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#1174 アルバム論90|cult grass stars / thee michelle gun elephant(1996)

アルバム論、本日からはthee michelle gun elephantことミッシェルについて紹介していきます。
ミッシェルも僕の青春でした。


thee michelle gun elephantとは?

thee michelle gun elephant(ミッシェル)は、1991年に結成され、2003年に解散した日本の4人組ロックバンドです。
ガレージロック、パンク、ブルース、サイケデリックロックなどをルーツに持ち、荒々しいサウンド鋭いビート、日本語と英語が混ざる歌詞、そしてライブパフォーマンスの激しさで圧倒的な存在感を放ちました。

ボーカルのチバユウスケを中心に、ギターのアベフトシ、ベースのウエノコウジ、ドラムのクハラカズユキという鉄壁の編成で、90年代後半~2000年代初頭の邦楽ロックシーンをけん引しました。

ミッシェルがブレイクしたのはギヤ・ブルーズだと思っていますが、ギヤ・ブルーズがリリースされたのは1998年、僕等が中3の頃でした。
中学時代、僕の国では一部のコア層しかミッシェルを聞いていなかったのですが、高校に入ったら結構みんな聞いていて、先輩も同級生の友達も学祭ではミッシェルのコピーをする、そんなグルーヴでした。

とにかくミッシェルはカッコいいままに突き抜けましたね。
最高のロックンロールバンドでした。


cult grass starsとは?

それでは1st「cult grass stars」から紹介していきましょう。

1996年にリリースされたミッシェルの1stアルバムで、「カルト(狂信的)」「グラス(草=ドラッグや自然)」「スター(名声)」という言葉が持つ反逆・異端性を感じさせるフレーズです。

激しく嗄れ声でがなる後期のミッシェルと比べると、まだデビュー特有の粗さ・若さはあったりもしますが、それでも今聞いてもカッコいい、そんなグルーヴですね。

僕は高1の頃のクラスメイトが無類のミッシェル好きで、この男にほぼ全部の音源を借りてハマっていったので、本作もそいつに借りたと多分思ってます。


cult grass stars 魂の全曲解説

1. トカゲ(Lizard)

ブランキーは1stアルバムの1曲目で猫について歌いましたが、ミッシェルはトカゲについて歌いました。

いきなり始まるアベのギターのリフが印象的で、ウエノのベースもいい感じで、キューちゃんのゴキゲンなドラムが始まり、そしてチバの「ナーナーナナー」のしゃがれながらも可愛らしいヴォーカルが乗り、終始ゴキゲンなロカビリー調の曲ですね。

前述のこの音源を貸してくれた友人がこの曲が好きで、カラオケで2回位歌ってるのを聞きましたが、僕はこれまでの人生でカラオケでこの曲を歌っていた人間をこの友人しか知らないですね笑

解散後に出たライブアルバム「Last Heaven's Bootleg」でも1曲目がこの曲なんですけど、非常にカッコいいです。


2. strawberry garden

チバの「シャラララ、ララララ」が印象的で、タイトル通りに可愛らしいポップな曲です。
とは言えミッシェルらしい骨太のロックンロールさもしっかり片鱗が見え隠れしていて、間奏からギターソロの辺りの展開は良い感じです。
そんな感じでポップな曲ですが、演奏のパターンやバリエーションが多くてデビューしたばかりのバンドとは思えないパワーは感じますね。


3. キング(King)

「くさってるから」を連続する悲しい曲ですが、なんでこの曲がキングなのかが難解です。
とにかく最初から最後まで「くさってるから」という自虐的なフレーズが続くも、間で「シュビドゥバー」も楽しかったりします。

全体的にパンク調な感じで結構好みだったりします。
アベの途中の間奏の高速カッティングは良い感じです。後の片鱗を感じますね。


4. 世界の終わり (World’s end)

ミッシェルのデビューシングルにして、とにかくメチャクチャ大切にされた曲ですね。
ラストライブの最後でも演奏された曲です。
しかし、デビューシングルから「世界の終わり」を歌うアーティストも、そういないでしょう笑

とにかくこの曲は何と言ってもイントロが鬼カッコいいですね。
いきなり始まる高速リフにギターが重なり、リズム隊も入って徐々に盛り上がっていく感じが非常に好きですね。
そしてAメロとサビのみのシンプルな曲ですが、このシンプルさがいいんです。

世界の終わりは そこで待ってると
思い出したよに 君は笑い出す
赤みのかかった 月が昇るとき
それで最後だと 僕は聞かされる

ミッシェルが一番人気があった時のグルーヴともちょっと違うんですけど、それでも多くのファンに愛された曲ですね。
PVは今見てもカッコいいですね。


そして何と言ってもラストライブでしょう。
とにかくカッコいい以外の形容ができない位ですが、最高です。


5. toy

なかなか乾いた感じの曲です。ちょっと民生っぽい感じもありますね。
なぜか「シュビドゥビドゥー」が歌詞に含まれていない歌詞なんですけど、徐々にに激しくなってきます。
TOYという曲はTHE SLUT BANKSも歌っておりますね。


6. ブラック・タンバリン(Black tambourine)

のちのベスト「TMGE 106」にも収録される、このアルバムでは有名な曲ですね。
この曲は多分ですが、ブランキーの「赤いタンバリン」から着想を得て作られた曲と思われがちですが、この曲の方が歴史は長いんですね。

とにかくロックンロールの見本のような曲で、もうアベのギターが100点満点の曲です。ガレージロックであり、パブロックでもある、正に初期ミッシェルを象徴する曲でしょう。

最後の「ブラック・タンバリン」のフレーズを繰り返すあたりも非常に好きですね。


あと、最近ヒロトが歌っているバージョンも聞きましたが、これもカッコいいですね・・・



7. I was walkin’ & sleepin’

とにかくクソシンプルなラブソングですね。
初期の曲ですけど、ミッシェル節がいい感じに出ていてカッコいい曲です。
ラストライブでも歌われたのが熱いですね。

最初から最後まで同じリフが繰り返されるんですけど、アベのギターがメチャクチャいい感じです。もう弾いていて本当に楽しそうな感じです。

そんな感じで歌詞も可愛らしいラブソングですね。

話しかけないでくれ
電話しないでくれ
笑いかけないでくれ
今言ったことは忘れておくれ
声をかけておくれ
たまには電話をくれ
笑顔を見せておくれ
ほっておいてくれ

普通だよって言ってくれよ
毎日だって言ってくれよ

そしてここがサビなんですかね?
この「おいら」が良い感じですね。

おいらまた眠ってた
おいらまた歩いてた
おいらまた歩いてた
おいらまた眠ってた

I was walkin' & sleepin' in a day

このアルバムを代表する名曲ですね。


8. Dallas fried chicken

1分弱で終わる謎のインストです。
収録が生音っぽい感じなので、ライブにおける転換的な感じですね。


9. アンクルサムへの手紙(Letter to Uncle Sam)

後期ミッシェルの曲にも通じる感じのロックバラードですね。
8分を越えているなかなか冗長な曲です。
この曲も結構民生的なエッセンスを感じますね。

ちなみにタイトルのアンクルサムは、アメリカ合衆国を擬人化したキャラクターであり、また、アメリカを代表する象徴的な存在としても知られています。みんな一度は見たことあるんじゃないですかね?


10. スーサイド・モーニング(Suicide morning)

かなり激重な歌詞なんですけど、曲調はメチャクチャ楽しくてゴキゲンと言う変態な曲です笑
ちょっとTHE BAND HAS NO NAMEのSomething Wildに近いグルーヴを感じますね。

初期の荒々しい感じの歌い方もメロディも良い感じで、とにかく楽しい曲ですが、歌詞はとにかく重いという笑
アンバランスな曲ですね。


11. いじけるなベイベー(Don't sulk baby)

この曲もいいですね。
この曲の影響でsulkという言葉が「いじける」と覚えた人は多いでしょう。

とにかくいきなり始まるサビもいいんですけど、この曲はアベのギターが相当エグイです。
Aメロの高速の刻みが何気に相当カッコいいですし、途中でちょっとリズムが変わるあたりもいいし、Bメロの「悲しいやら」「悔しいやら」の所も、そしてサビと繋がるブリッジの所、そしてソロもクソカッコいいという感じで、もうアベの曲ですね。

そしてこの曲は前曲のスーサイド・モーニングにかかってるんでしょうね。
自殺なんて考えるんじゃねえ!いじけるんじゃねえ!という感じの、チバからのメッセージなんでしょう。

後のミッシェルらしい曲で、このアルバムのラストを盛り上げる曲です。
ラストの「い・じ・け・る・な!」の所もカッコいいです。


12. 眠らなきゃ(I have to sleep)

今これを書いている今、午前1時5分でまさに「眠らなきゃ」状態で、この曲が染みます笑
アンクルサムへの手紙に通じる、ロックバラードですね。

眠らなきゃ 今日は

良い感じにエモくて、ラストに相応しい曲ですね。
そんな感じでそろそろ寝ます笑


13. remember Amsterdam

ラストはインストですが、クソカッコいいです。
ベースソロの部分から、ドラムが激しくなって、アベのテンションが上がる辺りがマジで秀逸。
一回だけライブ映像で見たことありますが、チバは居なかった気がしますね。3人で演奏していた気がします(記憶違いかもですが)

とにかくなんでアムステルダムなのか分からないですし、終わった後の謎の無音も分からないんですけど、この曲はカッコいいです。


まとめ

そんな感じで久々に聞きましたが、カッコいいですね。
特に「スーサイド・モーニング」以降の流れとかは久々にアルバムを通して聞いて、改めてカッコよさを感じましたね。

そんな感じモンスターバンドのモンスターなデビューアルバムと言うことで、次回は2ndアルバム「HIGH TIMES」を紹介しましょう。

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