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【必須】マーケティングは、特殊技能ではなく、すべてのビジネスのOS、いやファームウェアだ

マーケティングは、問題解決でもエンジニアリングでもない


──それは、すべてのビジネスのOSだと思っている


今回、私たちのチームはマーケティング研修に参加し、
参加チームの中で唯一、プラチナレベルで優勝することができた。

結果だけ見れば、素直にうれしい。
でも研修が終わり、少し時間を置いて振り返ったとき、
胸に残ったのは達成感よりも、むしろ強い違和感だった。

「勝った理由は何だったのか?」
その問いに、手順やフレームワークでは答えきれない感覚があった。



うまくいく・いかないは、思っている以上に“技術”で決まっていない

研修の中で感じたのは、
多くのチームが仕事の進め方のうまさや
正しそうな手順に、大きく左右されていたということだ。

問題をどう定義するか。
どのフレームワーク的な考え方を使うか。
どんな順番で検討を進めるか。

どれも間違ってはいない。
むしろ、仕事としては優秀だ。

ただ、それらが前に出すぎた瞬間、
顧客の存在が、急に薄くなる。

議論は整理されているのに、
「誰の、どんな気持ちを動かしたいのか」が見えなくなる。

私はその光景を、研修中に何度も目にした。


参加者は、大きく三つのタイプに分かれていた


あくまで私の印象だが、
参加者の多くは、次の三つのタイプに分かれていたように思う。

一つは、①問題解決・ロジック重視型。
課題を構造化し、正解ルートを見つけようとする人たち。

もう一つは、②エンジニアリング・設計型。
プロセスや手順、再現性を大切にする人たち。

そして三つ目が、③営業・現場感覚型。
顧客との距離は近いが、考えを構造として残すのが苦手な人たち。

どれも必要な力だ。
優劣の話ではない。

ただ問題は、
それぞれが分断されたまま存在していることだった。



オムニチャネルもデジマも、まだ“前提”になっていない現実

もうひとつ、見逃せない前提がある。

多くの参加者が置かれている環境では、
オムニチャネルやデジタルマーケティングは
まだ「自然に使いこなすOS」にはなっていない。

顧客接点は分断され、
データはつながらず、
オンラインとオフラインは別物として扱われている。

この環境では、どうしても
マーケティングは部分最適の技術になりやすい。

・ロジックは整っている
・設計も破綻していない
・現場も努力している

それでも、なぜか響かない。



私は40年、マーケティングを考え続けてきた

ここで少し、個人的な話をしたい。

私は決して、特別なキャリアを歩んできたわけではない。
ただ、入社後比較的早い段階から、
マーケティングというものを考え続けてきた。

気づけば、もう40年になる。

薄い経験かもしれない。
それでも、考えることだけはやめなかった。

そして、今も変わらず思っている。

マーケティングは、すべてのビジネスの基礎であり、OSだと。


マーケティングは、フレームワークではない


マーケティングは、
フレームワークの使い方ではない。
施策の名前を知っていることでもない。

それはもっと手前にある。
• 顧客をどう見ようとするか
• 相手の立場に、どこまで想像力を向けられるか
• 自分たちの都合より、相手の体験を優先できるか

そうしたマインドそのものだ。

だから私は、
マーケティングは
顧客志向やホスピタリティの源泉だと思っている。


問題解決が得意な人ほど、陥りやすい罠


問題解決力やエンジニアリング力が高い人は、優秀だ。
仕事も早いし、整理も上手い。

ただ、マーケティングにおいては、
その強みが罠になることがある。

なぜなら、
人の感情や欲望は、
整理しすぎた瞬間にこぼれ落ちるからだ。

マーケティングに必要なのは、
すぐに処理しないこと。
割り切らないこと。
違和感を、しばらく抱え続けること。



マーケティングを知らない営業も、うまくはいかない

一方で、マーケティングを知らない営業も、長くは続かない。

勘や経験に頼る営業は、
うまくいくときは派手にうまくいく。

でも、その理由を説明できない。
再現できない。
次に活かせない。

マーケティングとは、
売る前に、意味を整えることだ。

それを知らない営業は、
常に“その場勝負”になる。

マーケティングは、すべてをつなぐOS


だから私は思う。

マーケティングは、
問題解決と営業の中間にあるのではない。

それらすべてが動くためのOSだ。

OSがなければ、
どんなに優れたアプリも動かない。


最後に


もし今、
マーケティングがうまくいかないと感じているなら、
手法を増やす前に、
ものの見方を問い直してほしい。

マーケティングは、
知識ではなく、姿勢だ。
技術ではなく、態度だ。

40年考え続けてきて、
それだけは確信している。



1. マーケティングは手法ではない。40年考え続けて辿り着いた結論
2. マーケティングは、すべてのビジネスのOSだと思っている
3. 問題解決でもエンジニアリングでもない、マーケティングの正体
4. なぜ優秀な人ほどマーケティングでつまずくのか
5. 顧客志向は、マーケティングの「結果」ではなく「前提」だ

6. マーケティングを手法だと思った瞬間、顧客は消える
7. マーケを知らない営業は、長くは勝てない
8. フレームワークが増えるほど、マーケティングは弱くなる
9. 正しい進め方が、マーケティングを殺すことがある
10. 売れた理由を説明し始めた時点で、マーケティングは終わっている

11. 唯一プラチナで優勝して気づいた、マーケティングの本質
12. マーケティング研修で見えた「できる人ほど陥る罠」
13. 研修で勝った理由は、ロジックでも設計でもなかった


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