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#1246 漫画論92|新宿スワン ~歌舞伎町スカウトサバイバル~

アングラ系漫画の紹介が続いておりますので、その勢いで本日は「新宿スワン」紹介いきましょう。
ヤンマガはまだまだ紹介するマンガがありますね・・・


新宿スワンとは?

新宿スワンは2005年から2013年までヤングマガジンに連載されていた和久井健による青年漫画です。

物語の舞台は、歌舞伎町を中心とした新宿の夜の街で、主人公・白鳥龍彦(しらとり たつひこ)は、スカウトマンとして働きながら、裏社会で生き抜く姿を描かれています。
作者の和久井先生は、かつて実在した日本一のスカウト会社の元スカウトマンだったらしいく、序盤は龍彦がスカウトとしてライバル、暴力団、風俗業界との関係の中でのし上がっていく話なのですが、途中から話がぶっ飛んでヤクザ漫画になります笑
前半も後半もどちらも面白いですね。



新宿スワンの魅力

1. リアルな裏社会の描写

連載前は「スカウト」という職業は一部の人しか知らない存在でしたが、本作によってその存在や役割が広く認知されたと言われています。
そしてスカウト業界が風俗店、暴力団とどのような形で共存共栄しているかなどがリアルに知れるのは非常に物語として読みごたえがあり、なかなかリアルでエグい世界を見ることができました。


2. 裏社会ジャンル漫画の人気拡大

この時期は、結構「裏社会系の漫画」が流行っていた時代です。
どん底の人間がいて、合法と言えどその人間から容赦なく搾取する仕事をして追い詰める仕事をしながらも、しっかりと正義があるんですね。
なかなかハードな世界ですが、非常に魅力的ですよね。

そんな裏社会系の漫画、ヤンマガでは「新宿スワン」が代表格ですが、スピリッツでは「闇金ウシジマくん」ですね。
ヤンジャンは何だろう?嘘喰いか、LIAR GAMEですかね?
夜王はちょっと違いますかね笑


3. なかなか先の読めない展開

真虎さんとか、割と序盤で裏切る描写がありますが、その「何故裏切るか」をなかなか出さず、最後に伏線を回収する感じですかね?
その辺の先の読めない展開もいいですし、「リョーコって、あの時の女か!」みたいな展開も非常に良かったですね。


新宿スワンの印象的なキャラクターBEST10

10位 天野 修善

今作のラスボス的な感じでしょうか。
最初の方はそんなに貫禄が無いケツモチという感じだったんですが、徐々にとんでもないワルだったことが発覚し、最後は夢がかなって有頂天の所を真虎に復讐されてしまう可哀想な役回りでした。


9位 山城 神

バースト社長の神さんですね。
悪い奴に見せかけて実はいい奴・・・という所もそんなに無く、結局悪い奴でした。
やっぱ人を殺しちゃダメですね。


8位 鼠賀くん

鼠賀くんはしっかりと禁煙もして、最後まで仲間思いのいい子でした。
なんで最後はバーストから移籍したのかその辺の描写は謎でしたが、いち早く龍彦の器と言うか、才能を認めた辺りは良かったですね。


7位 葉山

このパンクロックヘアーの男は、序盤からダメな男で、中盤もダメで、最後の最後でやっと改心するというどうしょうもない男でした。
バーストの社長にまで上り詰めたのに、とにかく色々な人に馬鹿にされてちょっと可愛そうでしたね笑


6位 灰沢

この灰沢はとんでもないハードコア・ヤクザです。
死とスレスレの状況でアドレナリンが高まるという変態であり、組の親を平気で殺すような悪党であり、とにかく狂気でしかない男でした。
最後がちょっとあっけなかったですね。もっと悪を貫いて欲しかったです。


5位 森長

そして森長です。
完全に序盤にしか出てこないキャラクターと思っていましたが、物語終盤でまさかの再登場をして、そこからは龍彦に相棒的な感じで結構ブイブイ言わせる憎めないキャラでした。


4位 百塚

この百塚は若干灰沢と被るんですが、悪そうに見えて・・・というか序盤はかなり悪かったんですが、それでも自分のところの社長にはしっかりとあいさつするあたりの仁義を大事にする男でした。
敵にすると怖いですが、味方になると最高に頼もしい感じですね。


3位 真虎

この物語の主役とも言っても過言ではないのが真虎ですね。
序盤から黒幕である描写を出しつつ、もう後半のヤクザ編は完全に「真虎がどこまでやれるか」が見ものだったりしました。
そして、悪でありながらも、龍彦の前ではカッコいいパイセンであったのも印象的でですね。
良い感じのキャラクターでした。


2位 関さん

そして関さんでしょう。
とにかくSEX&バイオレンスという感じで、この作品を読んでいて関さんを嫌いだった人は恐らくいなかったでしょう。
サンクチュアリでいう渡海さん的な感じで、誰からも愛されるハードコアなロックンローラーでしたね。


1位 白鳥龍彦

龍彦は最初はただの社会不適合者だったんですが、しっかり芯を持っており、曲がったことを許せない正義の心を持ち、少しずつ成長して徐々に器が大きくなっていくところがいいですね。
とにかくTHE 主人公という感じのグッドキャラクターでした。
最後のアゲハに会いに行くオチも非常に良かったですね。


まとめ

そんな感じでエグイ世界ながらもハッピーエンドというか、ピースに終わる感じは非常に良かったですね。
そして割と最近まで知らなかったのですが、この作者が「東京卍リベンジャーズ」の作者と同一人物なんですね。
少年誌から青年誌のパターンは多いですが、その逆はほとんど例が無いですよね?
東京卍リベンジャーズも面白かったので、また機会があれば振り返りたいと思います。

以上!

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