#1014 アルバム論74|Red Guitar And The Truth / Blankey Jet City(1991)
アルバム論、今回から暫くの間はBlankey Jet City通称B.J.C.若しくはブランキーを紹介していきたいと思います!
ブランキーも高校時代はメチャクチャ聞いていた、大好きなバンドでした。
Blankey Jet Cityとは?

日本で最高のパンクロックバンドを問われれば、僕はハイスタンダードと答えるでしょうが、日本で最高のロックンロールバンドを問われれば、浮かべるのはブランキーかミッシェルかハイロウズなんですけど、その中で最もロックンロールなバンドを聞かれれば、僕はブランキーと答えるでしょう。
3ピースという最小限の構成で、パンクでクソカッコいいドラムの中村達也通称ナカタツ、機械の様にクールでありながら正確にビートを刻む照井利幸通称テリー、そしてをグレッチを握りクソカッコいいリフを弾きながら、「なんでこれを弾きながら歌えるんだ」と思う位に激しくクソカッコいい声を響かせるギターヴォーカルの浅井健一通称ベンジー、この3人の個性+個性+個性がぶつかり合う、最高にクールなトリオこそブランキーですね。
僕がブランキーを知ったのは98年、解散する直前でしたので、ほぼリアルタイムでは聞いていないんですけど、このバンドをデビューした1991年から聞いていたら最高にカッコよく、メチャクチャファンになるでしょうね。
芸能界でも小峠とか、フットボールアワー後藤とか、千原ジュニアとかがブランキー好きを公言していますし、カメレオンの作者も好きなので有名ですね。
Red Guitar And The Truthとは?

初期衝動溢れまくるブランキーの1stアルバムです。
1990年に結成され、同年にイカ天という最高に熱いテレビ番組で注目を集めて東芝EMIと契約し、そしてその翌年の1991年に本アルバム「Red Guitar And The Truth」はリリースされました。
ベンジーは100万枚売れると思ったそうです笑
ロンドンでレコーディングされた本アルバムはオリコン初登場8位と、デビューアルバムとしては好セールスを記録したが、プロデューサーであった外人と反りが合わず、あまり気に行った仕上がりでは無かったようですね。
それでも今聞いても最高にクールで、最高にカッコいいアルバムです。
僕は高2くらいの頃に、寮に住んでいた同級生の友人がこのアルバムを持っており、MDに入れてちょいちょい聞いていました。
ブランキーの中で最も聞いたアルバムでは無いですが、メチャクチャカッコいいアルバムですね。
Red Guitar And The Truth 魂の全曲解説
1. CAT WAS DEAD
1stアルバムの1曲目、ブルーハーツでいう「未来は僕らの手の中」、ハイスタでいう「MAXIMUM OVERDRIVE」のように、バンドのカラーを示す感じでとにかく印象に残る曲が多いんですが、ご多聞に漏れずこのCAT WAS DEADも「これがブランキー、That's ブランキー」という感じで、最高にカッコよく、最高にクールな曲です。
もうこの曲はイントロに尽きます。
もうイントロが鬼カッコいいんですけど、いきなり狂ったようなベンジーのリフで始まり、その後展開を変え、更に展開が変えるという感じで、とにかくイントロが長く、焦らすんですけど、その展開がメチャクチャカッコいいんです。
全然「早く歌え」と思わず、むしろカッコ良くてずっと聞いていたいイントロだったりします笑
そしてベンジーの独特のヴォイスで「猫が死んだ」で始まるこの曲は、愛して飼っていた猫が家を出てしまい、玄関で死んでいたという悲しい曲で、ただその悲しさをすべて歌詞にして、曲にした初期衝動バリバリの曲です。
アルバムの1曲目に相応しい曲ですね。
そしてこの曲が1番カッコいいライブは、解散ライブだったLAST DANCE。
このラストライブの2daysの2日目、1曲目に演奏したこの曲のライブ盤は震えるくらいカッコいいです。
是非聞いて見て震えてください!
2. 僕の心を取り戻すために
この曲はアレンジが気に入らなかったのか、後にリリースされるBEST ALBUMの「THE SIX」で再録されてアコースティックな感じになるんですが、この1stアルバムに収録されたバージョンの方が絶対カッコいいです。
このアルバムではかなりBPM高めの曲なんですけど、とにかくイントロからの疾走感溢れるAメロがかなりゴキゲンでいい感じなんですけど、やはりサビがカッコいいですね。
朝が来たら パンをかじり
黒いブーツで 灰色の 空の下へ 旅立つのさ
僕の心を取り戻すために
僕の心を取り戻すために
僕の心を取り戻すために
そして2回目のサビが終わってからのベンジーの狂ったようなギターソロからのナカタツの主張が激しすぎるドラム、とにかくその荒くれたちを冷静にベースで繋ぎとめる間奏がメチャクチャカッコいいです。
ライブ盤は更にカッコいいので、是非このLAST DANCEバージョンを聞いて欲しいですね。
3. 胸がこわれそう
この後、紹介するデビューシングルのc/wですね。
とにかくロックな1曲目と、パンクな2曲目に続く本曲は少しミドルテンポだったりするんですが、これも本当にカッコいい。
この曲はテリーの作曲なんですね。
この曲は歌詞が良いですね。
1番のAメロは全部彼女からの手紙なんですけど、こんな感じなんです。
「めちゃくちゃな想像力で私を犯してほしい
叫び声が途絶えるまで 底の無い真っ暗な
空間を高速で落ちて行くような 快感に私は飢えているの
生きていく全ての理由がそこにしか見いだせないでいる私は
とても純粋だと思うわ」
で、という置手紙を置いて彼女はいなくなってしまうという笑
いなくなるんかい!と思わず突っ込まずにはいられない感じですね笑
この曲も後のベスト「THE SIX」に再録されているんですが、この曲は再録verの方がベースが強く主張していて好みだったりします。
4. 不良少年のうた
ブランキーの記念すべき1stシングルですね。
ブランキーのフォロワーは絶対不良とか暴走族とかアウトサイダーが多かったと思いますが、正にそのフォロワーにダイレクトに向けたメッセージソングですね。
静と動がある感じで、イントロはテリーのベースが印象的でとにかくクールな静なんですが、サビで一気に激しくなりグルーヴが増していく感じで、王道なロックンロールな曲です。ハーモニカも栄えますね。
この曲もTHE SIXに「RUDE BOY」のタイトルで再録されています。
ベースはカッコいいんですけど、なんか民族音楽っぽい感じのアレンジになってしまっているので、このアルバムバージョンが好きですね。
5. TEXAS
このアルバムで僕のベストソングはこの曲です。この曲もテリーの曲なんですね。
2ndシングルなんですけど、殆ど後期のライブで演奏されていないのが非常に勿体ない。初めて聞いた時からかなり好きな曲でした。
まず、イントロがクソカッコいいんです。
ベンジーの西部劇のようなギターで始まり、そこからのイントロがのギターの刻みとベースラインがメッチャカッコよくて、そのままAメロが続き、そしてサビはナカタツのドラムがクソカッコいいんです。
サビのメロディ、そして世界観もいいですね。
ハニー 2人で廃墟を ハニー 駆け登り
夜のショーウィンドウで盗みをしたね
もう完全にポニー&クライドの世界で、イカれたラブソングです。
そしてアウトロも西部劇っぽくて好きですね。
最後ドラムが暴れだすところまで完璧です。
なので、もっと日の目を浴びてもいいんじゃないかなと思ってます笑
6. 公園
ちょっと1曲目から5曲目までが濃いので、この曲はちょっと展開と言い、歌詞と言いちょっと休憩的な曲ですね。
ブランコに揺られながらランチを食べる、公園はいい気分というピースな曲ですが、あまり印象に無いので次行きましょう笑
7. ガードレールに座りながら
この曲もカッコいいですね・・・
特にライブバージョンがカッコいいんで、ライブアルバム「Monkey Strip」のこの曲はかなりカッコいいです。
とにかく歌詞の情景が目に浮かぶ、そんな曲です。
ガードレールに座りながら
コカコーラ飲み干して
君に打ち明けたのさ
オレの夢
この曲もTHE SIXでアコースティックな感じで再録されているんですけど、こっちのバージョンの方がロックでカッコいいですね。
8. あてのない世界
この曲も「公園」よろしく、優しい感じの曲ですが、
歌詞はなかなか考えさせられるちょっと怖い感じの曲です。
もしも背中から白くて柔らかな翼が生えてきたら
ここから飛び降りたって死んだりはしないのに
なかなか怖いですね。
しかし世の中は確かに「あてのない世界」だったりするので・・・
なかなか考えさせられる曲です。
9. 狂った朝日
とにかくこの曲もイントロが鬼カッコいいです。
マシンガンの様に始まるテリーのベースから、ナカタツの狂ったドラムが乗って、そこから激しく展開しつつ、ベンジーの奇麗なアルペジオで一旦展開が落ち着いて、そして曲に入ります。
この辺の歌詞も本当に深いです。
このアルバムのタイトルはここから来てるんですね。
もしも僕がこの世界に生まれてこなかったなら
僕のこの赤いギターはいったい誰が弾いていたんだろう
もしも僕がこの世界から跡形もなく消え去ったら
いったいどれだけの人が涙を流してくれるのだろう
そしてサビですね。
もう「狂った朝日」というフレーズの時点でカッコいいんですが、
サビの「もっともっと狂った朝日を僕に」というサビのフレーズもなかなか強烈です。
イカ天で最後にこの曲を歌って、王者に輝いたんですね。
10. MOTHER
そしてアルバムの最後のこの曲もなかなか高校の頃に聞いて衝撃でした。
とにかく歌詞がヘヴィーすぎて、初めて歌詞カードを見た時は怖かったですね。
ピストル突き付けられ 両手を縛られるベトナムの少年
Rolling God
「言い残すことは何かあるか?」と充血した目の兵士が聞いた
Rolling God
「出来る事なら母さんに会って 愛しているとそう伝えてくれ」
Rolling God
「そろそろ時間だ 覚悟はいいか お前には悪いが これが俺の仕事さ」
Rolling God
人はいつでも素直であるべきさ 生まれる前から
そう決まっていた
マザーマザー 何も見えない真っ暗闇の中
マザーマザー 何も見えない
He's never coming back
He'll never love her
I hate Vietnam war
と、全部書いてしまいましたが・・・とにかく悲しい曲です。
最後の「I」はベンジーの主観なのでしょう。
とにかく示唆を残す曲で、余韻を持ってこのアルバムは終わります。
まとめ
そんな感じでかなり粗削りなんですけど、それでも今聞いても最高にカッコいいロックンロールがここにあります。
これを1991年に作ったというのはやはり本当にエグいですね。
CAT WAS DEADのイントロなんて、今の若者が聞いてもカッコいいと思うでしょう。
そんな感じで1stからやっぱり熱く書いてしまったブランキーアルバム論。
次回は2ndで、多くのブランキー通が最高傑作として挙げる「BANG!」を紹介します。
