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【防災×障害者GH】発達障害利用者がパニックにならないための災害時対応法

こんにちは、note防災アドバイザーの防災小町です。

障害者グループホームで暮らす発達障害のある方にとって、災害はただの「非日常」ではなく、とても強い不安をもたらす出来事です。
突然の揺れ、けたたましい警報音、停電による暗闇……。
こうした状況は、パニックを引き起こす大きな要因になります。
そして一度パニックに陥ると、安全な避難行動ができなくなったり、ほかの利用者や職員にも危険が及ぶ可能性が高まります。

この記事では、私が防災アドバイザーとして現場で学んだことや、全国の施設で聞いた事例をもとに、発達障害のある利用者がパニックにならないための具体的な災害時対応法を紹介します。

発達障害利用者が不安になりやすい理由

まず理解しておきたいのは、災害時に発達障害のある方がパニックになりやすい背景です。

  • 感覚の過敏さ:サイレンや放送の音が強い刺激になり、耳をふさいで動けなくなる。

  • 予測できない変化への弱さ:予定していない行動に強いストレスを感じる。

  • 言葉だけでは理解が難しい:抽象的な説明より、視覚的な支援や実際の動作が必要。

私は以前、愛知県名古屋市のグループホームで避難訓練に参加しました。
地震を想定した訓練中、利用者の一人が「なんでここに行くの?」と繰り返し叫び、泣き出してしまったのです。
職員が避難カードのイラストを見せながら「外に出るよ」と落ち着いた声で伝えたところ、その方は安心した表情になり、一緒に移動できました。
この経験から、視覚的な支援と具体的な声かけがとても大切だと実感しました。

災害時にパニックを防ぐ対応法

1. 短く具体的に伝える

長い説明や抽象的な言葉は混乱のもとになります。

  • 「机の下に入って」

  • 「ここに座って」

  • 「頭を守って」

1ステップごとに伝えるのが効果的です。

2. 視覚支援を取り入れる

  • 避難経路をイラストや写真で示す。

  • カードを見せながら声をかける。

  • ゴール地点の写真を貼って安心感を持たせる。

3. 落ち着きを取り戻す工夫

  • 深呼吸を一緒にする。

  • 好きなタオルや小物を持たせる。

  • 職員が隣で「大丈夫」と繰り返す。

4. 小さな役割を持たせる

「懐中電灯を持って」「ドアを閉めて」など簡単な役割をお願いすると、自分から動きやすくなります。

日常からの備えが命を守る

災害時にいきなり落ち着いて行動できる人はいません。
日常の工夫が、パニックを防ぐ力になります。

  • 短時間の訓練を繰り返す:長い訓練より、数分間を定期的に行う方が効果的。

  • 予告型の訓練から始める:「これから避難の練習をします」と伝えて安心させる。

  • 好きな活動と組み合わせる:避難後に好きな遊びやおやつを取り入れると前向きに参加できる。

福岡県久留米市のある施設では、「防災ビンゴ」を活用して避難訓練を行っています。
カードに「懐中電灯」「水」「ヘルメット」といったアイテムを描き、探しながら学ぶ形式です。
遊びを取り入れることで、利用者の防災行動が自然と習慣化していました。

職員の心構えが安心を生む

利用者が不安を感じているとき、職員が慌ててしまうとパニックが一気に広がります。
だからこそ、職員自身が落ち着いて行動することが大切です。

  • ゆっくりはっきりとした声で伝える。

  • 「必ず守ります」と繰り返す。

  • 笑顔や落ち着いた表情を見せることで安心感を与える。

家族や地域との連携も大切

災害は施設だけで対応できるものではありません。家族や地域と協力することで支援の幅が広がります。

  • 家族に避難計画を共有し、安心グッズを用意してもらう。

  • 地域の避難所と事前に話し合い、安心できるスペースを確保しておく。

  • 消防や自治会と合同訓練を実施し、外部の人との関わりに慣れておく。

長野県安曇野市のグループホームでは、地域の消防団と合同で夜間避難訓練を行っています。
最初は知らない人に不安を示していた利用者も、繰り返すうちに慣れて安心して避難できるようになったそうです。

まとめ

障害者グループホームで発達障害のある利用者がパニックにならないためには、

  • 短く具体的な声かけ

  • 視覚的な支援

  • 落ち着きを取り戻す工夫

  • 小さな役割を持たせる

  • 日常からの繰り返し訓練

これらを積み重ねることが大切です。
災害は避けられませんが、備えによって不安を減らし、安心できる避難行動につなげることはできます。


株式会社防災小町からのご案内

株式会社防災小町では、障害者グループホームをはじめとする福祉施設に向けて、防災研修や災害対応マニュアルの作成支援を行っています。
発達障害のある利用者に合わせた声かけ方法や、パニックを防ぐための工夫を現場に合わせてご提案いたします。
施設の安心と安全を高めたい方は、ぜひご相談ください。

※初回のご相談料はいただいておりませんので、お気軽にどうぞ。
無料相談の中で多くの課題が解決しています。

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