AI時代だからこそ問われる、教室でしかできない学び
勉強はAIが教えてくれる時代に、学校は何を教える場所になるのでしょうか。
私は千葉県東金市で、地域で活躍する大人たちと一緒に学ぶプロジェクト型の教室、NIJINアカデミー東金校の教室長をしています。
編集者のもとへインタビューに行く。
農家さんから田植えを学ぶ。
地域で働く大人たちと出会いながら、教科書だけでは学べない経験を積む。
そんな学びの場をつくっています。
私がこの教室を運営しているのは、子どもたちに「学校以外にも学びの場がある」と知ってほしいからです。
そして最近、息子の宿題を見ながら、改めてこれからの教育について考えさせられる出来事がありました。
AIが勉強を教えてくれる時代

息子が通う学校でも、ついにパソコンの持ち帰りが始まりました。
そして今日から、パソコンを使った宿題がスタート。
宿題の様子を見ていると、間違えた問題に対して類似問題が出題される仕組みになっていました。
「これ、NIJINアカデミーで使っているnavimaと同じような役割だな」
そう感じました。
AIやICTが進化した今、知識を学ぶ環境は大きく変わっています。
わからなければ解説してくれる。
間違えれば類似問題を出してくれる。
一人ひとりの理解度に合わせて学習を進めることもできる。
もちろん復習として使うのも良いと思います。
でも私は、
「できる子はどんどん先へ進めばいいのに」
と思うのです。
全員が同じ内容を同じスピードで学ぶのではなく、自分のペースで学ぶ。
わからないところは先生に聞く。
友達に教えてもらう。
逆に理解している子は教える側になる。
そんな自由進度学習の方が、子どもたち一人ひとりに合っているのではないでしょうか。
AIやICTによって、知識を学ぶ方法はこれからますます変わっていくはずです。
では、教室の価値は何だろう?
私は今日、NIJINアカデミーで「田んぼが減っている問題」について授業をしました。
正解を覚える授業ではありません。
「なぜ田んぼは減っていると思う?」
「どうすれば解決できると思う?」
そんな問いに対して、自分の考えを伝え、友達の考えを聞く時間です。
同じテーマでも考え方は人それぞれ。
「後継者がいないから」
「お米の値段が安いから」
「農家さんの仕事が大変だから」
さまざまな意見が出てきます。
その中で、
「なるほど」
「そんな考え方もあるのか」
という気づきが生まれます。
私は、これからの教室はこうした時間がもっと中心になっても良いのではないかと思っています。
知識を学ぶことはAIやICTが支えてくれる。
だからこそ教室は、
人と話す。
考えを伝える。
違う意見を聞く。
答えのない問いを考える。
そんな場所になっていくのではないでしょうか。
社会に出て初めて気づいたこと
社会に出ると、正解のない問題ばかりです。
相手と話し合い、
自分の考えを伝え、
違う意見を受け止めながら答えを探していく。
そんな力が求められます。
実は私は大人になってから、このコミュニケーションで本当に苦労しました。
学生時代は勉強ができれば何とかなると思っていました。
でも社会は違いました。
「こんなにも学生と社会は違うのか」
そう感じて悩んだ時期もあります。
仕事では正解が用意されているわけではありません。
相手によって答えは変わるし、自分の考えを伝えなければ何も始まりません。
だからこそ、小学生の頃から正解のない問いに向き合う経験をしてほしいと思うのです。
だから私は学校の外に学びの場を作った
学校で学ぶことはもちろん大切です。
でも、学校だけが学びではありません。
だから私は教室を開きました。
学校ではなかなか学べないことを、子どもたちに届けたいと思ったからです。
とはいえ、私一人で教えられることには限界があります。
だから地域で働く大人たちに協力していただき、子どもたちが本物の仕事や生き方に触れられる場をつくっています。
編集者にインタビューへ行く。
農家さんから田植えを学ぶ。
地域で活躍する大人たちと出会う。
教科書だけではわからない仕事の面白さや苦労を知る。
そんな経験が、将来の選択肢を広げるきっかけになると信じています。
AI時代だからこそ、人と出会う価値がある
AIとICTの時代だからこそ、人と人が出会う価値はむしろ高まるのかもしれません。
教室でしかできないこと。
それは、対話すること。
考えを伝え合うこと。
そして、自分とは違う世界に出会うこと。
子どもたちには、学校だけに限らず、自分らしく学べる場所をたくさん持ってほしいと思っています。
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