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オタクが行く!徳川美術館 特別展『時をかける刀剣』鑑賞レポ

本日もお疲れ様です。緋星です。

2025年6月17日撮影

今回は徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念夏期特別展『時をかける名刀』展の感想回です。

と言っても、この展示に関しては普段以上に展示の様子や感想の記事が多いと思われます。
素晴らしい感想や写真が並ぶ中、私の駄文など……とは思ったりもしますが、それはそれ、これはこれ。
個人的に気になった展示品や、普段の徳川美術館とは違ったことについて書いていこうと思います。

『時をかける名刀』展の概要

この展示は徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念の特別展であると同時に、オンラインゲーム『刀剣乱舞ONLINE』とのコラボ企画『伯仲燦然』が行われました。徳川美術館所有の『本作長義』と足利市所有の『山姥切国広』が同時に展示されるという、とても貴重なものです。
今年の2月~3月には『山姥切国広』の所蔵先である足利市美術館で行われましたが、今回は『本作長義』を所蔵する徳川美術館での開催です。

『山姥切国広』の展示は前期のみで、後期は『三日月宗近』『日向正宗』の2口が展示され、他にも『岡田切』などの国宝や、徳川美術館所蔵の名刀が展示されていました。
もちろん、とくびぐみの刀剣たちは会期通して展示されていました。『三日月宗近』の隣に並ぶ『南泉一文字』は、ちょっと面白かったです。どうしてこうなった。

『本作長義』と『山姥切国広』

今さらな話ですが、『本作長義』と『山姥切国広』は少しばかり複雑な関係です。なのでさっくり説明します。
なお、どちらも重要文化財。なので、どちらもすごく価値のある刀剣(ここ重要)。

刀剣としての歴史

2振りの関係は『本作長義』が本歌(元となった作品)で、『山姥切国広』が写し(本歌を写して作られた作品)です。
なので『本作長義』が先にあり、写しの『山姥切国広』が作成された、という流れになります。
写しは本歌を忠実に再現したものもあれば、作者の個性が反映されたものもあるとのこと。『山姥切国広』は後者にあたります。

余談ですが、本当に長い『本作長義』の銘は『山姥切国広』の刀工である堀川国広が切りました。
徳川美術館では長すぎて、よく省略されます。

『刀剣乱舞ONLINE』での歴史

ゲーム開始当初は山姥切国広のみ実装されていました。
彼のセリフから「写しの元となった刀剣がある」ことは明示されており、実装が待たれていました。
そして数年後、『本作長義』を元にした山姥切長義が実装されました。
ここで注意したいのが、「山姥切長義」という名前の初出がゲームということです。『本作長義』には「山姥切」という号はありません。
本歌と写しという関係のため、2人の山姥切は顔の造形が似ています。カラーリングは国広が金髪、長義が銀髪で、どちらも碧眼です。
そっくりだけど、双子じゃないです。

個人的に気に入った展示品

金熨斗きんのし刻鞘きざみさや大小拵だいしょうこしらえ

立花宗茂所用とされる重要文化財の拵です。
濃い緑色と金色のツートンカラーに心を射抜かれました。何これマジでカッケェ。
あの立花宗茂が持っていたという来歴もポイントが高い。
どこか傾奇者っぽさを感じますねぇ。

『伊勢海老図目貫』

最初の感想は「なぜ海老」。
海老は縁起物で、しかも高級品の伊勢海老。だからと言って、どうして海老。
無銘のこの目貫を、後生大事に保管をしている尾張徳川家よ。これを使ったことがあるのだろうか……。

実は、未だに刀剣の美術的良し悪しがわからないんですよね。
個人的には刀剣そのものより、背景にある物語が好きなんだと思います。もっと観察しようぜ、自分。

美術館の様子などなど

『時をかける名刀』展は色々な意味で注目されていた展示でした。そのため普段と異なる様子が見られたので、私個人が見て、体験して、感じたことをいくつか挙げて行こうかと思います。

来館者が多い

知っていたけども。わかっていたけども。普段よりも段違いに多かったと思います。
若い女性はもちろん、年配の方や外国の方もいらっしゃっていました。老若男女問わず、刀剣はやはり人気。

何度も並んだ

いやあ、並びました。徳川美術館でこんなに並ぶことがあるんだと思いましたね。
列形成が行われたのは、一番多い時で以下4ヶ所。
①チケット購入口前(当日券・紙)
②エントランス、常設展示室に入る前
③本館展示室前
④物販
①と④はわかりきっていたことなんですけれど、②と③は想定外。展示室入れないとは思わなかったですよ。
しかも、時季が良くなかった。今年の夏は暑くなるのが早すぎたので、並ぶだけで体力を消耗しました。本当に暑かった。

展示品が見られない

普段より来館者が多いので、じっくり鑑賞できなかったと感じています。
特に本館展示室は「音声ガイドを聞いている人は一歩下がって」という指示もあったので、色々な角度から見るということはできなかったですね。
こういう時にこそ、離れた場所でもある程度拡大できる単眼鏡の出番なんですが……身長が低めなので一歩下がるとね……しょんぼり。

音声ガイドで驚き

あまり音声ガイドがない徳川美術館。今回はありました。
これまでは専用のヘッドホンと機械を貸してくれるタイプのみでしたが、今回は自分のスマートフォンから時間限定で何度も聞けるタイプも追加されました。今回は後者で楽しみました。

ガイド役は斉藤壮馬さん。徳川美術館仕様なので「鯰尾藤四郎役の斉藤壮馬」と名乗っていました。鶴丸国永要素はなかったぜ。
音声ガイドの情報はほとんど確認していなかったので、鯰尾藤四郎に驚きでした。まあ、ゲーム開始時から徳川美術館を引っ張っていた彼ですので、納得の役目ではあると思います。
それはそれとして、ラストまで聞いて「おっとこれは乙女ゲームか」と思いました。うっかり鯰尾沼に足を踏み入れるところでした。危ない、そしてあざとい。

写真撮影あれそれ

徳川美術館は、昨年度から基本的に展示品の撮影がOKです。そのため写真を撮っている人が多かった印象です。
もちろん、撮影禁止の展示品もあります。個人蔵だったり他所の博物館・美術品の所蔵だったり、ざっくり「よそからの借り物は撮影しない」を徹底すれば問題ないとは思います。
これにも例外はありますが、「撮影禁止」と書いてあれば指示に従う必要があります。

さて、これは前期の、特に序盤にあった話ですが、どうも『山姥切国広』を写真撮影していた人がいたそうです。私が知った時には、ちょっとした話題になっていました。
『山姥切国広』は足利市美術館からの借り物で、撮影禁止だったのですが……。

来館者がルールを守らないと、今後の展示方針が変更になるかもしれません。
他の博物館・美術館でも同じです。「郷に入れば郷に従え」。その館のルールを守りましょう。

思ったより長くなりました。
展示期間内で計4回行きましたが、常にどこかしら混んでいました。というか、本館展示室は毎回並びました。

さて秋の展示は『尾張徳川家 名品のすべて』。
夏よりは来館者が少ないと思いますが、今年は記念イヤー。想定なぞ軽く超えていきます。
秋も楽しみましょう。

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