掌編小説「おやすみなさいの夢掴み」
ドリームキャッチャーを知っているか?
赤ちゃんの頭上でくるくる回る、アレだ。
私は自室で眠ったあと、目が覚めたらドリームキャッチャーになっていた。
長いから夢掴みと呼ぼう。
夢掴みは悪い夢を見ないよう跳ね除け、良い夢を掴み取るマジックアイテムだ。
赤ちゃんがぐずったとき、お母さんは「どうしたの〜?」というのが良い。
だんだんと赤ちゃんが教えてくれる。
大概はお腹が空いているか、おむつか、どこかが痛かったか。
自分で自分を叩く赤ちゃんもいる。
ドラレコつけたい。
赤ちゃんがギャン泣きしたり元気が無くなってしまったら何かを疑ってみた方がいい。
早めに救急外来に電話して車を走らそう。
慣れない土地ならタクシーだ。
3〜4歳くらいまでは、おじいちゃんおばあちゃんの下で育て方を教わるか、ツテがなければベビーシッターを雇うのがいい。
赤ちゃんは眠ると、かわいい。
天使ちゃんだ。
赤ちゃんは食べているときや遊ぶときはかわいい怪獣になる。
赤さんだ。
私も昔は赤さんとして知れ渡っていた。
ドリームキャッチャー…夢掴みである私の仕事は、この赤ちゃんに心地よい夢を見させてあげること。
赤ん坊は泣いて親に異常を知らせ、健やかに育ててもらうのが仕事だ。
だから悪い夢だけは私が取り除かないと。
今度生まれ変わったら、前世はマレーバクということにしておこうか。
九十九神では生きているというかは微妙だからな…。なんていうか、見守っている…?
神さまには神さまの生活があるのだな、と思ったが…。
翌朝…。
「夢だった……あ〜! よし、……二度寝しよう!」
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