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Yahoo!カーナビは本当に優秀なのか?

Yahoo!カーナビは日本で広く利用されているが、その交通情報の基盤は VICS(道路交通情報通信システムセンター)に依存している。VICS が提供する情報は、高速道路・国道・都道府県道などの主要道路に限定されており、生活道路や市町村が管理する市道は対象外である。

そのため、市役所が発表する通行止めや市の工事情報は Yahoo!カーナビには一切反映されない。VICS が市町村から情報を受け取る仕組みが存在しないためである。

さらに、VICS の感知器は主要道路にしか設置されておらず、生活道路の渋滞・規制・片側交互通行などは取得できない。Yahoo!カーナビはプローブ情報で補完しているが、生活道路の規制情報を正確に反映することは構造的に不可能である。

また、市役所によっては BIGs(VICS/JARTIC 系統)に通行止め情報を連絡しない自治体も多い。理由は、BIGs が市道を扱わないことを市役所側も理解しており、連絡しても反映されないためである。結果として、市道や生活道路の通行止めは Yahoo!カーナビを含む多くのカーナビに届かない。

加えて、生活道路における精度の課題として、利用者が現場で確認した事故や通行止めの情報を手軽に共有し、他の利用者の案内に素早く反映させる仕組みが弱い点も挙げられる。たとえば、目の前で事故や通行止めを発見しても、その情報をアプリ上から即時に共有して広く反映することは難しい。このため、生活道路では実際の道路状況とナビ表示にずれが生じやすい。

2024年以降のアップデートで、Yahoo!カーナビは Mapbox の 3D 地図表現に対応した。しかし、3D UI(立体交差点案内)が表示されるのは対応した主要交差点のみであり、すべての交差点が 3D 化されているわけではない。細街路や生活道路の交差点では従来の 2D 表示となる。

Yahoo!カーナビでできること

  • 高速・国道・県道の渋滞情報(VICS)

  • 主要道路の規制情報

  • 対応した主要交差点での 3D UI

  • 2D/3D 切替

  • CarPlay / Android Auto 対応

Yahoo!カーナビでできないこと(構造的に不可能)

  • 生活道路の渋滞情報

  • 市町村道路の通行止め反映

  • 市役所の工事情報の取り込み

  • 細街路の規制情報の反映

  • すべての交差点での 3D UI 表示

  • 新しい道路の即時反映

  • 利用者が発見した事故や通行止めの即時共有と広域反映

結論

Yahoo!カーナビは主要道路では優秀だが、生活道路では決定的に弱い。市町村の通行止めや細街路の規制を反映できないうえ、利用者が現場で発見した事故や通行止めを即時共有して広く反映する仕組みも弱いため、日常生活での精度には限界がある。これは Yahoo! の問題だけではなく、VICS と BIGs の仕組みが市道を扱わないこと、そして生活道路の現場情報を集約する基盤が弱いことによる構造的な限界である。

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