DHCカップPBAジャパン インビテーショナル2019【2019年5月掲載】
ベルモンテが日本でも本領発揮
3月のPBAチャンピオンシップで史上最多となる11個目のメジャータイトルを獲得したジェイソン・ベルモンテ。ボウリングに世界ランキングがあるならば、現在のナンバー1に指名しても、異論をさしはさむ人は少ないだろう。彼の影響が大きいと思われるが、日本のジュニアにも両手投げが急増している。両手投げ(ダブルハンド)のパイオニアでもあるベルモンテに、その極意を聞いた。
今年で5回目となるDHCカップ『PBAジャパン インビテーショナル2019』が、PBAから15名のほか、各ボウラー団体の推薦選手、リージョナルツアーのポイントランキング上位者ら48名が参加して行われたが、日本でどうしても勝てなかったジェイソン・ベルモンテが、念願の優勝を飾り、通算タイトル数を22と伸ばした。(主催:PBA/PWBA/㈱ジャパンボウリングプロモーション 特別協賛:㈱ディーエイチシー)
予選第1ラウンドは12Gを投球し、上位16名を選出するが、今年のUSBCマスターズを制するなど、今PBAで最も勢いのある若手、ヤコブ・バターフが1位で通過すると、第2ラウンド、16名による総当たりラウンドロビンでも13勝3敗で、ぶっちぎりのトップシードを決めた。5位で第2ラウンドに進んだ宮澤拓哉選手(JBC)が、終盤ビッグゲームを連発して2位で通過。第1ラウンドはぎりぎり16位通過だったジェイソン・ベルモンテが、前日とは見違えるボウリングで3位に上がり、ディフェンディングチャンピオンのドム・バレットが4位、そして残る一枠にはクリス・バーンズが滑り込んだ。圏内の5位でポジションマッチを迎えた佐々木智之選手(JBC)は、9ポイント及ばず涙をのんだ。
5位決定戦
バーンズは、ミスショットがストライクになるラッキーもあったが、2フレから6連発。バレットも3つのダブルなどで食い下がったが、バーンズが253:222でバレットの連覇の夢を打ち砕いた。
4位決定戦
ターキースタートで先行するベルモンテに、バーンズも5フレからのターキーで並びかけたが、ベルモンテは8フレからのフォースで突き放し、245:220で勝ち上がった。
3位決定戦
日本期待の宮澤選手だが「練習ボールで感じがよかったあたりを中心に投げようと思ったら、思った以上にレーンが変化していた」と、1、2フレとも②④⑧⑩のスプリットでオープンと、大きく出遅れた。5フレからのフォースで189とまとめたものの、3つのダブルで227としたベルモンテが優勝決定戦に駒を進めた。
優勝決定戦
「トップシードで待っている間、いろんなことが頭をよぎって精神的にちょっとつらかった」と振り返ったバターフは、2フレ薄目の投球でバケットを残すと、これをカバーミスでオープン。しかし3フレからのダブルで挽回すると、6、7フレはともにダブル。バターフが8フレ⑦ピンタップで切れたのに対し、ベルモンテはターキーと伸ばして1マーク余りのリード。9フレともにストライクのあと、バターフは10フレを先にダブル、9本で213でフィニッシュ。「バターフが10フレ、ダブルを持ってくると思っていたので、自分でも絶対にストライクを出すつもりだった」と、1投目のストライクで勝負を決め、どうしても勝てなかった日本で、初優勝を飾った。

◎ベルモンテのコメント
第1ラウンドは16位だったけど、16Gのラウンドロビンはボーナスポイントもあるので、決勝に残るチャンスはあると思っていた。でもなんといっても、ストーム社のティム・マックが、夜中にひらめいて、新しいボールをドリルしてくれなかったら、決勝進出はなかったと思う。3位決定戦で対戦した宮澤選手は、若いのに非常に技術が高く素晴らしいボウリングをする。いつかはこういう大会で優勝するようになる選手だと思う。優勝決定戦の相手、バターフは、彼が調子がいいときは、いつもトップで残りそうなイメージがある。対戦相手としては厄介な選手だけど、勝ててよかった。15年ぐらい前から日本に来ているけど、なかなか優勝できなかった。今回DHCカップを持って帰ることができて、とてもうれしい。
