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#1042 映画論40|アウトレイジ(OUTRAGE)

いい加減、この映画について語るぞ、コノヤロー!
早く書きたかったぞコノヤロー!

てなわけで本日は北野映画史上最強のバイオレンス作品としてもお馴染みの、アウトレイジ(OUTRAGE)を紹介するぞ、コノヤロー!


アウトレイジとは?

アウトレイジ以前の北野映画、「TAKESHIS'」「監督・ばんざい!」「アキレスと亀」は芸術三部作と呼ばれており、役者・監督・画家としての作品を作ったんですけど、興行的にも人気的にもそこまでパッとしなかったんです。
この時期、たけしもちょっと鬱になっていたと言われています。

そんな作品を経て、たけしも原点回帰でもないですが、久々にバイオレンス作品を作りたくなったんですかね?
かつての「ソナチネ」や「BROTHER」のような、正義が無いひたすらバイオレンスな作品を作りたい・・・という思いで作ったと思われるアウトレイジは、未だかつてないスーパー・バイオレンス作品となりました笑

北野映画で唯一シリーズ化した作品で、「アウトレイジビヨンド」「アウトレイジ最終章」と、全3部作となっておりますが、やっぱ本作が一番面白いですね。

物語のあらすじを紹介すると、とにかくヤクザが殺し合うとしか言いようがない笑
それくらいシンプルなバイオレンス映画ですね。

「山王会」という親組織があって、池元組という山王会直系の組織があり、大友組という組織が、その池元組の盃をもらっているので的な感じですね。
で、ヤクザの世界は上の命令は絶対なので、下は上に絶対逆らえないので、大友組がいい様に使われるんです。
村瀬組を痛めつけるよう言われるんですね。


アウトレイジの魅力

1. 全員悪人

アウトレイジのキャッチフレーズとして「全員悪人」という表現が使われておりますが、この表現は的確で分かりやすい、かなりレベルの高い表現になっています。
そして、実際に映画の主要人物がマジで全員悪人なんです笑
加藤だけは「ヤクザの世界も中間管理職は大変なんだな・・・」とちょっと同情して見てましたが、最後は作中最大のクズ行為をしましたし笑
マジで、「全員悪人」ですね。最高のキャッチフレーズです。


2. 徹底的なバイオレンスシーン

とにかく暴力シーンがこれまでのどの作品よりも残酷なんですが、今作はバイオレンスのグラデーションがあるんです。
まずスケールの大きいので言うと、サウナに乗り込んで銃撃したり、カフェを粉々にしたり、水野のラストシーンとかはかなりエグいです。

そして、今作は実際できてしまいそうなエグいシーンも多く、リアリティを感じるエグさがありました。
歯医者のシーンがメチャクチャ有名ですが、ラーメン屋のシーンもですし、カッターのシーンもちょっと痛みが想像できてしまうんでうよね。
とにかくそんな感じで5分に1回くらいエグいシーンがあるのが特徴です笑


3. とにかくみんな悪くて、みんなカッコいい

これに尽きるでしょう。
今回北野映画では珍しく寺島進が出てなかったりするんですが、それを上回る面白い豪華キャストが出ております。
詳しくは後述しますが、「あ、この俳優カッコいいな・・・」と思う俳優が非常に多かったり、「この人・・・怖いな」と思う俳優も多数。
僕も役者だったら絶対アウトレイジに出たいと思うぞ、コノヤロー!

そして相変わらずカメラワークも非常に秀逸です。
歯医者やサウナやラーメン屋に入っていく感じとか非常に好きですね。


アウトレイジの好きなキャラクターBEST10+おまけ

次点 飯塚(塚本高史)

この村瀬組のポン引き・飯塚は木更津キャツアイの頃はメインキャラクターの1人だったんですが、今作ではクソあっさり物語からフェードアウトします笑
元々バッタクリバーの客引きだったんですけど、大友組のヤクザをひっかけてしまい・・・とにかく地獄のロードを進みます。
最後は新幹線で悲しいラストを迎えますが、この飯塚を始末するヒットマンがメッチャ怖いです笑


10位 会長(北村総一郎)

踊る大捜査線で警察署長を演じていた北村総一郎が、関東広域暴力団組織。山王会の総長を演じるという、この振り幅!笑
とにかくやっぱり怖かったので、良い役者なんだなという気がしますね。
とにかくその権力を駆使して、部下たちをいいように扱う悪い奴でしたが、最後はまさに因果応報。悲しいラストを迎えますね。


9位 村瀬(石橋蓮司)

大友が敵対する、村瀬組の組長です。
とにかくこの村瀬は、大友組が敵対する組織の村瀬組のトップなんですが、敵のトップと言えど、歯医者と言いサウナと言い最初から最後まで可哀想でしたね・・・


8位 木村(中野英雄)

そして村瀬組・若頭の中野も可哀想な役回りでした。
やらかした塚本高史の上司として、大友組に代わりに頭を下げに行くんですが、そこで揉めて「カッターで小指を詰める」という地獄のようなプレイをさせられたり、色々大変でした。

しかし「愛という名のもとに」を当時見ていた人は、チョロがここまでパワーアップするとは誰が思ったでしょう笑


7位 池元(國村隼)

こいつは悪い奴でした。
そもそも、こいつが村瀬とつるんでさえいなければ、大友組が駆り出させることも無かったので・・・なかなか罪深きトラブルメーカ―です。
村瀬とは五分の兄弟なんですが、無駄な所で雑に大事にしたり、大事なと心で冷たかったりと・・・本当にろくでもない奴でしたね笑

最後は本当に自業自得でしょう笑


6位 片岡(小日向文世)

小日向さんも木更津キャッツアイの頃は良きオヤジだったんでしたし、これまでの作品では基本的に良い感じの脇役キャラとして出番が多かったですが、今作ではしっかりと北野映画の登場人物の一人になっています。
とにかく悪い警察でしたが、本領を発揮するのは次作からですね。


5位 石原(加瀬亮)

そして大友組の金庫番・石原です。
金稼ぎの上手い経済インテリヤクザであり、尚且つ英語も堪能で、恐らくビジネスシーンでも成功したと思われる存在です。
最後は落ち目の大友を見切り、一緒についてきた井上雄彦似の舎弟もやっつけて、最後は会長の下に走るという最低の男でした。


4位 加藤(三浦友和)

そしてこの加藤ですね。
最後の最後まで中間管理職的な感じで、会長にいびられながら、上と下の狭間で苦しんでいたんですが・・・最後にとんでもない行動に出ます。
で、最終的には山王会の次期会長になって白ジャージを着るという、なかなかしたたかな男でしたね。


3位 阿部(森永健司)

大友組のNo.3的な存在でした。
TIMのゴルゴを凶暴化させたようなそんなキャラクターでしたが、なかなかの武闘派で拳銃さばきが相当うまく、かなり人を殺ってきたと思われる男でした。
そして現実世界でも悪い事をしてフェードアウトします笑


2位 水野(椎名桔平)

椎名桔平はメチャクチャカッコよかったですね。
ヘラヘラ笑う感じとか、煙草の吸いっぷりとか、そして締める時は締める感じの怖いヤクザでしたね。

昔、なんの飲み会か忘れたんですけど、とある女性が「私は、男が思う"カッコいい男"が分かる」と言い出して、どーせベタな王道を言うのだろうと思って言わせたら「アウトレイジの水野」と答えて、「お前は、男が思う"カッコいい男"を分かっている!」と称賛した記憶がありますね笑


1位 大友(北野武)

そしてやはり大友ですね。
どんな命令だろうと言われたことはしっかりこなす忠実なオールド・スタイルのヤクザでありながら、譲れないものは譲れないという矜持を持つ北野映画特有のヤクザでしたね。


おまけ グバナン共和国大使

大友組に狂ったように使われる、可愛そうな大使でした笑
ただ、元々クスリを黙認していたりと脛に傷はある大使だったので、自業自得ともいえるのですが・・・


まとめ

そんな感じで、見事に全員悪人なんですが、やはりこの無印が一番面白いですね。
次回は続編の「アウトレイジビヨンド」を紹介しましょう。


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