掌編小説「ミッシングリンクは何故みつからないのか?」
拝啓 古代人さま(たぶん神様たち)
私たち現生人類は、いたって普通に暮らしていますが、世に言うピンチが最近ずっと続いています。
そうです、気候変動による異常気象です。
古代人の皆さま方におきましては、"種の変遷"について如何お考えでしょうか?
やっぱり古代世界の侵略競争の中で、ヒト科異種族間交配とかやっちゃったんでしょうか?
センシティブな話ですが、人種問題とかではなく。
その……やっぱり洞穴とかで最初はイケナイことをしてたんでしょうか…。
近親での交わりや、食事やトイレはいろいろ込み入った事情もあったのかもしれませんね。
……コホン、失礼。
それで氷河期も暖かくなるころに、外へと産まれ出づること我らが神さまたち。
洞窟を出て、埋葬やお産、農耕や薬学や美術、その他の学問と仕事に勤しんでいたあなた方。
各神話・宗教圏では、今も尚あなた方の話が語り継がれています。
人類のタスクは、まだまだ山積みですが、なんとかやっています。
まぁなんだかんだで真実に迫っている気もしますが、埋葬の地が秘された末崩れたのなら…ヒト科異種族間交配が遺伝の速度として早かったなら…。
あなた方を追うミッシングリンクは、私たちの遺伝子の中に、うなぎのタレやクレオパトラさんのお飲みになった水分子の如く、溶け込んでいることでしょう。
あ、ちなみに何処かの狼は遺伝子から復活したらしいです。
あなた方とは未来に会えるか、倫理道徳的には分かりかねますが、過去からの流れは未来へと繋がっています。
敬具
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