちをして米兵を殺し、ユーレイとダンカンに銃を渡す
     ↓

  • ドライブして純代とSEXして、行為後に車から降ろして放置
     ↓

  • トヨエツがいる組の事務所に行って、そこにいるヤクザを皆殺し
    お茶くみの女の子だけが生き残って震えて泣いてるんですが・・・
     ↓

  • 空港にユーレイとダンカンを送り、そこをヤクザに見つかり・・・

と、完全に主人公が上原に代わるんです笑
沖縄でユーレイ、一言二言しか喋ってないですからね笑

とにかく上原がとにかく悪く、理不尽で、怖いんですが、やっぱ魅力的ですね。ここまで悪人を演じられるのはたけししかいないでしょう。


2位 アイスキャンディー

そして拳銃をGETして東京に戻ったユーレイとダンカン、
組にカチコミをかけるんですが失敗して、後日ダンカンとユーレイでアイスキャンディーを食べるんです。
この作品はアイスキャンディーがメッチャ出てくるのも印象的ですね。


1位 壮絶なラストシーン

そして最後はタンクローリーでヤクザの事務所に突っ込むんですが・・・
まぁ、詳しくは映画を見てもらえればと言う感じですね。


まとめ

そんな感じで相当イカれた映画です。
上原のレベルが高すぎるんですが、ユーレイもガダルカナル・タカも、基本的にみんな狂ってる映画ですね笑

僕はこの映画を10年前位に見てるんですが、殆ど覚えてなかったので改めてこのタイミングで見直して新鮮でした。
上原の事務所のシーンとかはかろうじて覚えてたんですけど、ほとんど忘れてましたね・・・

とにかくオススメはしませんが、「その男、凶暴につき」「ソナチネ」「BROTHER」「アウトレイジ」とかが好きな人は気に入る映画と思います。

それでは今日はこの辺で!
次回は「あの夏、いちばん静かな海。」を紹介します。

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